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【今世紀最大の気づき】ダーズリー夫妻が悪役じゃなかった件

人生で一番のパラダイムシフトについて。

私が最初にハリーポッターの本を読んだとき、
ダーズリー夫妻は「悪役」だった。

主人公の男の子ハリーの両親は彼が赤ん坊のときに亡くなり、
母親の妹である叔母がハリーを自分の息子と一緒に育てることになる。
ところが実子との態度の差はひどいもの。

ハリーの部屋は階段下の狭い物置、
服はすべて実子のボロボロのお古、
眼鏡が割れても折れても(ほぼ実子に殴られて壊れるのだが)
新しいものは買ってくれないのでセロハンテープで修理して過ごす日々…

ハリーが魔法学校から手紙を貰ったときも、
絶対に入学はさせまいと4人での逃亡生活。

私もできることなら魔法学校に行きたい!!
魔法の勉強なら、頑張れる気がする・・・!!


せっかく夢のような話が来ているのに、
どこまでもハリーに対して嫌がらせをしてくる、
本当に最悪な夫婦だと思っていた。

魔法学校からの入学案内が来ないまま
四半世紀が経った今。

ボーイの寝ぐせが酷いので
散々馬鹿にして笑ったあとに
恥ずかしいから一緒に歩くなと冷たくあしらったことを
思い出してベッドで一人反省会をしていたら
ふとボーイがハリーと重なって、
私がダドリーと重なった。

そしてダーズリー夫妻を思い浮かべたとき、
私は気がついた・・・

あれ、あの人たちっていい人じゃね・・・?

あんなにわかりやすく悪役だったはずの二人。
なぜそう思ったのか。

まず、実子でもない子どもを山に捨てもせず、
施設に預けるでもなく育てていることが偉い。

ハリーを魔法学校に入れまいと全力で抵抗しているところに
ある意味愛を感じる…。

とにかく「無関心」ではないことがわかる。

夫妻は魔法使いや魔法学校のことを
「普通じゃない」「あたまのおかしいやつがいる」ところとし、
とにかく関わり合いたくないという強い想いが見られる。


彼らにとっての「魔法学校」のイメージは
「反社会的勢力」なのでは・・・?

姉が極道の男に惚れ込み、必死に止めたが聞かず、
結果抗争により命を落とす。
・・・悲しい。

残された甥っ子を育てることにするも、
姉を誑かした極道の男がチラついて憎しみが湧き出る。
・・・切ない。

ある日突然、この子は極道の世界に必要な子だと言われても、
そんなこと許せないし!!
絶対に普通の生活を送らせたいし!!
と願う伯父と叔母。


え、、、
優しくない・・・?

つまり、一見ダーズリー夫妻は大人として
「愛が感じられない」「ひどい態度」ではあるが、
そこにも「愛」が存在するのではないか。

もちろん自分や実子のための「愛」が大きいかもしれないけど。

ハリーに対し完全に「無関心」ではないからこそ
彼は11歳まで元気に生きていた。


ダドリーもちょっとはハリーの成長に貢献しているかな。
反面教師にはなるかな。

いや、ハリポタ出るならロンくらいの重要人物にはなりたい。


まぁ私がなんであれ、
ボーイは立派な魔法使いになる。
と思う。



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