年老いた父の買い物は大変だ
私の両親は、ふたりとも80歳を超えているけれど、去年と一昨年に脳梗塞（父は一過性虚血の方）で倒れ、父は去年の春に植木鉢を運ぼうとした時に転んで、腰骨を折って１ヶ月入院。
兄がいるけれど神戸在住なので、時々は力仕事などできてくれて、食事も振る舞っている。
私はというと、病気の関係でしばらく実家で養生する場合や通いで、「娘のお前でないと無理」ということはやっている。
今回は「お前でないと無理やからついてきて」というので、なんだろうと思えば、スマホの機種変更での付き添いだった。
iPhone８を使っていたけれど、先月にiPhone８では最新のiOSは使えないと知り、慌てて私に付き添いをお願いしてきた。
高齢者の携帯電話の新規加入・機種変更については、最近は「なるべく家族が付き添いで来て欲しい。付き添いがない場合は店頭から家族に連絡する」としている。
↑これはauさんの場合。大手携帯電話はauと同じ対応です。
父は、80歳前に1人で機種変更をした時に「今回は保護シートはサービスでつけさせてもらいますね」と店員さんに貼ってもらったけれど、失敗したからと7000円もする保護シートを貼られて代金を請求された。
父はその場では「これって普通や」と思って帰ったけれど、私が「それはおかしいで。失敗したのはお店の人で高額な保護シートってそんな値段かい！」と怒って、お店に電話して新たに貼られた保護シート代金を返金してもらった。
余分なオプションを一部の店員がつけたり、説明とは違うというトラブルが回避ための対応だそうだ。
今回は父自身が80歳を超えているし、また変な対応をされると怖いので、私がついていって、父が使いやすくて年金暮らしでも携帯代金が高額にならないかと選んだりチェックしたりの役にまわった。
事前来店予約をしていたので、相談席に座る前に「これがいいかな？」「あれがいいな」と子供のように選ぶ時間があった。
ある程度決まった時に、係員の案内があり、希望機種や支払い条件などを伝えて、支払いが家計に影響しないプランを提示してくれた。
以前から「iPhoneは使いにくい」と言っていたから、アンドロイドに切り替えたけれど機種代が高い！
でも、支払い回数や使用目的でいくらでも安くできるプランが登場したいたので、今まで使っていたiPhone８での毎月の支払いとほぼ同額になった。
で、肝心の家族かどうかのチェックはなしだった。
兄と私では、どちらかといえば私が父とそっくりで、身分証明の提示なしでもいけたようだ。
父の使い方が今までよかったかどうかはわからないけれど、確かに年を重ねると今まで仲良しだった人が世を去ったり、連絡が取りにくいとは聞いていた。
自然と使う用途は変わっていくし、今回機種変したことで、使わないアプリもわかってきた。
国が掲げるマイナンバーカードの影響で、スマホで見れるようにしたいという不安があったのと、iPhone８がもう実質使えないとわかり、気持ちは焦る一方だったのだと思う。
店員さんの対応もよく、手続きもスムーズにすみ、苦手な保護シートも今回は貼ってくれて、父はちょっぴり嬉しそうな顔をしていた。
私がついてきて「父ちゃん、それあかんで。こっちがええよ」と使いやすそうなものを選んだり、料金プランの疑問も私が聞いたので、父としては嬉しかったらしい。
ご褒美にと、コメダ珈琲でかき氷を奢ってくれたけれど、本当は私が支払おうと思っていたのを「父ちゃんが払ったる」と言ったのは申し訳なかった。
実家の金銭事情を知っているだけに心が痛んだけれど、父の高額なお買い物で「また嫌な目にあった」としょんぼりされるより喜んでくれる方が嬉しい。
お言葉に甘えて、かき氷をぱくついた！
むっちゃ美味しかった！
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