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久しぶりの ペンギンの赤い血 最新章!〜犯人は誰だ!?〜編 #7 なんの話!?〜ペン川ペナンの秘密〜

港に船がついた後。僕は家まで走って帰った。あいつに、ペン川ペナンに、復讐してやる!この港から家までは距離がある。だけど、復讐したいと言う気持ちが強くて、全く苦しくなかった。
「はあ、はあ、はあ、はあ、」
洗い息をついて、家の近くのコンビニが見えた。そして今気づいた。少年院に入れられていたと言うショックからか、今があの事件から何日かを忘れていた。あの、お母さんが殺された事件から何日か…
でも、流石にもう家には探偵はいないだろうと思い、家まで突っ走っていくと…パトカーが何台も止まっていた。
「え?!なんで!?」
僕はたくさんの警察官を押し除け、なんとか家に入った。
「お父さん…!」
「なんですって!?犯人に攻撃!?
あ!?あの探偵の声…
「なんの話!?」
僕は声の聞こえる部屋に入った。そこには、お父さん、ペンギン太郎、茶羅ペンギン、ポンコツ野郎がいた。
あれ?事件は解決したのになんで!?
「ああ、ペンギン人!!」
お父さんが駆け寄ろうとするが、それをあのポンコツ野郎が引き留める。
「いい加減にしてください!せっかくペンギン人君を少年院まで行かせて、話を聞かせないようにしていたのに!そんな迷惑なことを…しかも脱獄…はあ」
ポンコツ野郎はわざとらしく、大きなため息をついた。
ん?でもなんで?
せっかくペンギン人君を少年院まで行かせて…?!
どう言うこと!?
「あの、なんの話?」
「ああ、君には話しておかなきゃいけないね。僕はね、本当は君を捕まえたわけじゃない」
「は!?」
意味わからん!捕まえたじゃん!!!!!!!!!
僕は子供が嫌いなんだ。嫌い、ああ、少し言い方が悪かったかもしれない。僕は子供アレルギーなんだ。子供がそばにいると、頭が上手く回らない。事件が起きたとき、君を上の部屋に連れて行ったのも、そのためだ。ああ、信じられないならこれを見て」
そう言ってポンコツ野郎は携帯を見せた。
「診断書だ」
そこには、僕がよく通っている、『医者ペンギン病院』の診断書があった。確かにそのような、「子供アレルギー」のことが詳しく書かれている。「子供アレルギー」については、ペナンの話の通りだ。
「じゃあ、ごめんだけど、せめてこの部屋の外に出てくれないかな?」
「わかりました、」
僕は部屋の外に出て、ドアを閉めた。話が聞こえてくる。
「あなたはなぜ、犯人を…」
「だって憎しみは抑えきれない!」
あなたのせいで事件が解決できなかったらどうするんですか!?もし、もしあなたのせいで、犯人が遠くへ逃げてしまったら、操作がやりにくくなる!指名手配にしたって、今まで捕まった覚えがありますか!?あなたのせいです!これも全部!!どうしてくれるんですか!???
ペナンが怒鳴っている。
「…」
「まあ、とりあえず、アリバイを聞きましょう。あなたたち全員、その日何をしていましたか!?」
「私は…」
茶羅ペンギンが話し始める。
「そのときバーで飲んでいました。これ、証拠のレシートです」
レシートを見せたのだろう。多分。
「ペンギン太郎さん」
「私は…」
「?」
「私は…」
何を考え込む必要があるのだろう?
「…」
「なんですか!?言ってください」
「……今まで黙っていてすみません!!私が犯人です!!!!!!!
「「「「はああああああA?!!」」」」

続く

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