意外なことが起きたアルバイト
今は実家近くに引っ越して、田舎暮らしをしているけれど、今の家に引っ越す前は大阪市内のかなり便利なところに住んでいた。
分譲マンションで自転車でチャリチャリと走ると、すぐに梅田に到着する場所。ローンの審査もすんなり通り、新しい生活が始まった。
しかし、その後今の病気を発症し、子供が1歳半なのにろくにお世話もできず、双方の実家の助けも当時は難しかった。医師からの助言で、認可外保育園に預けたけれど、昼間はひとりぼっち。
「何かしてみたい」
色々と試したけれど、続かない。
体調がやや落ち着いていた時に、気になったチラシがあった。大手不動産屋のチラシ配りだった。アルバイト経験はあるけれど、チラシ配りはやったことがない。
当時住んでいたマンションにも「お部屋を売りませんか?」というチラシは入ったけど、嫌なようなでもどうやって投函しにくるんだろうと気になっていたので、担当の方に電話をして、話を聞きに行った。
自分の病気のことを話してみたけれど、「気にしませんよ。自分ができる量と動ける範囲をお聞きしながら、お願いしますから」と簡単にチラシ配りの仕事が決まった。
あまり詳しくは書けない部分があるけれど、話せる範囲内で。
マンションだと管理組合が「チラシ投函お断り」としているところは、絶対に配らないとして、チラシ配りをする人の体力や生活リズムなどを考慮して、配布数を決めていく。
そして、配布数を全て配り終えれば、次にまた配るチラシを届けてくれる。
一戸建てはテクテクご近所を歩いて配った。
個人の頑張り次第によるけれど、私の場合は月2万円程度いただいた。
このまま調子良く配れるかなと思った半年後に体調を崩し、さらに主人が体調のすぐれない私を看病する為に、よく会社を休んだ。(私は元人事の立場からやめろと言ったけれど)
心配している矢先に、会社から「ちょっと奥さんの実家を頼れないのか?このままだと懲戒にする可能性あるで」と言われた。
主人や双方の両親と話し合いの結果、マンションを売り、私の実家近くで住むことになった。
不動産屋の担当さんにやめることと部屋の売却のことを話すと、「あ!ペンさん!それなら、僕がお部屋の売買契約担当するよ。ペンさんは他の人よりたくさんチラシを配ってくれていたから」と、専任担当になった。
そのおかげで、買ってくれそうな顧客しか案内しないようにしてくれて、しかも、購入当時と同じ価格でしかもリフォーム代を自分達で負担するというご家族が買ってくださり、赤字を出さずに済んだ。
そのご家族の購入の決め手は、
・痛みが少ない(入居2年半)
・モデルルームと同じ間取り
・ご家族にとって理想の部屋の間取り
・経済的余裕がかなりあった
ことだった。
私の頑張りが認められて、しかもこっそりと売り上げに貢献していたからと、私達が困っている中で担当さんが力になってくれたのは、本当に助かった。
今の場所で、たまにチラシ配りのバイトに興味があって、問い合わせると決まっていたりするし、一戸建てが多いから枚数をこなしていくのはしんどいので、様子見の状態。
やっている間は、いい運動になったし、珍しいお店や名所などを見つけたり楽しかった。また、機会があれば、やってみたいなぁ。
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