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タンザニアのサファリツアー体験

せっかくアルーシャまで来たので、ということでサファリに参加してみた。




1.3泊4日サファリツアー概要

現地ツアー会社をいくつか訪問してみて、応対と金額が良い感じだったところで契約。
Avocet Tanzania Safari というツアー会社。

ざっとネットで調べた事前情報では2024年現在、1日あたり180米ドル前後が相場のようだった。
今回2024/05/07~11の4日間ツアー(タランギレ国立公園、ンゴロンゴロ保全地区、セレンゲティ国立公園の3ヶ所を回る)では、Camping(テント泊)+Shared car(他の参加者との乗り合い)で680米ドルだった。
若干オフシーズン価格なのかもしれない。
全額事前払いが必要。
1日3食と飲料水は、代金に含まれている。

基本車で移動しているだけだが、小腹が空くので4日分のおやつを前日までに街で購入しておくと良い。(街の方が安いので)

余談だが、タンザニアでは旧100ドル札が基本使えないと言われており、現地人に聞いても同様の反応であったが、この旅で使用したツアー会社への支払いと銀行窓口での現地通貨への両替では、特に問題なく使用することができた。


2. 一日目 タランギレ国立公園→キサンバキャンプサイト

タランギレ国立公園は、アフリカゾウの頭数が最も多いとのこと。
実際に、30頭以上のゾウの群れが、赤土をまとって移動する姿を見ることができた。
赤土を体につけるのは、虫対策らしい。
なんともアフリカらしい風景。


アフリカゾウはサイズ感小さめながらも迫力がすごい


ここでの動物全体の数はそれほどでもなかったが、前日に行っていた人情報ではライオンの群れも含めかなりの数を見れたそうで、何が見れるかは運次第。
他には巨大な老齢のバオバブの木もあり、車を降りて見学できる。


デカすぎ

宿泊先のキサンバキャンプサイトは、中にベッドが置かれている大きなテントでの泊だった。
確か水シャワーだったが、そんなに寒くないので早い時間帯ならいける。
食堂で充電可能で、ビールなど飲料も購入できる。
食事中に音楽演奏と体操演技、ダンスパフォーマンスがあり、結構面白かった。
ダンスは一部参加型で、アフリカンなノリノリのダンスを体感できる。
(チップは任意、良かったので少しだけ支払った)

このあとタンザニアのエスパー伊東も登場


3. 二日目 セレンゲティ国立公園→Seroneraのどこかのキャンプサイト

最終日に見学するンゴロンゴロ保全地区を抜け、先にセレンゲティ国立公園内へ。
アルーシャからだとセレンゲティは、車で所要時間7時間ほどかかるので、時間のない旅行者はセレンゲティ無しの2泊3日ツアーに参加する人が多いそう。

ンゴロンゴロの終わりぐらいから、セレンゲティ南部あたりにヌーとシマウマ、アンテロープたちの壮大な群れがあり、地平線の先まで動物たちに埋め尽くされていた。


この子たちが果ての果てまでいる

見れた動物たち(一部):キリン、ゾウ、ハイエナ、ライオン、ハゲタカ、トムソンガゼル他アンテロープ、カバ、ジャッカル、イボイノシシ、無数の鳥たちなどなど

サバンナの大平原の中に数え切れないほど現れる動物たちは圧巻で、超メジャースポット、セレンゲティの人気の理由がよくわかる。

この日の宿は、なぜかキャンプサイトにあるロッジ泊で、カヤつき大ベッド、ホットシャワー完備の最高部屋だった。
オフシーズンだったからだろうか?
夜は部屋の外からハイエナの鳴き声がしたり、食堂から遠目にゾウが見えたりと、野生動物たちに囲まれた場所であることがありありと感じられる。


4. 三日目 セレンゲティ国立公園→シンバキャンプサイトA

セレンゲティ2日目。
この日は当たりの日で、キリンの大群れが見れたり、ゾウの群れに接近してゾウに若干怒られたり(すぐ目の前に突き出された鼻の形が忘れられない)、ヌー&シマウマが大移動する姿が見れたり、ライオンのファミリーにも大接近できたりと、イベント盛り沢山であった。

