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これからの自分のITキャリアについて、考えること。

先日、協力隊事務局が、一時帰国隊員向けに職種別のセミナーを開いてくださいました。

私が属するPC職種(PCインストラクター、コンピュータ技術)は、まとめての開催かと思いきや、別々での開催でした。

私の職種、コンピュータ技術隊員向けのセミナーは、初回は私も含め、日程の都合がつかなかった人が多くいらっしゃったためなのか、再度調整を行って、後日同じ内容で2回目を実施してくださいました。大変ありがたかったです(初回は研修の仕事の最中でした)。

現在派遣中のコンピュータ技術隊員は計30名弱いらっしゃって、この2回で半数以上が参加されていたみたいです。要請数は多いと思っていたのですが、現在は30名弱しか派遣されていないことに少し驚きました。


セミナーの内容としては、2部制になっていて、前半は「IT分野での国際協力のキャリア形成」ということで、JICAにてIT専門家として活躍されている方々のお話を聞く、後半は「参加者間の情報共有・意見交換」ということで、今取り組んでいることについてお話しする、といった流れでした。

その時に感じたことを忘れないうちに、今の率直な思いとして残しておきたいと思います。


まず、はじめに。

私はよく「もうITはいいかな」「ITのキャリアを捨ててもいいかな」と考えてしまうことがあります。

IT分野の勉強に年数をかけてきた分、私ができることではあるのかもしれないけど、決して心から好きとは言えないし、一生の仕事にするかと言われたらYesとは言えません。

少しひどい言いようですが笑、おそらく私のこの思いが変わることはないのでは、と思い始めています。


協力隊の職種はPC職種ではなく、コミュニティ開発などで応募してみようかな、と考えていたこともあるぐらいでした。

結果的に、自分が1番力を発揮できそうなこと、現地に行けば職種に限らず何かに挑戦できるのではと思ったこと、倍率が低いこと(意外と大事)から、PC職種で応募して合格したのですが。笑

協力隊に参加するために、前職であるIT企業を退職してザンビアに行ったことは、今後、ITとは別の道に進んでいくことを視野に入れての、私なりの1つの決断でした。


ただ、少しスキルがあるからこそ、少し前に関わらせていただいたIT企業の新人研修のような仕事ができる部分があるし、ちょっとしたITの仕事をこなすことができます。

正直今は、そのスキルに必死にしがみついて生きているところもあります。協力隊に参加する前に考えていたように、「自分のできることで誰かの役に立てるのならば」という思いもあります。

単発的にITの仕事をさせていただいても、長期的にはもうやらないかもしれない、と何となく考えていました。


キャリア形成のお話を聞いて。

今回、2人の若手IT専門家の方々のお話を聞かせていただいて、率直に「楽しそうだな」「かっこいいな」と思いました。

実は1人は面識がある方だったので、久しぶりにお話を聞かせていただく形になったのですが、最後にお会いしてから1年以上経っていることや、隊員を経験してお話を聞くことにより、また違った視点が生まれました。


結論としては「もっとITをツールの1つとして考えることができると、苦しくならないのでは」と感じました。

専門家を目指す・目指さないは一旦置いておいて(今の自分にはいきなりハードルが高い)、今後国際協力分野の仕事を視野に入れていくのであれば、全く経験のない分野よりも、IT経験を使っていくことが近道になるのでは、と感じました。


国際協力、と一言で言っても、とても幅広いです。また、私は協力隊を経験したことで、さらに国際協力への関心が広がりました。

私の関心分野は様々で、自分が配属先で関わっていた教育をはじめ、難民、環境、平和構築など、本当に様々です。

ただ、それと同時に、この分野について学校に通ってまで勉強がしたい、もっともっと深く突き詰めていきたい、というものが今の時点では私には見つかっていないことに気がつきました(知りたいタイミングに程よく手を伸ばして学んでいくぐらいが、私には丁度いいのかもしれません)。

そして、任期の8ヶ月目という、自分の活動が中途半端な状態で一時帰国してしまったこともあり、まだまだ国際協力分野への思いは諦められない、という状態です。


もし、関心のある国際協力周辺分野の仕事ならば、「ITがメインの仕事」と捉えるのではなくて「関心のある仕事をITを使って行う」と捉えることができるのでは。

また、業務知識としてITではないことを学ぶことができるのでは、ITの関わり方としてのハードルを少し下げることができるのでは、やってみたら面白いのでは、と思えてきました。

過去の経験から、ITの仕事と言って真っ先に思い浮かべてしまうのが「開発現場の忙しさ」「残業の多さ」という、目の前の作業にひたすら追われてしまう、というもので、そのイメージが今後のITキャリアを考えて行く上で、自分の思考をものすごくネガティブにしていることに気がつきました。


響いた言葉と、これから。

セミナーに参加してくださった、技術顧問の先生からのコメントの1つに「IT技術を大切にすることは必要」というものがあり、私に突き刺さりました。

自分の関心に近づく仕事をするにしても、ITに少しでも関わる以上、IT知識を学び続ける大切さを思い知りました。そして得た知識は大きな武器になるな、と感じました。


そしてさらに「協力隊の経験が活きない、と言っている人は努力が足りない」というものも、ものすごく私に突き刺さりました。

先生は、これは辛口コメントだけどね、と笑いながらお話していましたが、本当に言葉通りで、自分が選んで進んだ協力隊の経験に対して、今後絶対に言い訳をしたくないな、と思いました。

最終的には「自分のチャンスを広げる意味でも、もう少しITの勉強をしてみようかな」という気になってきました。知識を身に付けるために苦しみながら学ぶのではなく、少しでも楽しく知識を身に付ける努力ができたらいいな、と思っています。

あとは、決して忘れてはいけない、英語の勉強もです。

因みに技術顧問の先生とは、派遣前によくお話をする、という距離感だったので、より私にとって響く言葉だったのでは、と思っています。


いろいろな場所で聞く話なのですが、「続けること」ってものすごく大切ですよね。そして、止めてしまうことは比較的簡単だけど、続けることはなかなか難しいですよね。

本当にどうしても嫌だったら止める、逃げる、などの選択をすることは時には必要ですが、続けることで見える世界が必ずあるはず、と思いました。



それでも、きっとITを一生の仕事にはしないのだろうな、と思っているのですが、「もうITはいいかな」「ITのキャリアを捨ててもいいかな」と思うのはまだ少しだけ早いよ、と自分に言ってあげたいと思います。

そして、まずは「もう少しだけでも頑張ってみよう」と思えてきた自分に、少し拍手をしてあげたいと思います。笑


仕事の入りがITではなくてもいい。その時に関心があるものに飛び込んでいけるような自分であれば、それでいい。

何だかんだ、研修の仕事が終わってからも、ITの仕事を少しさせていただいている今の現状があります。そして研修の仕事を通して、ITってそもそも面白いものだったよね、ということに改めて気づかせてもらった部分もあります。

もう少しだけでも、と自分を励ましながら、少しずつ前に進んでいけたらな、と思います。少しでも、やるべきことが見えてきたかな、と思います。


今の時点で考えているキャリアのお話はここまでです。具体的に何をするかは決められていないので、引き続き模索します。

セミナーに参加してみると、予想外に良いことがあるものですね。

そして、私って単純かもしれないですね。笑

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