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【男性の育休】育休制度って、使いにくい・・・。生まれてからっておかしい。

男性の育休をしています。

最近、前向きに検討されてきていて、制度も改定されたりということで良くできる制度なのかな、と思ったら、そうでもなかった・・・という話を今回したいと思います。

育休制度は、簡単にいうと「子が一歳になるまでに育児休業が取れる」というものです。ちなみに、産後パパ育休という、「子の出生後8週間以内に4週間まで、育児休業とは別に休業が取れる」というものもあります。
詳しくは、検索すると色々出ますので、そちらご確認ください。


育休制度の落とし穴 「生まれて”から”」

で、この制度、落とし穴がありました・・・。
子どもが生まれて”から”取れるものなのです。

いつ生まれるか、分からない、出産日から取れるというものなのです。
女性の産休は、出産前から取れるにも関わらず、
男性の育休は、出産前からは取れないのです。おかしい話です。

このことは、育休を取りにくくしている理由の1つになるのではないでしょうか?

「仕事面」「家庭面」ともに、問題が発生します。
まずは、男性が気にする「仕事面」から話します。


育休制度の落とし穴(仕事面)「スケジュールが組めない」

いつ生まれるか分からない、そんな日以降に取れる育休。
仕事面で1番大きいのは「スケジュールが組めない」ということです。

出産予定日というものはありますが、あくまで予定日であり、
40週目というだけです。
生まれる時期は、「出産期」と言われており、37週から41週という「約1ヶ月」の間、いつ生まれてもおかしくない、というものです。

つまり、出産予定日がこの日だから、この日から育休を取ろう、
と思っていても、その前になるかもしれないし、その後になるかもしれない、
という、1ヶ月も幅のある、スケジューリングとなります。

仕事は、皆さんもやられているとそうだと思いますが、細かくスケジュールが決まってます。何日の何時までに何が行われて、それを受けて、何日に何をして、何日に完了する、というように、最低でも”日”ベースでスケジューリング化されていて、何かあって遅れても1,2日程度かと思います。

それが、育休だと、1ヶ月幅があるということなのです。
それに合わせて、仕事のスケジュールを調整しましょう、というものです。
・・・無理です。そんなの。

1ヶ月も幅があるものに、予定なんて合わせられるはずがありません。
しかも、生まれるのは、1週間前など事前に通達がある訳ではなく、
数時間前に陣痛という形で始まって、そのまま突入するものです。

・日程は大体この日。ただし、1ヶ月の幅があります。
・日程の決定は、数時間前にわかります。

こんな条件、仕事では無理です。

こんな条件を、仕事で調整しろ、というのは無理があります。
「すみません!子どもが生まれるんで、この後から連絡つかず仕事抜けて1ヶ月いません!この後、あの仕事があーなってこーなるかも、でも、もしかしたら、こうなってこうなるかもしれないですけど、いないんで、あとは任せます!」なんて言えるはずもありません・・・。

1ヶ月も幅があったら、もはや、それは予定に組み込めないものであって、かつ、数時間前から調整できるようなレベルのものではないです。

おそらくですが、日本の男性の育休の取得期間が極端に短いのは、これが理由なのではないでしょうか?

スケジュールが分からないが、数時間前から調整できるレベルの不在期間=1,2日という感じなのではないでしょうか。こんな状況で、1ヶ月〜1年の育休に突入するのは絶対に無理です。

そもそも、育休は、生まれて後から取るもの、という考えなのかもしれませんが、子どもを育てるのは、生まれる前から始まってます。

男性の育休を訴求したいのならば、生まれる前から取れることが大事だと思います。ぼくがどうやっているのかは、また最後に書きます。

育休制度の落とし穴(家庭面)「準備ができない」

続いて、「家庭面」という点で、育休が生まれる前から取れないことの問題点に触れます。

それは、「準備ができない」ということです。
準備は、「物性的」「能力的」「精神的」です。

まず、「物性的」な準備です。
もう、子どもが生まれるというのは、全く違う家族が1人増えるということで、今まで全然違うものが必要になってきてしまい、大変です。

ベビーベッド、おむつ、肌着、哺乳瓶、抱っこ紐、体温計などなど、雑誌の付録についていたリストも数ページに渡ってあるぐらいの、すごい量の買うものリストがあります。

ネットで買ったり、西松屋で買ったり、アカチャンホンポで買ったり、ベビザラスで買ったり、ユニクロで買ったり、ニトリで買ったり、もう色々回って買います。

育休に入る前に、できる限り、毎週土日に、あちこち行って買ってましたが、全然間に合いません。

だいぶ前から買えばいいじゃないか、と思うかもしれませんが、結構、これが難しく。子どもが無事に生まれる保証がある訳でもないので、あまり早めに買いたくない、というのが正直な気持ちでした。

