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課題曲ええとこどりコンサートへ行ってきました!

2023年度全日本吹奏楽コンクール、実はもう動いていまして参加団体ではすでに課題曲(4曲のうち1曲)と自由曲の練習は始まっています。

模範演奏の動画公開や、著名な方の演奏クリニックが始まっている中、昨日(2023年5月3日)大阪は住友生命いずみホールにて「課題曲ええとこどりコンサート」が開催されました。

場所が大阪城公園近くで、ちょうど餃子食フェスがあったので、駅に降りた時にはすごい人!


大阪環状線・大阪城公園駅


人混みの中撮影した大阪城ホール

事前にフィルハーモニック・ウィンズ大阪(通称オオサカン)様からSNSで、早めの来場がいいとのアナウンスが出ていたので、予定時刻より早めに出発していました。

当日は娘と一緒に行く予定でしたが、体調があまり良くなかったので、急遽夫が付き合ってくれました。

今回どうして「課題曲ええとこどりコンサート」に行きたかったというと、今年度の課題曲がおもしろいと話題になっていましたし、過去の「課題曲の中の名曲」が演奏されると知ったからです。

特に、
「高度な技術への指標(1974年度課題曲)」
「Overture FIVE RINGS(1985年度課題曲)」
『吹奏楽のための「風之舞」(2004年度課題曲』
は生の演奏で聴きたい曲でした。

演奏された課題曲の動画はyoutubeで公開されていますが、著作権の関係上、こちらでは掲載は控えます。

私の出身地は吹奏楽に熱心なところで、出身の小学校の鼓笛隊でトロンボーンを吹いていました。

中学に入学したのは1984年。編成人数の都合上、経験者の私ともう1人の同期がコンクールメンバーに選ばれて、課題曲に「マーチ・オーパス・ワン」を吹いています。

吹奏楽コンクールは課題曲と自由曲を2曲吹きます。課題曲は4曲(一時5曲あり)のうちから1曲を選択して演奏し、自由曲との総合評価となります。

もうひとつの楽しみは、東京佼成ウインドオーケストラ・正指揮者の大井剛史先生の式とトークが生で見聞きできることでした。


ホールの前に貼られていたポスター

大井先生のトークと解説はユーモアがありながらも、丁寧な解説で曲に対する理解が深まりやすいので、オンラインでのイベントでお目にかかってからは「いつか生で拝見したい!」と思っていました。


会場の住友生命いずみホール

開場されてから座席に座ると、一般の吹奏楽ファンはもちろん、今年吹奏楽コンクールに参加するであろう中高生でいっぱいでした。


実際のホールの中。開演前の様子

私の隣の女の子は、楽譜を出してポイントを書き込む用意をしていました。

午後2時開演。

2013年に作曲された『復興への序曲「夢の明日に」』からスタート。その後大井先生とオオサカンの松尾先生とのトークが入りました。

大井先生の指揮は素晴らしく、松尾先生とのトークの中で曲が作られた背景、吹奏楽の流れがさらっと紹介されて「さりげなく曲のことをしっかり説明される。さらっとすぎるよ!」と驚きました。

その後は、今年度の課題曲4曲を演奏。

休憩20分入って、本当の「課題曲ええとこどり!!」が始まりました。

選ばれた曲は、中学卒業以降も聴き続けていた曲ばかりで、演奏に選ばれて当然かなと思った曲ばかりでした。

実は、中学を卒業してから高校以降は吹奏楽部はなく、社会人になって吹奏楽団に入るチャンスはありませんでした。

それでも、毎年出される「全日本吹奏楽コンクール」のCDは買える時は買って聞いていたし、淀工(淀川工科高校)吹奏楽部のYouTubeやCDで聴いた曲が含まれていて興奮でした。

「高度な技術への指標(1974年)」は私が2歳の時に発表された曲ですので、中学以降で聴いた曲です。

ティンパニー(Overtureではもうひとつありだったはず)

ネット上で皆さんが驚かれていたのは「Overture FIVE RINGS」のティンパニーの正確な乱れ打ち・冒頭の篠笛・ブレス位置がわかりにくいクラリネットの冒頭の旋律。

「OvertureFIVERINGS」は、当時NHK時代劇で「宮本武蔵」が放送されていて、今でも有名な作曲家の三枝成彰氏へ委託作曲された曲です。

「五輪書」と宮本武蔵の人生をイメージしての曲なのですが、当時は「レベル高い!」と評判になっています。

ティンパニーの高度なテクニックが必要で、どれぐらいすごい曲かはぜひyoutubeで検索してご覧ください!

私が中2の時に、実はこれにチャレンジするかという話が出ていたのですが、顧問の転勤と新任者との交代・部内でのトラブルがあって、曲を変更。

無難なマーチに変更して、チャレンジはできずに、府大会で恥ずかしい演奏になってしまいました。

今回のコンサートであの正確な乱れ打ちと冒頭の篠笛を生で聞けて、涙が出そうになりました。

おまけに、『吹奏楽のための「風之舞」』が聴けたのも感動ものでした。ちょうど、娘を妊娠した年で某テレビ番組で淀工吹奏楽部が挑戦した曲でした。

全国で金賞を取ったと知り、ずっと精神安定と胎教にと「風之舞」を聞かせていました。

予定曲を演奏した後に、選曲の理由を教えていただけたのですが、「世間の時間の流れと曲の流れは並行している」というのは選曲を見て気づいた時に納得しました。

昔の曲の作りは強弱はあるけれど曲者ではなくて、今はちょっと意地悪でもありながらも、曲に願いを込めている年の課題曲がありました。

一番わかりやすいのが「僕らのインベンション(2020年/2021年)」です。ちょうどコロナ禍でコンクールを取りやめて年をまたいだ課題曲です。

コロナ禍でも明るさを忘れないような曲調です。

去年は無事全日本吹奏楽コンクールは開催されました。

私はオンライン配信で見たのですが、高校生の部で「あれ?」と気になった評価はありました。

今年の全日本吹奏楽コンクールはどうなるのか?

挑戦する中高生・団体がどう仕上げてくるか?

むちゃくちゃ楽しみにしています!

毎年「課題曲ええとこどりコンサート」は開催されているようで、来年も開催は決定されています。

来年、今の体調不良が治って、ひとりでの外出が大丈夫で聴きにこれる状況ならば、ぜひコンサートで課題曲を聴きたいです!

今回、貴重な機会を作ってくださったオオサカンのみなさん、大井先生、ありがとうございました!

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