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リクルートを辞めた私が、10年目で営業の仕事をやっと好きになれた話

※トップ画像はリクルート時代の私です。

つい先日のこと、社内の会議で「今年で営業を始めて10年です」と発言したら、新卒の女の子に目を丸くして驚かれました。そしてこんなことを言われました。

「わたし、そんなに営業を続けられる自信がないです…!」

そうだよなあ。自分も27歳の時に初めて生命保険の営業を経験し、初月受注ゼロで終わってみじめな気持ちになったときは、まさか10年後も同じ仕事をしているとは夢にも思いませんでした。

一方、先日退職される方にこんなメッセージをいただきました。

読んでみて、私って「営業がすき!!」ってイメージなんだ!と感動してしまいました。10年前の自分が見たら「うそでしょ!」と笑い飛ばすことでしょう。

営業を好きになれるのか?と不安を抱えている人も周りに多いので、そんな人のために、最初は全く出来る気がしなかった営業を「好きになった理由」を自分なりに考えて、まとめてみました。

先輩の真似をしてみたものの・・

売れている先輩の真似をするといいよ」こういうアドバイス、受けたことないでしょうか?

これは、ある意味正解だと思います。売れている先輩には売れているなりの理由があります。例えば、私は電話もレスも早い方だと言われます(お客様にも言われます)が、これはリクルートの時の自分の上司で、MVPも受賞していた師匠に鍛えられたことです。

わたしは彼のスケジュールを毎日見て、議事録の取り方・ヨミ表の作り方・プレゼンの仕方・話し方まで全て彼を観察して、徹底的にパクりました。おかげさまで、その年は割と上位の成績をとることができました。

しかし、真似をしているのに、次の年からはどんどん結果が出なくなっていきました。

他の人の真似もした方がいいのかな?と思い、他の売れている営業も参考にしましたが、成果は変わらず…。なぜ同じことをしているのに、売れないだろう?とどんどん自信がなくなっていきました。

スキルは真似できてもモチベーションは真似できないと分かった


なぜだろうと考えても答えは出ず。結局、自分の中で答えは出ないまま、「私は営業に向いていないのかもしれない」という疑念を持ちながらリクルートを辞めました

答えが出たのは、今の会社に入ってからです。今の会社に入った際、半年間ずっと売れずにもがいていたわたしに、当時の上司がかけてくれた言葉がありました。

みよよさんはみよよさんの数字を、追いたいように追えばいいから

その言葉で、他人からの賞賛や比較が自分のモチベーションになってしまっていたことに気づきました。

あの売れている営業のようになりたい。あのカッコイイ営業になれたら、自分はキラキラできるかもしれない。誰かに認められるかもしれない。ずっと憧れの誰かに近づくために数字を追うことに必死になっていたのです。

でも営業を頑張るモチベーションは人それぞれ。例えば、先述したリクルート時代の上司も「数字を誰よりも高く積み上げること」が彼の中のやりがいでした。

しかし、自分は1番になることにさほど興味がありません。それよりは「営業数字を積み上げる過程」に興味があります。私は彼のようになれないし、逆に彼も私のようになれないのです。

スキルや行動は真似できても、それを維持するモチベーションをそのまま真似しようとしたり、また売れることが目的になっていたから、どんどん辛くなってしまい、行動し続けるためのモチベーションも続かず、思うような成績が出せなかったのだと気付きました。

自分自身の成長や達成したことにも意識を向ける


上司の言葉でハッとした私は、「自分らしく数字を楽しく追い続ける方法を編み出そう」と決意しました。

そのために意識したことは、「ちょっとしたことでも、できたことをいちいち褒める」でした。

今までは、どちらかというと「まだ受注数が足りていない」「商談数もっと伸ばさないといけない」といったような、結果に意識が向きがちでしたが、自分の成長やできたことにもっとフォーカスしてみようと考えました。

職場の同僚にも協力してもらい、できたことを彼らにいちいち報告するようにしていました。「ねえねえ今日このお客さんがサービス申し込みたいと言ってくれたよ!」「何度もかけて留守だったところやっとアポとれたよ!」と日々のプチ幸せを共有し、褒めてもらうようにしました。

そうすると自信につながるし、「みよよさんは〇〇なお客さん得意だね!」など自分の見えなかった得意にも気が付けるようになりました。得意な部分は覚えて、またその場面がきたときに応用するようになりました。

そして毎日褒めを繰り返してもらっているうちに、失注してへこんでも「またできる!」という気持ちになりどんどん行動ができるようになりました。憂鬱なアポ取りの電話や、追いかけのアクションもとれるようになり、結果的に行動数も増え、半年前誰よりも売れなかった私が、今年度始まってからは未達なしの成績を保てています

読んでくださってありがとうございました。このnoteでは、営業10年目でやっと営業を好きになれた話を書きました。私は10年かかりましたが、自分なりのモチベーションがわかればもっと早く営業が好きになれるのでは?とも思っています。

これから暑い夏。楽しく営業していきましょうー!


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