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パトゥムタニ日記vol.37〜ビッグマックの値段に何か意味があるのでしょうか〜



世の中にビッグマック指数というものがあるそうですね。
世界中で売られているビックマックの価格を経済指標に使うのだとか。

タイのビッグマック、139バーツ。(2022年10月現在のネット注文価格)
USD3.41 / 約495円。
世界33位だそうです。
たっかいわ〜〜。

ビッグマック指数では、ビッグマックが高い国ほど物価も高い、というのが
基本の考え方らしいですが、
「途上国ではビッグマック=高級品という考え方もある」(Wikipediaより)
それがまさにタイ。全く物価につり合っていません。
2022年度タイの最低賃金が 354バーツ/日
日給(時給じゃありません) 1300円強です。
ビッグマック1つで1日の稼ぎの1/3。
セットメニューにしたら2/3。
いやいや。どう考えたって気楽に食べるメニューじゃないでしょ。


因みに、ビッグマックのようなハンバーガーを自分で作ったら
いくらでできるのか?

ちょいと試してみました。
牛挽肉 (大手卸売スーパー “マクロ”のサイトで) 270バーツ/1Kg
 ビッグマックのビーフパティが40g前後らしいので2枚で約25バーツ
バンズ (“マクロ”店頭売り) 10個入り 39バーツ
 2つ使うとして8バーツ
玉ねぎ (市場で) 10バーツ/2個
 8分の1使用で0.7バーツ
   (市場で) 4バーツ/Lサイズ1個
 2分の1個で2バーツ
スライスチーズ (“マクロ”店頭売り) 20枚 138バーツ
 2枚で14バーツ
その他,牛乳、パン粉、塩胡椒、葉物野菜、ピクルス、ソース etc。
私がフツーに作って、60バーツ弱というところでした。
これでも屋台のご飯類より高い。

もちろん、原材料の大量購入で原価はずっと安くなるのでしょうが
包装資材、人件費、店舗の光熱費、店舗賃貸料などを考えると
それなりに高くなるよね、というのが感想。

ならばタイのマクドナルドは閑古鳥か、
食べているのは外国人旅行者や給料高めな会社員ばかりか、といえば
そうでもないんです。
のんびり何時間も涼んでいる人。
机いっぱいに書類を広げて熱心に保険の説明をしている人。
ぼーっとTikTokを見ている人。
ノートパソコンを広げている人。
2〜3人の学生さんと家庭教師らしいグループもいます。
ドリンクのみオーダーして屋台で買ったご飯を持ち込むツワモノも。
クーラーが効いていて、無料Wi-Fiが使えて、携帯バッテリーのチャージができて。
喫茶店文化のないタイでは、マクドナルドはかなり便利です。
ドリンクしか頼まない人にとっては
別にビッグマックが高かろうが安かろうが関係ないのかも。
(タイでは信仰上 牛肉を食べないという人が結構いるので、そういう人は
始めからビッグマック食べないし)

私個人は、ファストフードならマクドナルドよりバーガーキングが好きだけど
こちらには何時間もぼーっとしている人は少ない印象。
サブウェイもケンタッキーフライドチキンも同じ。
テーブルの配置とか店の広さが関係しているのかもしれませんが
さっとオーダーして、休み時間を過ごしたらさっと引き上げる。

タイのマクドナルドには、人を弛緩させる何かがあるような気がします。


バンコク シーロム通りのドナルドは、30年以上前から
にっこりワイ(合掌)をし続けています。


本日もお読みいただきましてありがとうございました。

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