読書感想 「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち
新書は少し苦手。
それは、言いたい事は端的だけどそれを多方面から、色々な証拠をつらつら書いてるから。
特に数字とか、何%とか書かれても縦書きでは読みにくいし、わかりにくい。
結局、帯に書いてること以上のことは言ってないじゃん、と思ってしまったり。
まとめ記事とかに慣れすぎてるのかもしれない。
なので、出版されている以上、ある程度エビデンスに基づき話されているのだろうと、少し読み飛ばしながら読んでる。よって理解に主観が入ってるかもしれない。
なぜ読んだのか
発達障害と診断される人が最近多いと感じていた。
放課後デイサービスとか対象が発達障害、というものが多い気がする。
愛着という言葉、最近よく聞く。こども大網という政府の方針にも載ってる言葉らしく、多分必要な言葉だと思う。
というぽんやりした気がかりが、平置きされてたこの本を手に取った。
読んでみて 自分なりのまとめ
発達障害は脳の障害であり、遺伝要素も強く、なかなか治療というのも難しい。
でも、愛着というものがうまく作れなかった子供達の表現される症状(落ち着かないとか、他人に興味持たないとか)が発達障害のそれと似てるので、診断としては発達障害と言われる人が多くなっている。
発達障害と診断されることで、この子供の(ちょっと扱いにくい)性質は親の責任ではないのかとほっとする。それもあり診断される人が増えている面もあり。
そもそも愛着とは、特定の人(多くは母親)との信頼関係をつくること。
愛着形成は1歳半まで、母がどれだけ濃密に接したかで形成されるか決まり、第二の遺伝子と呼ばれる。
愛着パターンには安定と不安定がある。不安定のなかで程度の差で回避型と抵抗/両価型に別れる。
愛着が安定していると人間関係がうまく築けたり、ネガティブに考えすぎない。
考えたこと
愛着の臨界期が1歳半なのは早すぎる気がする。その後の関わりで変わる、とも書かれており臨界期と言わない方が母としては気楽な気がする。
今の子供の問題もあるけど、親世代が不安定型の愛着形成の人が多いような気もする。
いずれにせよ、自分の子供には安定した愛着形成して欲しいから子供を信じて、子供の安全地帯でありたい。
こんな感じでした。理解が足りなそうだけど、他のもろもろの子育て情報も合わせて子供の味方になってあげたいなと思う本でした。