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日本人ビジネスパーソンは休むことを恐れている

日本人ビジネスパーソンにとって最も恐ろしいことは何か?という問いを考えると、私は「休む」ことだと思います。

今は働き方改革なるものによって、労働時間が減り、休暇も過去に比べると多くなっているし、かつ取得もしやすい状況となっています。
多くのビジネスパーソンは定期的に有給を使い休んでいるのではないでしょうか。

上記のような社会的背景があるので、「休むことを恐れている」などと言ったら、意味がわからないでしょう。
しかし、日本人ビジネスパーソンは休むことを恐れているんですよね。
そのことがわかるのが長期休暇。
日本社会全体で見た時に、長期休暇と言えるのはゴールデンウイーク、お盆、年末の3つがあります。
今年(2023年)の長期休暇を見てみると、
ゴールデンウィークが4月29日から5月7日まで。しかし、5月1日と2日が謎に平日となっています。
まあ休みたい人は有給を使い、長期の連休にするでしょうが、なぜか1日と2日は平日という奇妙な日程となっています。

次にお盆。
今年のお盆は8月11日から16日。
17と18をそのままお盆休みにしてしまえば、土日を入れて10連休になるのに、そうはしていません。

そして年末。
年末はこれからですが、12月29日から2024年の1月3日まで。
これも1月4日と5日をそのまま休みにしてしまえば、土日と成人の日を合わせて11連休になるのに、謎に2日間は平日にしている

本当に奇妙。
まさに世にも奇妙な日本人ビジネスパーソン。

ゴールデンウィーク、お盆、年末をあえて6連休程度にして10連休以上にしないのは、日本人ビジネスパーソンが休むことを恐れているがゆえなのだと思うんですよね。
たぶん、祝日を制定する側の人たちは、「10連休の休みにしたら仕事が滞ってやべぇことになるな…」というバカげた不安を抱き、中途半端に平日を残しておき、長期休暇にさせていないように思います。

一方、ビジネスパーソンも10連休以上の休みを取ってしまうと、会社が潰れるのではないか!?という意味不明すぎる不安を抱いているのではないでしょうか。

休むことに不安を感じる人たちが結託して、10日以上の長期休暇ができないようにしているとしか私には思えません。
いや、いろいろ大義名分があるでしょうが、とにかく日本人ビジネスパーソンは休むことに恐怖を感じすぎている。

「仕事が…会社が」と日本人ビジネスパーソンは言っていますが、特定の時期に10日休んだぐらいで会社なんて潰れないでしょう。
仕事だって、社会全体でゴールデンウィークとお盆と年末は10日以上休むことを共有すれば、ヤバいことにはならないはず。

10連休以上の休むを導入しようと思えばできるのに、勤労の美徳クソビジネスパーソンは絶対にしないんですよね。
マジでうぜぇ…。

こんなにも日本人ビジネスパーソンが休みに対して抵抗があるのは、暇に耐えられないからだと私は思います。
日本人ビジネスパーソンはとにかく暇を潰すのが苦手。
何もしない時間があったら、急激に不安になるし、一人で暇な状態になったら「この世の終わり」みたいな絶望感を感じてしまう。

暇ができれば、本を読むなり、運動をするなり、勉強をすればいいのに、日本人ビジネスパーソンは何もしない。
とりあえず酒を飲む。
嗚呼、実に哀れ…。

という感じに日本人ビジネスパーソンはただでさえ暇に対する耐性がないので、休みが多くしようとしないのです。

日本企業でヨーロッパのような1か月単位のバカンスが導入されたり、週休3日制1日6時間になるのはおそらく138億年後でしょう。

たかだか10日以上の連休ができないのは、暇を恐れる日本人ビジネスパーソンのせいなのです。




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