過去にあった旦那への怒りのチョコレート事件

もうすぐバレンタインデー。
この三連休のうち、1日だけ娘がクラスメイトに友チョコを作るというので、人数が多いことから、手伝いに入った。

去年も確か手伝いをしたけれど、お料理がまだまだ苦手なので仕方ないことだろう。私も今年は手作りで、家族にチョコレート類のお菓子をプレゼントしようと計画していたが、体調不良もあって、今日買い物がてら、手頃な価格のものを買ってきた。

しかし、バレンタインチョコを見るたびに、過去に私が旦那に腹を立てて、実行したことがあり、今でも「あれはひどいよね」と言われることをやった。

夫婦でも、やっちゃまずいという話を、ひとつさせていただく。

私の旦那は、ある食品関連の会社の研究員である。
バレンタインフェアで、何か試食があれば、すぐに試食に行くし、すでに包装しているものの裏側の成分表示を見ては、なにやらぶつくさと研究している。

付き合ってた時から、「職業病」であることは知っていたけれど、娘が小さい時に娘の前でやられると、なんとなく教育に悪いような気がして、「ちょっと娘の前ではやめなさい」と注意した。

しばらくの間は、娘の前ではやらないようにしてくれていたが、小4のバレンタイン前に、理由は忘れたけれど、大げんかをして「今年はバレンタインチョコなんかやるもんか!」と決めた。

その後「ごめんね」と謝ってきたものの、怒りはおさまらず、でもバレンタインは何かプレゼントしなければという葛藤になり、最終結果として、某バラエティショップで売られていた長さ30センチの大きな板チョコを買ってきて、大きなリボンを自分で結んで、「はい!チョコレート!」と渡した。

しばらくの間は、呆然とした主人。
そして、板チョコを持って、パソコン部屋に閉じこもった。夕飯に呼んでも出てこなくて、かなり怒ってると思い、慌てて部屋の扉を叩いて、「開けて!ごめんなさい!」と謝った。

すると、すっと扉は開いて、口の周りをチョコレートだらけにしている旦那が出てきた。

「なんだかむしゃくしゃしたから、チョコ食べてた

とな。自分もひどいことを言ったのは謝ってくれたけれど、まさかバレンタインのチョコレートで仕返しを受けるとは思っていなかったらしいし、チョコレートにはこだわりがあるらしかったので、今年のバレンタインは、嫁の私にもいやな気持ちになったけれど、自分も悪いから、しょうがないとチョコを食べていたそうな。

その後、お互い「ごめんなさい」ということで解決した。

が、

ここで簡単には終わらなかった。

ホワイトデーのお返しに、私へはホワイトチョコ(市販品)1枚がプレゼントされた。これにはさすがに文句は言えなかったが、この日は「ちょっと特別な日」だったので、またしても大げんかにはなったけれど......
(この特別な日については、時期がきたら公開しますよ)

夫婦間のケンカは犬も食わぬと言うけれど、食の恨みというものは、ずっと続くものである。それは夫婦間でも長期間、いや死ぬまで続くのではないのだろうか?

これを教訓に、ご夫婦のみなさん、そして恋人同士のみなさん、イベントごとでの食の恨みは恐ろしいと覚えておこね。


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