この夏、小5ボーイに期待すること〜読書〜
親が子どもに期待することは何か。
日々楽しく、健やかに過ごすこと?
変わりゆく世の中に適応できる力を身につけること?
自分と仲間を大切にする思いやり?
違う人間だし、期待してもそうはならないことは多々ある。
というかほぼ期待からは外れる。
そもそも我が家は私とボーイに血の繋がりもないし、
どんな人になってほしいとか期待してるつもりはない。
どちらかというと日常生活の行動のほうに期待しすぎて、裏切られすぎて(勝手に)怒っているけど。
そういう「こうであれ」的な期待とは別に、
「こういう趣味あったらいいな」的な期待ありません?
例えば、お互い絵を描くことが好きとか、一緒にゲームで盛り上がれるとか、家族でキャンプを楽しんでるとか。
昨日まさにそんな期待が高まったことがあって。
我が家の小5ボーイがね、図書館でシャーロックホームズの小説を借りて来たんですよ。
いつも漫画以外ならカービィか空想科学読本ばっかり読んでいるボーイが、寝る前に布団に入ってシャーロックホームズを読んでいる。
感慨深い・・・
私がボーイくらいの頃、父が買ってきてくれてハマったのが『怪人二十面相シリーズ』だった。
江戸川乱歩が描く日本版シャーロックホームズ。
名探偵明智小五郎の"推理力"に興奮しながら全巻を繰り返し読んだ。
文字からその景色や建物を想像し、毎回二十面相が何に化けているのか、どういう作戦で来るのか、ハラハラしながら読む、それが癖になる。
父自身も子どもの頃に読んで、大好きだったそう。
本は時代を超えて子どもの心を掴み、
世代を超えて魅力を共有できる。
自分と同じように本を楽しむ私を見て、父は嬉しそうだった。
布団にくるまって読むボーイの姿を見て、
ふと自分の小学生のときと重なる。
ちょっと寝るのが遅くなっても、シャーロックホームズなら許してやるかという気になった。
夏休みの宿題は本をたくさん読むこと。
(今年は読書感想文なし!!)
私はボーイの机にそっと怪人二十面相を置く。
この夏に、読んで欲しい・・・。
期待している。