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第7章(1)教材を図解し分析する手法

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理解型参考書、問題中心型参考書、問題学習型問題集、応用型問題集、整理型問題集についてお話をしてきました。ただ、なんでもそうですが、知識として持つのは比較的容易です。本書を読むだけで良いからです。しかし習得するためには実践が必要です。当然、教材を選ぶことも実践しなければ何の意味もありません。本来は皆さんと一緒に本屋でいろいろ話をしながら実際に教材を分析し、選べると一番よいのですが、本書上では不可能です。そこで、この章では本書で説明した分類ごとにおすすめの教材をご紹介し、分析の流れを共有することで、皆さんが擬似的に実践できるようにしました。この疑似体験が本屋で実際に教材を分析し、選ぶ際に何らかのお役に立つことができれば嬉しい限りです。

ではここから、教材を紹介する流れを説明します。まずは教材の分析をもとに作り上げた図解を示します。教材を分析したことを共有するために、図という視覚情報に落とし込みました。すでに述べましたが、教材を選ぶには必ず課題が存在しなければなりません。なぜなら教材は課題を克服するためのパートナーだからです。ということは課題があり、それを克服するまでの流れを教材の特徴と共に一目で分かるようにできれば、分析の流れを共有できることになります。以上の理由から参考書図解と表し掲載しました。ただし、視覚情報のみでは理解するのに不十分であることは前述した通りです。従って、図解に続き解説も加えています。
まず図解の例を示します。

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図解の大まかな見方は「今のあなた」をスタートにして矢印のように目を動かしていきます。

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それぞれについて説明していきます。


①「今のあなた」で課題を確認する

まず自分の課題を明確にしなければなりません。「今のあなた」はこのような課題を持っていると設定します。

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②課題克服のための教材

次にこの課題克服に適した教材(分析した教材)を示します。

★実際に本屋で選ぶ際には「課題を設定」→「課題克服に適した教材の分類を決める」→「本書で紹介した分類ごとの注意点を留意し実際に教材を選択する」という流れになるので、図解を見る流れと実際に選ぶ時の流れは少しだけ異なります。

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楽天ブックスより


③教材の分類

この教材は本書で説明した分類のうちどれに当てはまるかを示します。

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④教材の特徴を知る

良い参考書は、他の教材にはない特徴が必ず存在します。参考書の特徴を把握することはとても重要です。なぜなら特徴を上手に利用して初めて参考書を最大限に活用し学ぶことができるからです。特徴はせめて二つ見つけましょう。

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⑤二つの特徴から学べることを知る

教材の特徴からどんなことを学べるか把握します。これにより、今もっている課題が解決できるかが決まるわけです。

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⑥教材を使用し学ぶとどう変化するか(課題を克服するか)、新しい課題は何かを知る

選択した教材により課題を克服した自分をイメージしましょう。何よりこの課題克服が教材を選択する目的なのですから。そして実際に課題を克服した後は、そこで終わってはなりません。既存の課題を克服すると、必ず新しい課題が生まれます。妥協せず次のステップに進むためにも自己分析を継続し、課題を洗い出しましょう。ここでは、次に予測される課題を紹介します。

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⑦新しい課題に対し克服するため次のステップに進む

予測される次の課題に対し、ぜひ使用してほしい参考書や問題集を紹介します。(いくつかある参考書のうち代表として一つ紹介します。)

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⑧最後に図解を眺め教材の全体像を改めて確認する

改めて全体を俯瞰し分析の流れを振り返りましょう。

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以上が、図解の見方です。そして図解に続き解説を加えるので、より理解しやすくなるかと思います。

さらにこの図解の流れは皆さんが普段教材を選ぶ際にも役立ちます。「課題の設定する→課題克服に適した教材の分類を把握する→本書で説明した分類ごとの注意事項に留意し教材を見つける→特徴を二つ見つける→特徴から学べることを把握する→課題を克服するイメージをする」と図解の流れに沿えば、現状に適した教材を選ぶために必要な分析を全て行うことになるので、教材選びは完璧です。
では分類ごとに教材をご紹介します。自分で分析し選んでいる状況をイメージして読み進めていきましょう。

(先ほど★でお伝えしたように、すでに分析した教材を紹介するのではなく、あくまで一緒に分析することを想定して進めるので、上記とは少し異なる流れで説明します。この点はご了承ください。なお都合上、整理型参考書については紹介を控えさせて頂きます)

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