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第6章(3)知識の整理と暗記資料の作成に活用せよ

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前回は整理型参考書を学び始めに使う方法についてお話しました。学び始めは「理解」を最も重要視しなければならないため、整理型参考書を使うとするならば、豊富な解説をメインとしている教材との併用が必須です。では学習の後半(知識をある程度習得した段階)では整理型参考書を生かすことができるのでしょうか。実は整理型参考書はどちらかというと、後半の方がより大きな効果を発揮します。

使うタイミングは二つあります。

一つは知識の整理です。ある程度学習を進めていくと、多くの知識や情報をインプットしたことになるので、どうしても知識は乱雑になります。整理しようとしても、知識が多くまとめきれません。そうこうしているうちに、次の新しい知識を頭に入れなければならず、余計混乱してしまいます。こうなると、知識同士を関連させることもできず、単に頭に知識を詰め込んだ状態になります。知識の詰め込みが続くとどこかでパンクし、何らかの支障が出てしまう恐れがあります。

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パンクを防ぐためには定期的な知識の整理が必要であり、この時に役に立つ教材が整理型参考書です。整理型参考書は必要な知識を図や絵、表やまとめなどでシンプルにした視覚情報が豊富です。そのため習得した知識の整理に向いている教材と言えます。

もう一つは暗記資料作成です。暗記には様々な方法がありますが、その中の一つに暗記する内容を紙にまとめて(暗記資料を作成し)、何度も見返して記憶に定着させる方法があります。私はこの手法をお勧めするのですが、暗記内容を上手に紙にまとめきれないこともよくあります。そんな時に参考にしたい教材が整理型参考書です。暗記資料はできる限りシンプルにし情報量としては少ないほうがよいです。なぜなら頭にいれる情報量は少ないほうが負担になりにくいからです。しかしシンプルでまとまった暗記資料を短時間で作れるようになるにはかなりの経験が必要です。

そこで整理型参考書にある視覚情報を利用すれば、経験がなくとも簡単に暗記資料を作成し、暗記学習を苦なく行うことができます。整理型参考書にある図や表は非常にまとまっているため、そのまま暗記資料になりうるからです。

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確かに整理型参考書が使いづらい教材であることは間違いありません。必ずしも必要というわけでもありません。ただ、使い方とタイミングさえ間違えなければ、必ずや皆さんの学習の手助けとなる教材です。使う本人次第ともいえます。
しっかりと見極めて上手に利用しましょう。

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