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IT×教育、のお仕事。-ファシリテーションスキル-

現在、一時帰国中に、期間限定でIT企業の新人研修のお仕事をさせていただいています。

そのお仕事での気づきを記録している「IT×教育、のお仕事。」シリーズの記事を、引き続き更新します。

過去の記事は、最初に同じタイトルがついているものになります。


今回の記事は、約1ヶ月間のこのお仕事で身に付いたスキルの棚卸し、自己分析要素が強いものかもしれません。

研修自体は、現時点ではまだ完全に終了していないのですが(残りあと2日間)、思いついたことを書いていきます。

今回は「ファシリテーションスキル」に関するエピソードを通して、お仕事を振り返っていこうと思います。



Zoomの「ブレイクアウトルーム」という機能を活用して行われているこの研修。

メインルームでの講義が終わると、ブレイクアウトルームを発動させて、割り振られたグループで演習問題を解いたり、グループワークを行ったりして、学習内容の理解を深めていました。

そのグループで受講生のサポートするのが私の主なお仕事。グループに分けられた後は、ファシリテーターとしてグループ運営をしていました。


この研修の中で、受講生の演習問題の進捗状況や理解度に合わせて、グループ替えが何度か発生したので、これまでに7人→4人→5人グループで受講生を担当してきました。

そのうち1人だけ、グループ替えがあっても変わらず、ずっと私が担当している受講生がいます。いろんな受講生に関わることができる面白さを感じられる一方、ずっと成長を見守っていく面白さを感じることができました。

集合研修ならば、本来もっと受講生に関わることができるのですが、リモート研修ならではのことだな、と思います。


さて、最大7人の受講生のグループ運営を行って感じたこととしては、人数が少なくなるほど、双方向のコミュニケーションが取りやすいということです。

4~5人のグループの時は、以前よりも受講生同士の会話が活発になった(全員違う会社なのに)ことに加え、人数が多いときよりもみんなの前で発言がしやすい、との声もありました。

どのくらい質問対応を行うか、という部分は関係するのですが、受講生と向き合っていくには、最大8人グループが限界なのでは、と思いました。

8人はあくまでも私の感覚なのですが、思い返すと、私が大学のときに所属していたゼミは最大8人に設定されていて、実際に8人でゼミを行っていたので、指導する側にとって目安になる数字なのでは、と思いました。

そのぐらいの人数ならばファシリテーターとしてまわせる、と気づけたことは、まずは私にとって大きな収穫でした。



グループ運営をする上で、受講生の人数が偶数or奇数のときではやり方に工夫が必要、ということを経験できたのも良かったです。

ペアワークを行いたいとき、偶数のときはペアを作りきれますが、奇数のときは3人でワークをやってもらわなければなりませんでした。


課金していないSlackでは、通話中に画面共有ができないため、共有を行いたいときはZoomの画面共有の設定で「複数の参加者が同時に共有可能」というものにして、共有してもらうこと。

また、課金していないSlackでは、グループ通話ができないため、ペアの所は通話をしてもらうこと、3人の所はZoomを使って会話をしてもらい、ペアでやっている方々にZoomの音声をミュートにしてもらうこと。

私は受講生のZoomの画面共有は見れるし、音声も聞こえますが、Slackの通話内容は聞くことができないので、その後にワークの結果を報告してもらうこと。

画面共有で困っていそうなところを見かけたら、Zoomのチャット機能やSlackからメッセージを送って、受講生を気にかける、なんてこともありました。

ZoomやSlackを使ったことがないと、なかなか伝わらないことかもしれませんが、リモート研修ならではのナレッジは増えたのでは、と思います。



その他、1つ前の記事にも少し書いたことなのですが、午前の講義が始まる前のワンクッション、アイスブレイクとして、毎朝何かしらのアクティビティを取り入れることも大事な役割だったのかな、と思います。

テストがある日の朝は、勉強時間の確保という面で、前日の日報を通して気づいたことなどを短めにお話して終わらせていましたが、その他の日は、あるお題について受講生の話を聞いたり、お題を決めて1人ずつ3分間スピーチをしてみたり、時にはタイピング練習をしてみたりと、いろいろなことを試してみました。

考えるのが大変で何しようかな、と悩むこともありましたが、受講生からの反応があると嬉しかったし、実施する私自身が何だかんだ楽しくファシリテーションできたのではないかな、と思います。


ファシリテーションスキル、と言葉にすると、少しカタく難しく感じてしまいますが、上手い下手は別にして、受講生を巻き込みながら形にできたことは、大きな収穫だったのでは、と思います。



ザンビアでは、配属先の学校の生徒たちの前に立つという場面で、ファシリテーションスキルが必要だったのですが、英語での会話だったこと、生徒の人数がこの研修の受講生の何倍もいたことから、上手くコントロールできているのかはいつも疑問だったし、なかなか自信を持つことはできませんでした。

しかし、日本語かつ少人数、という場所で講師を経験して、少しでもスキルが身に付いた、と言えるようになったことは本当に良かったです。


今回、身に付いたスキルとして、まずは「ファシリテーション」を挙げましたが、次回も身に付いたスキルについて書いていこうと思います。

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