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生命保険note『親から、保険に入ってあげると言われたら・・・😱』

とっても残念な話しを聞きました。
その方の高齢のお母さんが入っていた保険の話しです。

「〇〇ちゃん(母からしたらお孫さん)に保険を掛けてあげるから、ちょっとうちまで一緒に来てくれる?」

「もちろん支払いは、私がするから」

「良い保険でね、保障もあるし掛け捨てじゃないのよ~✨」

人づきあいも良く、義理人情に厚いお母さんで、おつきあいのある保険屋さんから「いいものありますよ」と言われて、入ることを決めたようです。

契約形態としては、
契約者 :母親(契約の権利を持ち、毎月のお金を支払う人)
被保険者:孫(お孫さんに何かあったらお金が出る)
受取人 :母親(お孫さんが亡くなったらお金を受け取る)

保険の内容としては、10年満期の養老保険というもの。
お孫さんが死亡した場合にお母さんが受け取るお金は、

1000万円!


掛け捨てではありませんから、10年間、何ごともなかった場合には、

10年後に1000万円が戻ります


これだけ聞いたら、10年後に1000万円戻るって、すげ~いい保険じゃん!😍
って思っちゃいますよね。

けれど私からしたら、お母さんがこの保険に入るとき、必ず考えてほしかった点が一つ。そして確認して欲しかった点が一つありました。


まず考えて欲しかった点


これはおばあちゃんがお孫さんに掛けてあげた保険です。
保険の本来の役割は、保障。

この保険は、お孫さんが亡くなった時に、おばあちゃんが1000万円を受け取ることができます。

この保障、おばあちゃんは必要なのでしょうか?

どんな商品でもそうですが、目的の無い買い物は、ただの無駄遣いです。

お孫さんが亡くなってこんな高額なお金を受け取っても、喜ぶ祖父母はいないでしょう。私だったら、逆に自己嫌悪になってしまい、心が壊れてしまいそうです。


次に、確認して欲しかった点


「掛け捨てでは無い」は、決して「貯金になっている」わけではありません。

単純に10年間でいくら支払うのかを、確認して、知って欲しかったと思います。

結論から言えば、この保険は元本割れをする商品でした。

支払った金額 < 戻ってくる金額(1000万円)

ということです。

100歩ゆずって、自分自身が納得していれば、自分には不要でも、義理人情で知人から何かを買う場合もあります。

けれど、10年間で1000万円以上の支払いをして、しかもそれが実は元本割れすることを知っていたら、果たして「義理人情」という言葉だけで済ますことができるでしょうか。

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今回ご相談いただいた方は、私のお客さまです。内容をわかりやすくするために脚色をしてはいますが、1000万円という数字は本当です。

内容を理解した今、忸怩たる悔しい思いをしながら、これからこの保険をどうするか検討されています。


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以前に、親の入っている保険を知っておいて欲しいという思いで書いた記事があります。

この記事とは見るべきポイントが違いますが、今回の記事も、親が入る保険を知っておいてほしいという思いがあります。


保険は決して安い買い物ではありません。
そして、自分だけのものではありません。

義理人情やお付き合いで入ることを悪いことだとは言いませんが、関わる人たちみんなが、同じ理解や認識をしていることが望ましいことです。

これを読んでいただいている皆さん。
親に悪意はまったくありません。それどころか良かれと思ってのことですが、

「あなたの名前で保険を掛けるから、ちょっと来て」

「孫の名前で保険を掛けるから、ちょっと来て」

こんなことがもしもありましたら、どうぞ立ち止まって、一呼吸おいて、

  • その保険の保障が、本当に必要なのかどうか

  • もし貯金代わりだと思っているなら、いくら払っていくら戻ることになるのか

少なくともこの「保障」と「貯蓄」という2点を分解して確認して、そのうえで納得できてから、お申し込みをするようにしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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