発言力の向上

楽しくて、時を忘れて全力投球で働いているうちに、ふと気づいたら、自分の発言権が、劇的に増していることに驚きました。

・しばらく前に私が軽く伝えた考えを、上司から、自身の意見として聞くようになり、私が提案したように物事が動くようになる。上司本人も、私が言い出した、ということを忘れている様子なので、その刷り込み具合にハッとし、自分の意見の重さに驚愕しました。

・外部の人達との打ち合わせに、同席するように頼まれる。上司が仕事を減らしたい、または責任を一部背負って欲しいという意図は分かりますが、それでも最初は、自分が選ばれることが、信じられませんでした。

・業者さんやオーナーサイドの管理者から、名前で呼ばれるようになり、何となく私に情報が回ってくる。このサイクルが、続くようになりました。

・ご入居者から、個人的にお礼をいただく回数が多い。私が一人の時間に、わざわざ訪ねて来てくださる方もいて、感激します。

理由を分析してみたら、つまるところ、“持っている情報量の違い”だ、と気づきました。

ご入居者に何かできることはないか、と頻繁に声を掛けて仕事を拾ってきたので、他のコンシェルジュよりも関わってきた回数が多いことで、大きな差がつきました。その都度ご入居者から聞き出し、業者などに問合せすることで、さらに情報が増えていきました。収集癖もあるので、情報の収集自体も、楽しいんだろうな、と思います。

一戸で起こることは、だいたい他の居室でも起こることが多く、情報共有のため、以前からメンテナンス記録を取っていたので、それを参照して勉強し、さらに、都度情報や説明を加え、充実させました。PCや紙ベースでの情報に加え、各戸の修理やトラブルの対応履歴が、頭の中にデータベースとして残っていったことが、大きかったと思います。

フロントには、図面や全ての鍵、館内設備に関するあらゆる説明書が保管されているので、暇な時間に読み込み、実際に現場を見たい場合には、鍵を持って探検し、写真を撮って、何かの際に備えました。

私にとっては、目に見えるもの、人が話している内容、書面や人から聞く説明、全てが情報で、激しく好奇心をそそられます。好奇心がもたらす効果の大きさに、自身が一番驚かされています。

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