42.おじいちゃんとおばあちゃんに会いたい!
仕事納めました。
今年も無事、仕事を納めました。
足元の数字をチラチラと気にしながら業務に取り組んでいると、目の前の壁に気が付かず、平気でぶつかって事故なんかも起こしました。
が、振り返ってみると概ね平穏でした。
そんなもんですよね。
今年の年末年始は妻と二人で過ごします。
実家には帰りません。生まれて初めて実家以外の場所で年を越します。
おじいちゃん、おばあちゃんにその旨を連絡しました。
「いつでも帰ってきなさい。いつでも待ってるから。」
と言って電話越しで笑っていました。
おじいちゃんとおばあちゃんの笑顔が見えた気がしました。
おばあちゃんは今年の稲刈りの際、トラクターから落ちて手を骨折してしまいました。
今はかなり良くなったそうなのですが、入院、リハビリとかなり大変だったようです。
骨折をする前ですが、妻がおばあちゃんに手作りの日傘をプレゼントしてくれました。
おばあちゃんは曇りの日でも、その日傘をさしていたと言っていました。
今は手の調子もかなり良くなったようです。来年は何事もなく、おばあちゃんが健康で過ごせるよう祈っています。
おじいちゃんは年々、七福神の内の誰かに顔が似てきています。
手先が器用なので、DIYが得意です。
昔大工のようなこともやっていたようで、物置小屋には本格的な工具がびっしりと並んでいます。
興味本位で妻と物置小屋を探索したとき、綿密な設計図を見つけたことがあります。
鉛筆で長方形のような図形が書かれており、横には様々な計算式が記されていました。
僕も妻も何の設計図なのかわからず首をかしげました。なんだかよくわからないけど凄そうなもの、まるでレオナルドダビンチが書いた設計図のようでした。
そこで、タイミングよく、おじいちゃんがやってきました。
「おじいちゃん、これ、何の設計図なの?」
僕と妻はワクワクする気持ちを抑えきれず尋ねます。
おじいちゃんはすぐには答えません。
深く静かに設計図を見つめます。
ようやくおじいちゃんは重い口を開きます。
「なんやったかのぅ。忘れてしまったわ。」
僕と妻は驚きのあまり声を失いました。
「確かに自分が書いたのは覚えてるんやけど、何を書いてたんか忘れてしまったわ。」
おじいちゃんが豪快に笑いました。
2021年は誰にでも気兼ねなく会える年になればいいですね。
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