株式会社リストラ
私は株式会社リストラの社員である。世間からは悪名高い会社だと言われている。
今日はC社をリストラして来いと命令された。
C社は昔上場企業であったが、ここ数年ライバル社のB社が現れ、あっという間に抜かれて落ちぶれた企業となっている。
「Cさんこんにちは、私株式会社リストラのNと申します」
「株式会社リストラ、ついに来てしまったか、だが俺はもう全てを捨てるよ」
C社長は吊るしたロープに首をかけようとしている。
「死のうとしてるのですね。勘違いしているようですが、株式会社リストラはあなた方を追い詰めるものではありません。本来リストラとは再構築という意味でして、我々はあなた方の会社を再構築しに来たのです」
「再構築?」
「左様でございます」
「どうするのだ」
「あなたの右腕として私がサポートします。一先ず、そのロープを切りますね」
私は銃でロープを撃った。
「リストラよろしいですか?C社長」
「あ、ああ」
数年後、C社は世界的な企業となった。
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