VTuberにハマったという話

2022年10月17日 09:02

　今さら。そう、今さらなのである。
　僕は今さらながらVTuber（バーチャルYouTuber）たちの視聴にハマってしまった。

全てはですわから

　きっかけは本当のお嬢様に憧れる一般女性こと壱百満天原サロメ。
　面白いわ楽しいわ配信のテンポも良いわですぐ引き込まれてしまいましたわ。わたくしのお勧めはおフォルガイ実況。まだ知らない人はぜひご覧になって。

　VTuberの存在自体は以前から知っていたし、大手事務所の動きやどんなライバーが所属しているかぐらいは、ニュースを通じて多少は把握していた。
なんせこちらから動かなくてもTwitterとPixivでファンアートが流れて来るし、YouTubeも「こんなんどうだい？」と動画をお勧めしてくる。実際、作業用でカバー曲を聴いてみたりもしていた。

　だが、それでもVTuberという存在は積極的に追ってこなかった。なんせニコニコ動画のゲーム実況やYouTuberのノリについていけなかった生き物だ。芸能人でもなければ、ファンでもない、誰だか知らん人の話や歌を1時間とか聴いていられるかという思いもあった。
　そういうわけで2022年に入るまでVTuberという世界は遠く離れた異国。具体的にはスペインの政治情勢レベルしか知らない。ペドロ・サンチェス首相ってもう4年もやってるのね。
　なおこの記事はエリコニ誕生祭ライブを聴きながら書いている。もうダメだ。

思いついたまま動画を辿れば

　さて、きっかけはサロメと冒頭に書いた。
　名言製造機のバイオ実況や狂気のリズム天国実況、焼き肉実況も素晴らしくてどんどん惹かれていったわけだ。
　しかしこれは、目の前にあるのが水面だとしたら岸辺に立ったに過ぎない。
　沼、もとい大海原に漕ぎだすことになった出来事がある。しかもそれは、ほぼ同時にやってきたのだ。

ンゴ！？

　まずは周央サンゴが志摩スペイン村を紹介している切り抜き動画に出会った。
　これを見た衝撃は忘れられない。テーマパークへの愛だけでなく、志摩スペイン村の魅力を余すことなく伝えるトーク力に度肝を抜かれた。
　ちなみに人がいない人がいないと言われる志摩スペイン村の2021年度の入場者数は約86万人。関東のTDR、中京のナガシマリゾート、関西のUSJという化け物に囲まれている中で健闘しているので、こんなに注目が集まるのは素直に嬉しい。サービスも充実しているのでぜひ行こう。

　こうしてサンゴのチャンネルを登録し終えてしばらく経ったころ、なんかこうとても怪しい雰囲気の白塗りのピエロが目に入った。
　「いちさんごラジオ」と書かれたタイトルに名前に興味は引かれたものの、まだVTuber視聴初心者だった僕は2時間という再生時間にドン引き。ひとまず切り抜きを見つけたのでそれをクリックした。

　これが今一番好きなライバーである、ジョー・力一との出会いだった。

七色に輝く世界の入り口

　加速度的に、VTuberという深みにハマったのは、力一とサンゴによる「おかあさんといっしょ縛り歌枠」を見てからだと思う。

　知っているVTuberたちが面白そうなことをやっていたので仕事の作業用BGMで流そうとしたら、歌声とMCに驚いた。背景固定でありながら、目を閉じればNHKのスタジオの雰囲気が見えてくる語り口。これはいったい何なんだと他の動画を探し始めてしまった。

　そしてほぼ同時期に町田ちまと力一による「獣ゆく細道」のカバーという存在を知る。

　ここまで来てしまったらエンジンが温まったも同然。にじさんじ街道を全力で突っ走り始めようとする心にブレーキをかけようとしていたら、我が相棒が無言でテレビにYouTubuの画面映し出す。

「ねぇレオス・ヴィンセントって知ってる？」
　

　とどめだったように思う。
　ここで一気にレオスに加え、舞元啓介、夕陽リリ、笹木咲、花畑チャイカと出会ってしまった。そうなったら、もうローションカーリングとレバガチャを経由してろふまおまで一直線だ。
　この間ににじさんじの奇怪な物語まで挟まったからね。レオスと一緒に出演した、魔界ノりりむも知ってしまいました。ああ、雀魂配信見なきゃ……でび様面白いねぇ……