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上野の国立西洋美術館

ふらりと国立西洋美術館に。
入館料500円で、数々の名画を鑑賞できる、特別で贅沢な散歩です。

西洋画専門の美術館なので、飾ってあるのは全て西洋の絵画。西洋絵画だと油絵がメインですが、油絵を実物で見ると、キャンバスの布感と塗りの凹凸やてかり具合があるのがわかります。
こればかりは、PCのモニター上や、本の絵では分からないところなので、実物を鑑賞して面白いところです。
鑑賞していて気づいたのが、背景が黒い絵が多いなと。何か理由があるのかと軽く検索してみましたが、すぐには分からず。油絵は重ね塗りをするので、黒が出しやすいということでしょうか。
それともどの絵も年月が経ているので、結果色の明度が落ちて黒っぽくなっているのでしょうか。

個人的に気に入った1枚が「悲しみの聖母」
こちらも背景は黒。
このマントの青が生えていて惹かれます。画像だとちょっと暗いですが、実物は青いところが際立って綺麗でした。
この絵の場合、青を引き立たせるために、背景が黒いんだろうなと想像します。

他にも、モネやマネ、セザンヌやルーベンスなど聞いたことがある画家の絵が色々と鑑賞でき、大満足でした。
ルーベンスといえば、フランダースの犬で最後に出てくる絵で有名ですが、こちらの「眠る二人の子供」も暖かい感じで良いものでした。


国立西洋美術館の外にあるロダン作の「地獄の門」
どこかで見たことあるなと記憶を探ると、思い出したのが鋼の錬金術師でこんなのがあったなと。
名前は違いますが、真理の扉というのがあって、元ネタはこの「地獄の門」からだったらしいので、似ているのも納得できました。

観に行って帰ってきてから、気に入ったものや気になったものを改めて調べたりするのは楽しい。
本来、予習をして知識を携えて鑑賞しに行ったほうが面白みがあるのかもしれませんが、個人的にはとりあえず行ってみるほうが好みです。そのあとに気になるものがあれば調べるし、何も無ければそれはそれで良し。


何かを勉強するにあたっても予習はあまり好きじゃありませんでした。授業を聞いた後に復習するか、いったん力試しにテストして、分からないところを勉強しなおすとか、そんな方法が合っていました。
効率的には予習したほうが良いですし、何においてもそちらのほうが失敗する確率は減ると思いますが、合う合わないは人それぞれですし、まぁ人それぞれです。

国立西洋美術館が出てくる小説とかあるかなと探してみたら、原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』がありました。
松方幸次郎がこの美術館を作った物語らしい。
国立西洋美術館には松方コレクションと呼ばれている絵画が多数あり、その松方さんが幸次郎。これを読んでから再鑑賞しに行くと、また違った角度で楽しめそうです。


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