鑑定-実占例3(就職できるか)
シンプルでわかりやすい例題をUPします.
『回頭剋』についてです.
断易は占って得た易卦から占う目的となるもの(用神)を探します.
① その目的となる用神が旺相して強く
② 自分自身と良好な関係であること
の2つの条件が同時に満たされると願いは叶います.
しかし、①の用神が弱かったり、剋されて潰れていたりすると
そもそもの前提が崩れその願いは叶わないことを示してくれます.
断易には「回頭剋」というメカニズムがあります.
時に、用神が発動し
その化出爻の五行から剋されている状態
これを回頭剋といって願いは叶いません.
たまたま綺麗にこの原則どおりの実践例になりました.
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50歳前後の既婚女性
保育士の資格を持つ.
一時的に実家の両親の介護などもあって
夫と別居し世話をしていたが
両親は落ち着いたので地元に帰り
そこで働きたい。
たまたま新設保育所で職員募集があり
エントリーしたいと思う.
果たしてどうなるか?
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月建 午月(月破:子)
日辰 乙亥(空亡:申酉)
・沢火革から沢天夬に之くを得る
⚋ 未(官鬼)
⚊ 酉(父母)
⚊ 〈世爻〉 亥(兄弟)[伏:午(妻財)]
⚊ 亥(兄弟)
⚋ 丑(官鬼)ー 寅(子孫)
⚊ 〈応爻〉 卯(子孫)
【結果】エントリーしたが、応募者多く選考に漏れ、苦杯を飲んだ.
・用神は六二の丑(官鬼爻)
〈用神選定についての諸説〉
易の成立した時代は、仕事を官鬼とするのは科挙に合格した公職としての位置付けであり、現代社会では仕事は官鬼爻ではなく妻財爻にする断易の先生もある.
実際にサラリーを得ることに重きをおくべきであるという主張である.
しかし、合否が絡んでいる就職の占いであり、原則どおり官鬼爻を用神とするべきであると考える.
・この用神:官鬼爻は丑であり五行の土.これが動いて化出爻は寅(五行で木)
このように将来を表す化出爻から「木剋土」と剋されて自滅してる状態になっているのを『回頭剋』といい、残念ではあるが願いは叶わない.
・なお、自分自身を示す世爻は日辰に値っており、強い。六親でしめされた兄弟爻はライバル多しの暗示である.たしかに競争率は激しかったことを表していると読める.
シンプルですが、
・用神
・剋の意味
を確認できる例題です.
実践 #鑑定 基礎
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