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10年後の休日は何してる? 未来の休日を充実させるサービスを超先取りで考えてみる

こんにちは、ぺんきち@Blabo!です。

共創コミュニティサイト「Blabo!」に投稿されたユーザーボイスから、インサイトや商品開発のヒントを探っていく『Blabo!コラム』。今回は「未来の休日」にスポットを当てます。未来の休日がどんなもので、どんな過ごし方をしていそうかをユーザーボイスを通じて読み解きながら、未来の休日にまつわるサービスのアイデアも考えていこうと思います。

◆10年後の休日って?

今回、ユーザー(※1)に問いかけたお題は次のものです。

「10年」という時間は、長いとも短いとも言えるかもしれません。10年前を振り返ってみても、テクノロジーの進化やそれに伴うビジネスの発達などが劇的に進む一方で、人間が持つ根本的な価値観については10年程度では大きく変わらないと言えますよね。
おそらく、「10年後の休日」を取り巻く環境や状況も、いまと全く異なるところもあれば、あまり変わらないところもあるでしょう。その辺りを意識しながらユーザーボイスを読み解いていきたいと思います。

◆テクノロジーが休日の内容や過ごし方を変える

10年後と聞いて、まずテクノロジーの進化を想像する人は多いと思います。今回の「10年後の休日」についての問いかけに対してもテクノロジーの進化がその内容や過ごし方を変えるのでは、とするユーザーボイスが非常に多く集まりました。ちょっと多いですが一部をご紹介しますと‥

自動運転に対応した車の普及で、無事運転免許(自動運転車限定)を取得! 念願の運転席に座り、家族旅行へ連れていくことができました。旦那と交代で運転、憧れだったんだよなぁ
人工知能と友人や家族のように過ごす人が増えると思います。日常的な会話はもちろん、シェフの料理技術を学ばせればおいしい料理も家で楽しめ、休日を楽しむには欠かせない存在となっている
自分の普段の行動や好みを熟知しているAIがお勧めする企画に乗って、AIお勧めの人(もしかしたら見ず知らずの人)と一緒に行動
VRでいろんなところにお出かけできたり、世界中からお取り寄せして味わったり、好きな場所にいながらも旅が出来たら楽しそうです。その土地の空気やにおいなんかも味わえたら良いですねー
ロボット型のペットと休日を楽しく過ごす。じつはロボットにセンサーが内蔵されていて、その日の血圧、脈拍、体温などなど全てのデータを出会ってからずっと管理してくれてる
休みの日に家事に割く時間を、機械でどんどん減らしていそう

"いろいろなアイデアがみられましたが、大きくは下記の3つに集約することができそうです。
①テクノロジーが新しい過ごし方・コンテンツを生み出す
②テクノロジーの進化が生活を効率化するので、余暇に充てられる時間が増える
③テクノロジーが人間に代わって休日の過ごし方を決めてくれる・アドバイスをくれる

現代においてもこれらの予兆が既にみられる感じもしますが、休日の内容や過ごし方にテクノロジーの進化が与えるインパクトは大きいと多くの人が考えていることはうかがえますね。

◆一方で変わらないものとは?

反対に、テクノロジーがいかに進化しようとも変わらない普遍的なものがあることを示唆するユーザーボイスも多く見られました。その多くは「誰かと一緒に過ごす時間」に関するものでした。に関するものでした。

何処に行きたいなどは、大体バーチャルに出来る様になるので、回り回って人に戻る様な気がします! この人と旅がしたい、この人と同じ時間を過ごしたい、が一つの休日の過ごし方に
未来の平日はテレワークが浸透するなりして、今よりも人に会わずに仕事できるようになっている気がします。なので、休日はリアルなコミュニケーションを求めて誰かに会いに行くことが増えそう
世の中がどんなに発達したとしても、身内との時間を大切にしたい

また、敢えて情報を遮断したり、スローな時間の過ごし方をするというユーザーボイスも見られました。おそらく今も同じような休日の過ごし方をしていて、10年後であってもそれは変わらない(変わってほしくない)という想いがあるのではと想像します。

<移動時間を楽しむ>車も自動化が結構すすんでそうだけど、運転を楽しんだり。電車ならたまに車窓の外の風景を楽しみながら、紙の本を読みます
休日はあえてアナログ生活をする。なるべくデジタルデバイスから離れ、じっくり料理をつくる、できたら家庭菜園や釣りをして自給自足みたいにできたらいいな。合言葉は「アナログ」で!

◆そもそも「休日」の概念自体が大きく変わっているかも

「休日」というのは「平日」の対になるものという捉え方が一般的でしょう。10年後には平日と休日の境界線が曖昧になるなど、休日の位置づけそのものが変わってくるのでは?と提起されたユーザーボイスもありました。

10年後は、会社の業務が丸一日止まってしまう休日はなくなってしまうのでは。社員は自分の都合のいい時間に勤務し、休みたい時間を選んで、家族と過ごしていると思います
10年後はあらゆる企業、施設で週休三日制。自宅に家族が集うようになるでしょう。どんな職業の人にも休日を確実に取得し、心にゆとりを持つのが国民の義務となっている

ひょっとすると、曜日と休暇の関連性が薄くなって、誰もが決まった休みを持たないようになることも考えられそうですね。この辺りの論拠になっているのは、近年のトレンドである働き方改革による自由なワークスタイルの広がりや、AI等テクノロジーの進化による労働時間の減少です。その結果としてベーシックインカムが導入されるといった社会制度の大きな変化に踏み込んだ意見も何人かの方から見られました。

◆10年後、休日についての価値観やトレンドはどうなる?

