<21世紀裸の皇帝>
裸の皇帝はいた
その周りに大臣は何人いた
裸の皇帝は
自分が何も着ていないことを
よくわかる
裸の皇帝はこう聞いた
「皆さん
喋ってもらいます
私の服はどうですか」
大臣たちは次々話した
「そうですね
この服透明感がありますね
周りの環境と会話をしているような
一体感ありますね」
「命の純粋さ
よく表していますね」
「皇帝様センスいいですね」
「自然から脱離ではなく
自然に戻る宣言になりますね」
「スーパーオープン的だと言えますね」
「人間性を抽象的に表現していますし
大胆な試みですね」
突然
一人の大臣はこう言った
「あの
何も見えないのですが」
他の大臣がこの人を見て思った
「マジで正直に言うの?
空気読めないの?
子供なの?
目上の人に対してこう言うべきなの?」
しかし
彼たちも直接に言えない
皇帝は怒ってこう思った
「生意気なクソ野郎!」
だが
その怒りを隠してこう言った
「まぁ、このような視点もありますね」
大臣たちはその話しに乗ってこう言った
「その通りですね」
先の大臣が続いてこう言った
「視点ではなくて
実際に何もないのでは?」
その後
大臣は皇帝にうんこに変身させられた
皇帝はこう言った
「皆さん
言葉を作るのは重要ですね
では
このうんこを食べていただいて
意見を喋ってもらいます」
以上は
今のデザイナーの仕事である
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