見出し画像

第6章(2)学び始めに使うなら理解型参考書と併用せよ

目次に戻る

できれば使わない方が良いとまで言った整理型参考書ですが、それでも使い方によっては効果を発揮する場合があります。そこで、知識が不十分な学び始めの時と、知識がある程度ついてきた時に分けて、適切な使い方を紹介したいと思います。まずは前者から。

理解が重要な学び始めに使うのであれば「理解型参考書との併用」をオススメします。先ほど「友達のノートは分かりにくい話」をしました。しかし友達の解説さえあれば、ノートの内容はすんなり理解できるはずです。即ちノートにある情報はそのままだと不十分であり、足りない情報を補足すれば、分かりやすいノートへと変化を遂げるのです。それと同じで整理型参考書も図が多い分、解説が少ないから理解しにくいだけであって、そこに豊富な解説で補足することができれば、非常に分かりやすい教材へと変わります。その情報を補足する方法の一つが「理解型参考書との併用」です。

画像1

理解型参考書にある豊富な解説で整理型参考書の視覚情報を補足することができれば、整理型参考書の欠点を克服し、一気に使いやすい教材となるのです。これは逆も言えます。確かに理解型参考書は豊富な解説があるため理解しやすい構成となっています。しかし絵や図、表やまとめがなく文章のみだと、情報が多すぎて混乱することもあります。そんな時にインプットした多くの知識を整理型参考書の視覚情報で並行して整理できれば、さらに理解は深まり頭にも定着しやすくなります。従って、予算が許すのであれば、ぜひ理解型参考書と整理型参考書の併用をお勧めします。

画像2

これまで何度か、わからない箇所を乗り越える手法として複数の参考書で比較するやり方をご紹介しました。一つの分野を様々な方向からアプローチした解説を読むことで、互いの長所で短所を埋め合い、学習者はより理解しやすくなる方法です。理解型参考書と整理型参考書の併用はこれと同じタイプのものといえます。すなわち、文章メインで解説してある理解型参考書と、図や絵を中心に解説している整理型参考書を併用すれば、異なるアプローチからの解説で一つの内容を学ぶことができるので、互いに補足し合い相乗効果が生まれるのです。

もしどうしても予算的に理解型参考書と併用出来ない場合は、インターネットを利用する手もあります。インターネットでは丁寧に解説をしてくれているサイトがたくさんあります。整理型参考書をペースメーカーとして、内容ごとにインターネットで調べて解説を補足しながら進めていくと効果的です。また、動画教材と併用するのもよいでしょう。今の時代はスタディサプリや学びエイド、トライイットなどで有名講師の授業を安価で視聴できます。これらのサービスを使えば、整理型参考書に足りない解説を容易に補足することができます。

画像3

以上のように整理型参考書は豊富な解説のある教材と併用することで絶大な効果を発揮するのです。

目次に戻る


一人でも多くの方にお役にたてたらと思い…ペンペン先生がんばります🐧