子どもとお金『心理会計って言葉を初めて知りました😊』
久しぶりに、ちょっとワクワクする言葉に出会いました。
皆さん、「心理会計」という言葉を知っているでしょうか?
「心理会計(メンタルアカウンティング)」とは「行動経済学」の一つの概念です。
アメリカの行動経済学者で、ノーベル経済学賞を受賞しているリチャード・セイラー氏によって提唱されました。
お金の入手経路、使用目的ごとに頭の中で分類しながら使う、という考え方のことです。
分かりやすい子どものお金のケースで、お話しします。
たとえば、
子どもが、一生懸命お手伝いをして貯めた、1万円
おじいちゃんから、お年玉でもらった、1万円
お金の尺度して考えれば、どちらも同じ1万円です。
けれど、大切に使いたい、と思うのはどちらでしょう?
大切さの度合いに違いがあるのは、誰しも簡単に想像できることと思います😊
つまり、その1万円をどのように手に入れたか(入手経路)によって、心の中の財布が別々になるという考え方です。
これは決して自分が一生懸命働いた、苦労して得た、という理由だけでは無いと思いました。
一人暮らしを始める前に、ポチ袋に入れておばあちゃんがそっと渡してくれた1万円。
思いの詰まったお金だからこそ、そう簡単に使うわけにいかないという「心の財布」に入れるのは、私だけではないと思います。
お金に色は無いと言いますが、入手経路によっても色は付きますし、思いによっても色は付くのです。
簡単に手に入れたお金。
苦労して手に入れたお金。
誰かの思いが詰まったお金。
それぞれ心の中で、別々のお財布に入っているのではないでしょうか。
どの財布が良くて、どの財布はいらないという話ではありません。
私は、どの財布も必要だと思います。
そして、どの財布をどう使ったか、良くも悪くも子どものうちから数多く経験するべきだと思います。
なぜならば、「三つ子の魂百まで」と言うように、その人の人格や性格などは、小さなうちに形成されるからです。
お金に対しての価値観も、同じです。
少なくとも「簡単に手に入るお金」の財布しか心の中に無いまま、大人になってはいけないと思います。
小さなうちから、「苦労して手に入るお金」や「思いの詰まったお金」の財布を、子どもたちの心の中に持たせてあげたいと、さらに強く思いました。
人間は、苦労しないで手に入れたお金は、どうしても雑に使う傾向があるようです。
日本には、泡銭(あぶくぜに)という言葉があります。
意味は、「苦労せずに得たお金」「働かずに儲けたお金」です。
分かりやすいのは、ギャンブルで儲けたお金ですね。
そして、パーっと使っちゃおう!😆
というイメージかと思います。
つまり、、、
あぶく銭の入る心の財布の紐は、めちゃくちゃ緩いのです。
決して、子どもがもらう定額制のおこづかいやお年玉などが、あぶく銭とは思いません。
けれど、自分が一生懸命お手伝いをして得たお金ならば、それは「労せず得たお金」とは別の財布にきっと入ってくれると思います。
大人の家計管理の方法の一つとして、目的別に財布を分ける、というのがあります。
同じように、心の中にいくつもの財布があることを知り、子どもの心の中にいくつもの財布を作ってあげてください。
それが血となり肉となり、お金と上手に付き合える大人を育ててくれることと思います。
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