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モカとモカ、そしてモカ

このタイトルを見て、皆さん何を想像しますか?

モカ。

僕はこの時点で「モカ」を見過ぎて、ゲシュタルト崩壊が起きていきました。

さて、今回はモカの話をします。
カタカナでモカと書くと、1通りしか書き方がありません。
しかし、これを英語に直すと、意味が増えます。

今回は、そんなモカについてのお話です。


Mocha, mocha or moka?

上の3つの言葉を日本語で表現すると、すべて「モカ」です。
しかし、英語で見た場合、すべて意味が異なります。

これから1つずつ説明していくのですが、それぞれが何を表すモカなのか、予想をしてから読み進めてください。

①Mocha

じゃあ、まずは「Mocha」です。
これはイエメンの港の名前を表しています。
イエメンのモカ港は、歴史上はじめてコーヒーの輸出が始まった場所と言われています。

15世紀にコーヒーの貿易が始まったころは、コーヒーの名前=出荷される港の名前を付けることが慣習とされていました。
ブラックコーヒーのモカと言われるものは、このイエメンのモカ港から出荷されているものです。

イエメンは、2015年イエメン内戦が続いている国です。そのため、今はなかなかイエメンのコーヒーが出荷しづらい状況です。
その中でもイエメンのコーヒーを世界に届けようと「モカオリジンズ」という会社が、適正価格で取り扱っています。
興味のある方は、ぜひのぞいてみてください。

②mocha

これが一番皆さんには馴染みあると思います。
この「mocha」は、カフェモカのことです。ラテにチョコレートシロップを混ぜたものです。

ちなみに、イエメンの「Mocha」は頭文字を大文字にして、地名であることを表現しています。笑

なぜ、チョコレート入りのカフェラテが、カフェモカと呼ばれるようになったかはさだかではありません。
所説として、「モカ港から出荷されるコーヒー豆のフレーバーがチョコレートだったから」、「カカオ豆と同じ空間で輸出管理されていたから」などいろいろあるそうです。
私は、モカ豆がチョコレートフレーバーだったから、というのが一番有力かなと考えています。

私は、スタバのホワイトモカのライトシロップカスタマイズが、好きです。
良かったら飲んでみてください。

③moka

このワードが、一番ニッチだと思います。
エスプレッソポットって、知っていますか?

エスプレッソポットは、自宅で手軽にエスプレッソを抽出できるコーヒー器具です。
そして、この代表格がmoka potです。

※エスプレッソポットで有名なBialetti社のHPでは、エスプレッソメーカーではなく、コーヒーメーカーだと言っているので、あくまでもエスプレッソのようなコーヒーを抽出する器具だと考えてください。

moka potは、1933年にイタリアのBialetti社によって開発されました。
このmokaは、イエメンのモカ港が由来しています。
Bialetti社は、現在もmoka expressという商品名で販売し続けているので、良かったら購入してみてください。

私は、エスプレッソのクレマもできるブリッカを使用しています。

まとめ

今回モカには3種類の意味がありました。
下記にまとめておきます。よかったら、頭の片隅に残しててください。

3つのモカ

1. イエメンのモカ港
2. カフェモカ
3. モカポット


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