おこちゃまも同伴



その他見れた動物たち(一部):バッファロー、ヘビ、クロコダイル、ダチョウ、アンテロープたち、ハイラックス、鳥たちなどなど

夜は寝袋+マットのテントらしいテント泊。テント内に危なそうなダニを発見し、一通り緊急点検、その1匹以外は見当たらず朝まで噛まれることもなかった。

夕食を食堂で食べてテントに戻ろうとすると、テント周りを5〜6頭の何かが徘徊中。
牛かと思って3度見したが、どうみてもバッファローだった・・・。
レンジャーが強力なライトで照らしても全くビビる素振りなく、のんびりと歩いて行った。


群れならまだ安全だけど単独のヤツは死ぬレベルでやばいらしい

他にもいろんな動物が訪れるとのこと。(チーターも来ることがあるとか)

5. 四日目 ンゴロンゴロ保全地区クレーター内→アルーシャ

ンゴロンゴロのハイライト、クレーター内のサファリへ。
クレーター内の滞在時間は通常5か6時間までいられるようなのだが、どこかの道が大雨で崩れたため今回は3時間まで、となっていた。
実際には4時間くらいいた気がする。

ここは地形が美しく、噴火時の様子が想像もつかないほど巨大な噴火口跡であった。

広角写真って規模感わかんないよね


ここのハイライトはクロサイ。
このエリアに50頭しか生息していないそう。
ガイドの視力は半端なく良く、ウロウロしてペアのクロサイをやや遠目ながら見つけてくれた。


なかよし



これでBIG5は、雨季には草に隠れてしまって難しいとされるヒョウ以外を見ることができた。
また、ここではライオンが車の真横まで水を飲みに出てきて、しばらくまったりモード。
ベタながらも、百獣の王のキリッとした表情は、私にはないオスの強さを示すようで、かっこよかった。


さすが超観光地、人慣れもすごい



その他見れた動物たち(一部):ゾウ、ハイエナ、ヌー&シマウマ、バッファロー、キリン、ノスリ、ホオジロカンムリヅル、1番でかいアンテロープ、カバ、フラミンゴ、ジャッカルなどなど

帰りの道中にマサイ村訪問もオプションで可能だが、私達グループは興味のある人がいなかったので、スルーした。(追加10ドル必要)


6. 感想や小ネタなど

現在の超円安レートを考えれば高価なツアーではあるが、その価値は十分にあると言える。
今回のツアー会社は、サービスに関しては特段不満もなく、金額も悪くなかった。
担当ガイドは、可もなく不可もなくといったところ。
もう少しおしゃべりおじさん系の人のほうが好みなので、その辺は相性の問題かと思う。

車に関して、ランドクルーザーの上が開くサファリ仕様のやつで、持ち上げ部分の支えがぶっ壊れてるところがあり若干不安だったが、大丈夫だった。
窓が開閉しづらい席が何ヶ所かあり、他の会社の車がどうなのかよくわからないが、そこが気になったくらい。
通常どの程度メンテナンスしているものなのだろうか。


上から草原を眺めながらの走行、最高に気持ちいい


個人的な事件としては、高倍率ズームレンズを嬉々として取り出したところ、接点不良なのか内部で断線しているのか、レンズがボディに全く認識されず、泣いた。
でたよソニーめ!
国内品だから、これからいつ修理できるかわからない…

その他、チップとして1人50,000Tshをガイドへ、1人25,000Tshを帯同していたシェフへ差し上げた。
金額が適正かどうかは不明なものの、他に一緒だった3人と相談してそのようにした。

あとは、ツアー会社にお金を払ったときに、スタッフの人から「双眼鏡なんていらないくらい近くで見えるよ〜」と言われたが、まあ確かに見れることは見れるのだけれど、遠くにいる生物や小さめの生物を見るときには絶対に双眼鏡があったほうが楽しい。
車に1台は乗っけていたが、人数分無かったので、持参するか、ツアー会社で借りられるかは事前に確認したほうがよい。
私達は事前に1人1台借りておいたので、非常に快適なウォッチングだった。

というわけで、初めてのサファリツアーは、記憶にも記録にも残る、お値段以上の価値がある体験でした。

今回は以上。





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