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めざせぺぺぺのさいこう傑作『斗起夫』

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2022年12月28日(水)〜12月30日(金)に上演する『斗起夫ー2031年、東京、都市についての物語ー』の創作過程をお伝えします。
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#役

「幸せの証明書が欲しい」佐藤鈴奈

「幸せの証明書が欲しい」佐藤鈴奈

昔から「ナナ」って名前が好きでした。

ナナ、なな、NANA。
なんか親しみやすくて、可愛くて、つい呼びたくなる。
そういえば、NANAっていう漫画ありましたよね。全く違う生き方をしている二人の「NANA」が出会う話。

8月の斗起夫ワークインプログレスで、戯曲を書くときに登場人物にどうやって名前をつけるかという話をしたんですけど、ナナちゃんはどうつけたんでしょう。なんとなく「ナナちゃん」だなって

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「つづくことに抗えれば」石塚晴日

「つづくことに抗えれば」石塚晴日

朝起きて目覚めて伸びてトイレ行ってなんとなくお茶を飲んで化粧をして家を出るライフ ゴーズ オン頭の中を巡る職場に着く間も寒い中移動する合間も

夜眠り起きたら朝が来ることで、人生が続いていることを再認識する。ゲームで言えばただのコンティニューだった、ゲームを起動させなければいい、自分から起動するのをやめることなんて出来るのか、起きたら人生が続くことを強制的であると言い訳をする

目の前の彼女は、そ

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「らしさがこんちくしょうを抱えている」小澤南穂子

「らしさがこんちくしょうを抱えている」小澤南穂子

わたしは、今回十和田という映画監督の役を演じます。
戯曲を初めて読んだ時から、この役のキーワードに、直感というものがあると思っています。
台詞を読むと、十和田は、1秒前に目の前で起こったことや聞いた言葉に、反応して喋っているように思えてくる。
だからこそ、言葉ですぐには伝えきれないことが十和田の中に溢れている。

俗にいう、「芸術家肌」というやつか。
と、少し棘のある感想も浮かべる。
冷たい目線で

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「ワイキキホノルルな〜いない」飯尾朋花

「ワイキキホノルルな〜いない」飯尾朋花

「アロハ〜!!」

ハワイにて、さっきまでめっちゃ日本語喋ってたフラダンサーが、すっごい元気にハワイ語の挨拶をしてきた。右手の小指と親指を立て、こちらに向けて陽気に振っている。

絶対にアロハで返さないといけなさそうな雰囲気。

さながら夢の国の「ボンボヤージュ」、いや、返しを暗に要求するあたり「チャオ!」の方が近いかもしれない。
ここが舞浜であれば、ゴンドラに乗ってる他のみんなも少し気恥しそうに

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