「10年後の休日」が現代とはどのように異なっているか、またそれによって人々の価値観・トレンドがどのように変化するのかについて、ここまで見てきたユーザーボイスからは下のようなまとめができそうです。

図

今後10年間で起こるであろう社会トレンドの進展やテクノロジーの進化が、休日のあり方を変えるだろうという予想はここまでに見てきたとおりです。そのうえで、価値観やトレンドについては、その変化を継いで変わっていきそうなものと、普遍的なものに回帰していく両面が存在すると言えそうです。情報量や自由度が増すことによる進化への対応と、そこから距離を置く対応の両面がある、という見方ができるかもしれませんね。

◆頭の体操として、新サービスのアイデアを考えて未来を先取り

ではここからは、ユーザーボイスから導いた「10年後の休日」の様子や価値観・トレンドの変化を踏まえて、10年後の休日に対応した新しいサービスのアイデア(事業アイデアの種)をいくつか考えてみたいと思います。かなりの先取りであり現実味が伴わない部分もあるので、頭の体操くらいの軽い気持ちで取り組めばよいと思いますが、中には今から準備を始めてもよさそうなヒントもあるかも!?

①誰と何をして過ごすかを提案してくれるマッチングサービス

休日が増え、休日にできることも増える一方で、誰もが決まった休みの日を持たなくなると、休日を過ごす相手が見つけにくかったり過ごし方を思いつかなかったりということが増えるかもしれません。現代であればSNSで呼びかけて休日を過ごす相手を見つける人も多いと思いますが、それをもう少しシステマティックにしたネットワーキングサービスというイメージです。

人とのリアルなつながりへの回帰を考えると、「誰と」というマッチングが大事な要素になりそうです。いつものコミュニティから相手を見つける日もあれば、全く知らない人と交流の機会をつくる日もある、もちろん1人で過ごしたい日はそうする、その辺りの気分をAIが感じ取って提案してくれたら素敵だと思います。

②バーチャル旅行代理店

このアイデアは、テクノロジーの進化に依存したものと言えます。家に居ながらVRで世界旅行ということ自体は今でも技術的に可能でしょうが、そこに映像だけでは味わえない「体験」という価値を加えるものです。

参加者は自宅などからオンラインで参加、何らかの方法で現地の空気感やにおいを再現したり、同じバーチャルツアーに参加した人どうしで交流できたり、ランチタイムには近所の提携の飲食店から現地の料理が届けられる‥といった具合です。ここまでできれば「旅行代理店」と名乗っても、まぁ許されるのでは‥と思います。

③10年後だからこそ敢えて「瞑想」をサービス化

3つめのアイデアは「非デジタル」という視点を極端に強調したものと言えます。外界(情報)から一時的に遮断された空間で、自分の心音や風の音に耳を傾けたり、流れる空気を感じてリフレッシュする‥ことが改めて注目されるかもしれません‥。

と、もう少し真面目な見方をすると、これはリバイバル・再流行を仕掛けるという話に近いと言えます。古くからある瞑想に10年後の時代にふさわしいスパイスを加えて、世間の注目を獲得する(点火させる)戦略が必要になってくると思われます。

例えば、(可能かどうかわかりませんが)どこにでも暗闇を作り出したり、森やお寺などの空気感やにおいを再現したりという技術的なスパイスもあれば、人とのリアルなつながりへの回帰をフックにしたサービス設計などが考えられるのではないでしょうか。

◆おわりに

今回は「未来の休日」についてのユーザーボイスを読み解きながら、未来の休日にまつわるサービスのアイデアを考えてみました。

良質なユーザーボイスを材料にできれば、このようなアイデアはいくらでも湧いてきそうですよね。また、そもそもBlabo!で集めたユーザーボイスの中にも「ほぼこのまま事業アイデアの種になるのでは?」と思えるものも実際にありました。ユーザーボイスはすべて公開していますので、興味のある方はこちらからぜひご覧ください。

「Blabo!」では常に様々なテーマのお題を公開しており、ユーザーボイスの募集だけでなく、ユーザーとの対話を通じたアイデア創発支援などのプロジェクトを行っています。ユーザーとして声を届けたい方も、プロジェクトに関心をお持ちいただいた方も、お気軽にアクセスしてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※本コラムで紹介したユーザーボイスは、できるだけそのままご紹介していますが、一部で抜粋や文言修正などを行っています。また、これらの著作権はすべて株式会社Blaboに帰属します
※今回のお題に対するユーザーボイスは下記のサイトにて見ることができます https://bla.bo/boards/1379
※1)ユーザー:Blabo!に登録している生活者の皆様

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プランナーとリサーチャーの二刀流。国内有数の調査会社やデータマーケ会社を経て、現在は共創プラットフォーム「Blabo!」のインサイトリサーチャーを務めながらリサーチデザイナー稼業も。エライ人の許可を得てBlabo!ユーザーボイスからのコラム執筆中。https://bla.bo/