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リモート環境においても成功する「チェンジマネジメント」の極意3箇条

人は、変化や変革に対して抵抗感を抱きがちです。仕事であってもプライベートであっても、予期しない変化が突然起こると、人は不安に感じたり混乱したりするものです。変化に対応するためには、適切な準備や助けが必要です。そこで登場するのが、「チェンジマネジメント」という考え方です。企業が突然大きな変化を迎えたとしても、それに対応できるツールとリソースが備わっていれば、従業員は抵抗感なくその変化を受け入れるでしょう。それを実現するのが、チェンジマネジメントのリーダーです。

このところ、リモート環境で快適に仕事をするためのデジタルワークプレイスの議論がよく聞かれるようになりました。デジタルワークプレイスで「チェンジマネジメント」は、どのように機能するのでしょうか。Pendoのポッドキャストから、見えてきた3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:「見切り発車」は危険!
チェンジマネジメントとは何でしょうか。シンプルに言えばそれは、現在の組織を、思い描いた通りの未来の姿に導くことです。そのためにはまず現状を把握する必要がありますが、アプリの使用状況やワークフロー、従業員の行動や満足度などを把握するのは、想像以上に難しいものです。最近ではリモートワークが習慣化している企業も多く、なおさら難しくなっています。

従業員の行動を「こうであろう」と仮定して判断を下すマネージャーもいます。その仮定の多くは、従業員は定められたプロセスに従ってアプリを操作したり、ワークフローを進めたりしているというものだったりします。しかし、本当にそうでしょうか?直感による事実と異なる仮定に基づいたチェンジマネジメントは、後々マネージャー自身の首を絞めることになります。 そうならないようにするためには、従業員の実態に即して計画を立てるのが最も効果的です。現状を把握するには、デジタルアダプション・ソリューションを用いて、従業員の正確な行動データを分析することが重要です。従業員が実際にはどう仕事をしているかを把握することで、マネージャーは従業員を正しい方向に導くことができます。

ポイント2:「アプリの整理整頓」も大切
今日の従業員の行動データが、明日の指針になることもあります。例えば、新しいツールの導入を急ぎすぎた企業や、複数のツールを一度に導入した企業では、アプリの機能が重複し、数多く導入したけれど使われるのはほんのわずか、ということにもなりかねません。このような状況が続くと、ITコストは増大し、制御不能になる可能性もあります。コストを管理しつつ、テクノロジーを効果的に組み合わせていくには、既存アプリケーションの使用状況を精査する必要があります。

ツール(アプリやソフトウェア)をリスト化し、IT部門は、大量にデータを使うアプリを次の点を考慮し精査すべきです。

● このアプリでどのようなビジネス課題を解決しようとしたのか
● その課題はすでに解決されたのか
● もし解決されていないのであれば、既存のアプリ以上に効果が期待できる他のアプリは存在しないのだろうか

IT部門からすれば、社内ユーザーの機嫌を損ねてまでアプリを廃止することには抵抗があるでしょう。Pendo Adoptのようなデジタルアダプション・ソリューションは、強力な分析機能を有しています。そこで取得した分析データは、なぜそのアプリを廃止すべきなのかを、経営層に説得するのに大いに貢献します。問題となっているアプリが期待通りに従業員の働き方を改善できていないのか、想定した価値を生み出せていないのか、データはそのすべてを明らかにしてくれるでしょう。

ポイント3:「人材の流出」リスクを見逃さない
チェンジマネジメントが重要となる局面として、例えば企業の買収や合併が考えられます。大抵の場合、買収や合併は知見を持つ人材の獲得が目的です。しかし従業員が急激な変化の速さについていけないと感じたり、システムの変更に負担を感じると、それが離職の引き金になり、期待に反する結果になってしまうこともあります。

 先行きが不透明でストレスを感じていても従業員が自信を持って高いパフォーマンスを出すためには、統合計画は慎重であるべきです。基本原則は同じです。データをベースにし、根拠のない仮定ではなく、従業員の行動データから変革をデザインすることです。最も効果的で成功率の高い変革は、行動データを核にしています。買収や合併においても同じことです。

このブログは、Pendoブログを翻訳したものです。
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