『ピートラvol13』大人のものさしが、子どもの好奇心を止めてしまうかもしれない ~大人と子どもの認識のギャップ~

こんにちは。機ちょーまさとです。
今回は、4月に掲げたPeopleパーパスがどういう想いから来ているか、自分自身の想いを書き残しておきたいと思います。


大人のものさしが、子どもの好奇心をとめてしまう時がある

ぼくは2児の父親なのですが、自分の(大人の)ものさしが子どもの好奇心を止めてしまった瞬間にあとから気が付き、後悔することがよくあります。

たとえば。
我が家では毎朝子どもたちとの格闘してしまいます。
もう7時だよ、起きなさい。
8時に出かけるんだから、すぐにご飯食べなさい。
まだ歯を磨いてないの?あと10分しかないよ。
くつした履いて、マスクを持って、玄関にいきなさーい。

これを書いている今(朝7時)、目の前で起きています。子どものいるご家庭なら当たり前の風景かも知れませんが、めちゃくちゃ時間のことを口にしています。ある時、社内で「子どもにとっての時間」について考える機会を持ちました。

子どもにとっての「時間」とは

ディスカッションメモから抜粋

ディスカッションの結果、当たり前ですが、人間にとって時間の概念は本能的な能力ではなく、社会生活をしていく都合上、学習して身につけていくものだと、明らかにできました。まさに「時間」は大人のものさし(都合)であって、子どもの好奇心とは関係のないものですね。

とはいえ、大人にとっても楽しい時間はあっという間だし、楽しくない時間はものすごく長く感じるものだし、大人にもその気持ちは理解できるはずですね。

どおりで時間制限をタテに、◯◯早くしなさい、といくらいっても響かないわけです。息子たちにとって、こうすると楽しくなるよ!の様に彼らの認識にとってわかりやすい誘導をしてあげようと思った次第です(「早くしなさい」を未だゼロにはできませんが)。

大人と子どもの、認識のギャップ

さて。
大人と子どもの認識のギャップは時間の概念にかぎらず、ものすごく沢山あるんじゃないかと日々気づきます。多くの場合

子ども:本能、好奇心
大人:社会生活のための都合

だったりするのかな。わかり易い例は赤ちゃんだと思うのですが。

子ども:ティッシュをむちゃくちゃ引っ張り出したい
大人(親):部屋をきれいに保ちたい

こういうギャップです。我が家でもありました、ティッシュ全部引っこ抜き事件。だめーやめてー!といいたい自分を必死で止めました。なぜならPeopleには「やりたい放題」という商品を、約40年前から販売し続けていたのです。

Peopleの役割

子どものやりたいこと=好奇心と捉えて肯定すること。ティッシュの例では、それは大人からみたら「いたずら」、子どもにとっては好奇心の発露と捉えます。

成長の過程で、ほんの一時的に、ほとんど全員の赤ちゃんたちがやることを、思う存分やらせてあげることで、より良い成長があることを信じたい、という想いです。

自分も長いことPeopleでものづくりをしてきましたが「親の視点から見た子ども」の方に目が行ってしまいがちになります。でもPeopleの役割はそうじゃないんです。よくある「ママの意見から生まれました」の商品作りでは、子どもの好奇心をのびのびやらせてあげられない場合があるんじゃないかな。

Peopleのパーパス

Peopleは徹底して子ども観察して、彼らの目線で考えてものづくりをしていきたいことを、このパーパスで宣言しました。今後、大人のものさしで考えたとき「なんだこれ!?って思うけど子どもはやたら遊ぶんだよね」みたいなものを次々生み出していきたいと思います。それがきっと、これまで顕在化していなかった子どもの好奇心を伸ばしてあげることに繋がると信じて。

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