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お久しぶりの歯科検診

3〜4年ぶりに歯科検診と治療を受けた。将来的に歯科検診を義務化するかもというニュースを目にし、今のうちに行っておくか…とその場でネット予約。

ずっと気にはなっていたが、自分の視点から見て"良い歯医者さん"に出会えたことがなかったので躊躇していた。

特に20年以上前の昔の歯医者さんは最悪だった。私が高校生当時のスケーリング(歯石取り)は手動で時間を要し、とにかく痛みが酷かった。

必死に耐えていたのに「あのさぁ〜歯石なんか付けてたらさぁ、口臭くなってぇ、彼氏できへんよぉ?」と罵られたのを未だ根に持っている。

ガラケーが普及し始めたばかりでSNSもまだないような時代だったため、それが普通なのかを知る術がなかった。後に「あそこはヤブ医者だ」という噂が立つのだが。

ひとつ前に通院していた歯医者さんは、歯科医がたくさん在籍しており、その都度入れ替わるところだった。院長は初回に1分ほど顔を見せただけで、説明なども雑な印象だったので通わなくなった。そこから定期検診をサボり続けていた。

その前の歯医者さんは、親戚の歯科技工士のおじさんの取引先でおすすめされたので通院。
確かにその先生の診断・治療技術は、総合病院の口腔外科の部長先生が褒めるくらいには優れており、そのおかげで顎骨腫瘍を発見してもらい、速やかに摘出術(2週間入院・全身麻酔)を受けて事なきを得た。

しかし、医師というよりも『職人』のような先生だったので気難しく性格が合わなかった。患者の目の前で歯科衛生士をネチネチと叱りつけるような先生でもあった。

私は口があまり大きく開かず長時間開けっぱなしは無理なのだが、そういう患者がどうやら嫌いらしい。Googleレビューの口コミにも同じ感想の人が何人もいた。

治療中、イライラが伝わってきて「こんなんじゃ奥歯がダメになったら治療不可能だね」「仕方ないから子ども用の開口器使ったるわ、そのほうがあなたも楽でしょ」と、ずっと理不尽に怒られ続けている気分だった。

いくら腕が良くてもお互いにストレスを溜めるのはなんか違うなと感じたので通院しなくなった。
夫は気に入ったようで3年くらい通院している。女性には偉そうだけど男性にはそんなことないのかも。「滑るからリップクリームは塗ってくるな」と注意はされたらしい(笑)

今回新しく通院し始めた歯科には非常に満足している。お気に入りポイントを書いていく。

・在籍歯科医師が院長のみ
・初診では別室で歯科衛生士によるカウンセリングあり
・先生も歯科衛生士も優しい
・治療が何回で終わるか教えてくれる
・最少の通院になるように治療してくれる
・痛くない
・レントゲン写真と口の中の写真、虫歯などのデータをまとめた説明書をくれる
・保険適用、ほかより安いと感じる
・ネット予約が可能
・予約前日にお知らせSMSが届く
・靴を脱ぐ必要がない(スリッパに履き替えなくて良い)
・雨の日は体や髪を拭くタオルが用意されている心遣い
・オルゴール音のメロディが流れていない(オルゴール音がもはや怖い 笑)

また、美容室のように目を覆う目的で顔にタオルをかけてくれ、うがいを5回くらいさせてくれるので快適だった。手際良く治療してくれるので顎もなんとか無事。

苦手なブラッシング指導がなさそうな雰囲気なのも良い。途中うがいがしたくて吐き気を催すので、やるならば上と下で分けて欲しいな( ´△`)

この歯医者さんを知ったきっかけは1年半前の夕食中、夫が誤って箸を噛んでしまい前歯が折れ、飛び込みで応急処置をしてもらったことだった。

その後いつもの歯科でしっかりと処置をしてもらったときに「とても上手に処置されている」と例の気難しい先生が褒めていたらしい。会計も時間外対応でも850円と良心的だった。

夫に対し「あなたの前歯の犠牲で良い歯科に出会えたよ〜」と言うと「それは良かった」と笑っていた。ちなみにそれ以降は前歯は折れていない。

1回目は歯科検診と歯石除去と歯面研磨、2回目は軽い虫歯の治療と欠けた部分の治療でひと通り終了。支払いは合計4,070円だった。次回は9月で予約を取ってきた。

親知らずを抜いた19歳のとき以来に局所麻酔をしたが、そのときは痛くて3本追加してもらったのが嘘のように一瞬で効いた。最新のはより効きやすくなっているのかな。
飲食は2時間しないでと言われたものの、4〜5時間くらいは残っていたのでお茶にむせた( ・∇・)

いつの間にか神経が死んでいた歯の治療も受けたことがあるが、そのときは麻酔はしなかった。神経が死んでいるということは痛みもないということなので。
私が疑うので、電気を流して確認してみようかとなり、流してみたら本当に無感覚で、隣の歯に流したら「あばばば」となったのは今でも笑える。

でも安心感があるという面で、選べるなら麻酔はしてもらいたいよね。歯を削られてもなんの感触も沁みることもなかったので現代医療はすごい!

親知らずは残す・残さないの両論があるが、私の若い頃は「親知らずは歯の質が脆くて必要ないから抜きましょう」という歯科医が多かった。
怖かったので1週間に1本ずつ抜いた。切開ありだったが、想像よりも痛くなかった記憶。

結局、両親も60〜70代で痛み出して抜くことになっていたので、これから先絶対に親知らずで悩むことはないと思えば、まだ生えかけの若い時に抜いておいて良かったかな。

今のアラフォーより上の世代には、歯医者さんが怖いから行けないという悩みを抱えている人も多い気がする。親世代は気になるようだが、ベテランより若手の歯科医のほうが技術もホスピタリティも進化していて良いのでは?と感じた。

歯科恐怖症の人が自由診療で静脈麻酔での鎮静・全身麻酔で歯科治療を受けて治療する歯科もあるが、高額すぎてふつうの人は受けられないと思った。

一般の歯科で大学病院に紹介状を書いてもらい診察を受ければ、そのような"意識のない間に治療が完了"が保険適用になる場合もある。相談に乗ってくれる優しい歯医者さんにみんなが出会えたら良いな。

口腔外科で腫瘍摘出術を受けたとき、全身麻酔は手術台に寝転がるまでが怖いが、そこからはあっという間に手術後にワープする感覚だった。時間も短かったため、管は点滴のみで吐き気もなかった。
機会があれば胃カメラや大腸カメラの検査は静脈麻酔で受けようと考えているが、どんな感覚なのだろう…?

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