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【プラモデル制作記】ハセガワ1/72 日本陸軍二式戦闘機二型(中島キ44)「鍾馗」

 ハセガワの1/72「鍾馗」が完成しました!!

 日本陸軍が運用した二式戦闘機(キ44)「鍾馗」は、「軽戦」の一式戦闘機「隼」に対して、重装備を持つ高速戦闘機「重戦」として中島飛行機が開発した機体です。高出力のエンジンを搭載するための太い胴体が特徴で、「隼」や「飛燕」と比べると明らかに「重そう」な雰囲気があります。 

 太平洋戦争開戦時は独立47飛行中隊に配備された機体が南方作戦に投入されており、エースパイロットとして知られる黒江保彦も使用していましたが、その本領を発揮したのは何と言っても大戦末期の本土防空戦。特にB-29に対して体当たり攻撃を仕掛け、落下傘で生還した飛行第47戦隊「震天制空隊」の坂本勇曹長機は象徴的な存在と言えるでしょう

 今回、モデルとしたのは飛行第70戦隊長の坂戸篤行少佐機。同機は光像式照準器が搭載されているため、後半の生産機となります。垂直尾翼に描かれている70戦隊のマークは戦隊本部を示すコバルトブルーで塗られていました。

 制作に当たっては初めてエアブラシに挑戦。ラウンデルや識別帯、部隊マークも塗るため筆、缶スプレー、エアブラシ、ガンダムマーカーと使えるものは全て使っています。

 まずタミヤのベースホワイト(TS-101)で塗装します。尾翼の戦隊マークはターナーアクリルガッシュのコバルトブルーを筆塗り、識別帯はクレオスのオレンジイエロー(C58)をエアブラシで吹き付けました。マスキングをした後、日の丸をピュア―レッド(LP-7)で塗ります。

 機体の基本塗装はタミヤのブラック(TS-14)を吹いた後、エアブラシでスパークリングシルバー(LP-48)を吹いていきました。本格的にエアブラシを使うのは初めてなので、ドキドキしましたね。

 フラップなどの稼働部分はアルミシルバー(LP-70)を筆塗り。これでマスキングを剝がしていきます。

 台座はダイソーで売っていたフォトフレームを少し改造し、中央に岡本企画のジオラママットを置きました。

 ハセガワの1/72「鍾馗」は部品数が少ないものの、古いキットなので作りやすいとは言えません。むしろ噛み合わせが悪いです。
 一方で安い価格帯で気軽に手に入れることができるため、自分の好きにいじれます。そうしたオリジナルの余地があるのが、大きな魅力なのではないでしょうか。
 そんな一癖も二癖もある「鍾馗」。とても大好きな機体の一つです。

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