買って全部揃ってから、何かあって生まれることがなかったです、となると、ショックが激しく、永遠と目に付くところにものが溢れているので、耐えられいと思っています。

仕事上の育休の調整の時もそう思いましたが、育休で1番の大きな不確定要素はそこでした。今も、まだ生まれてませんので安心できませんし、生まれたとしても、その後、どうなるのか分かりません。それが1番の心配事です。

話がずれましたが、そんな形で、急にこの後、生まれます!と言われても準備が間に合わないので、事前に準備をするためにも、生まれる前の育休が必要です。


続いて「能力面」です。

これまで通りに仕事をして、という生活をしたままで、急に育休に突入していたら、多分、何も家庭のことができません。

今は、リモートワーク中心なので、家事もある程度はやれてはいますが、どうしても分担作業なので、妻が中心にやっているものがあり、それが全然できない、という状況になります。

例えば、料理。基本的に、妻に任せていて、たまに、1食ぐらい作る程度でした。それが、おそらく、育休に入ったら3食作ることになると思います。

まぁ1食が3回に増えるぐらいか、レシピサイトを見れば作れるし大丈夫か、と思っていたら、全然違いました・・・。

何が、というと、メニューを毎日考える、しかも、冷蔵庫にあるものをうまく新鮮なうちに使い切り、かつ、買い物である程度の安いものお得なもの旬なものを見極めて買って、である。

これがなんとも難しい・・・。こんな数週間で獲得できるような能力ではないですが、それでも、それが難しいこと、というのがわかった、ということだけでも、まず大事な一歩だったなと思ってはいます。

そんなことも、急に育休に入っていたら、できてなかったですし、妻に相談する余裕もなかったと思います。


続いて、「精神面」です。
これが1番大事ですが、やはり、落ち着いて、”その時を待つ”ということがとても大事です。

仕事でバタバタしている中で、ものの準備や、家事の準備などをバタバタとして、バタバタと出産して、となったら、もう何がなんだか、分からないし、疲れがより増す気がします。

事前に、ゆっくりと、準備をして、夫婦2人で確認しながら進める、というのはとても大事です。気がつかないことにも気が付けたり、しっかりと用意できてきている、という達成感も味わっていくことができます。そして、何より、”その時”に向けて夫婦2人で協力して待っている、というのが、これから生まれる子どもも含めての家族として、とてもいい姿な気がします。

あと、ぜひ、生まれる前に育休をとって欲しいのが、最後の夫婦2人の時間を楽しむためです。子どもが生まれたら、独り立ちするまで、およそ20年ぐらい、夫婦2人の時間はありません。かつ、ある程度の若さでの2人は今だけです。

お腹が大きいので、遠出もできませんが、それでも、2人でのんびりと過ごせるのは本当にいい時間です。


生まれる”まえ”から育休をとる

ということで、生まれる前に育休をとることがとても大事です。

ぼくの場合は、出産期の37週から40週までは、有給休暇をとり、
生まれているであろう40週から1ヶ月は育休、
そして、その1ヶ月後から2週間は、有給休暇をとってます。

これで、もし早まっても対応できますし、遅くなっても対応ができます。
しっかりと1ヶ月は確保できてます。

本当は、もっと早く、36週からとって確実に1週間を確保したり、
もっと遅く、確実に1ヶ月半ぐらい確保できるようにしたかったのですが、
この落とし穴に気がつくのが遅く、こんなスケジュールとなりました。

今、まだ生まれておらず、このnoteを書いたりとできており、本当にいい時間を過ごせてます。仕事で毎日バタバタしていたので、のんびりと毎日過ごすのが本当にいい時間です。子どもが生まれたら、大変なんだと思いますが、それはそれでしっかりと楽しみにながら、仕事とは違うバタバタを楽しめるのではないかと思っています。

男性の育休を取ろうと思っている方は、ぜひ、早めに有給休暇を使いつつ、育休制度を混ぜてうまくとってください。ちゃんとした育休になるかと思います。


・・・ちょっと長くなったので、後半グタグタになってますが、今回はこのぐらいとさせていただきます。色々なことも思ったのですが、少し要素は減らしました。


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