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ネット依存

2013年4月19日
午前0時を回ったころに「Ms」から帰宅し、昼間に買っておいた「SUPER PRIME 糖質50%オフ」500mlの残りの1本を飲みながらFacebookのチェックをする。そのあと前日の日記の続きを書き、並行して友達の次のブログに載せる文章のチェックをやる。そうしているうちに午前4時になった。仕事の時間である。
仕事から帰ると早速、「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」500ml缶を飲みながら睡眠薬のフルセットを飲んでNHKのニュースを漠然と観る。天気予報を見て今日は寒くなりそうだと思ったが、何も対策をとらない。冬はいつもこんなものだ。自律神経が失調していて暑いのがダメなのである。寒いのは氷点下でも平気なのだけれども・・・
起きたのは午後の13時を回っていた。今日は15時半から歯科の予約があったのでそれまでPCに向かう。相変わらずの作業。もういい加減飽きたらいいのにと思うのだが、最近の私はアルコールよりもネットに依存している。
依存には変わりがないが、私の場合はPCオンリーである。外出先までネットをやろうとは思わない。その意味では昨今のスマートフォン依存の人よりは軽症だろう。私はともかく、最近地下鉄で電車を待っているときや電車内で携帯やスマートフォンを操作している人が目立つ。あれは一体何をしているのだろうか?一昔前まではメールが主だったが、最近はスマートフォンのアプリが山のようにある。そうまでしてネットと繋がりたいのか?
たまたまアルコール依存症の関係で、独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センターのホームページを見ていたら気になるページがあった。久里浜病院というとアルコール依存治療の日本的権威である。その久里浜病院にネット依存治療部門(TIAR)があるそうだ。
特徴としては、長年の依存症治療の実績にもとづく治療、エビデンスにもとづく治療の提供、家族の相談にも応じる体制、研究や最新情報収集に取りくむらしいが、近年のインターネットの普及、およびそのサービスの発展により、インターネット嗜癖(本治療研究部門では一般的な「ネット依存」という用語を使う)に陥る人々の増加が懸念されていると言う。しかし、果たして「ネット依存」は治療できるのか?アルコール依存でさえ私の中では治療法が確立されていないような気がするのに・・・
久里浜病院の調査によると、20歳以上でネット依存が疑われる者は全国で270万人にのぼることが推計されたらしい。韓国や中国では長時間連続してオンラインゲームを利用して死亡する事故も起きており、大きな社会問題になっているという。そういえば駅や路上で必死にスマートフォンを操作している人の表情を見るとどこか病的だ。
「第1回インターネット依存国際ワークショップ」の記事を見ていると、ネット依存と、いわゆる「ひきこもり」問題はリンクしているらしい。
インターネットは便利な道具である。しかし使い方を間違えると精神的な病気になってしまう。これは全くアルコールと同じではないか。アルコールも、「酒は百薬の長」と言って持て囃されることがある。しかし、度が過ぎれば依存症になってしまうのである。アルコールやネットだけではない。風邪薬や咳止めの薬から薬物依存に陥る人も多くいる。ギャンブル依存症もGA(ギャンブラーズ・アノニマス)があるように、れっきとした精神病だ。その時、考えさせられるのは「嗜癖」と「依存」との境界線である。
久里浜アルコール症センターネット依存治療研究部門(TIAR)によると、嗜癖とは、ある行為が行き過ぎてしまい、その行動をコントロールするのが難しいまでになった状況をさす。たとえば、ギャンブル嗜癖、買い物嗜癖、セックス嗜癖などがこれに該当し、一方、依存は嗜癖の一部で、嗜癖のなかで特に習慣の対象が何らかの物質の場合を指し、例えば、アルコール依存、ニコチン依存、覚せい剤依存などがこれに該当すると定義されている。しかし、この定義によると嗜癖の段階でコントロール障害を引き起こしているではないか。
依存の背後に現実の問題や、人間関係の問題が存在すると言われている。職場や学校でうまくいかない。周囲の人や家族とうまくいかない。心や身体の問題。現実世界でうまくいかない。こうした人がネットの世界にだけ居場所を見出してしまう。それが問題だ。
しかし、問題を抱えている人は大勢いる。ただ、重要なことはインターネットに多くの時間を費やす事で、現実に困っている方達が多いということである。親しい人や家族が変わってしまった。コミュニケーションが少なくなった。外に出なくなった。1日中ゲームやケータイを手放せなくなった。ケンカや暴力になってしまう。これが問題だ。
そんなことを考えながら、時が経つのは早いものである。あっという間に歯科の予約の時間になり、歯医者へ向かう。そして治療が終わって一旦自宅に戻ってから、いつものように「Ms」に向かった。
「Ms」で焼酎2杯と鶏のトマト煮を食べているところで友達からの電話が鳴った。自分は行けないので皮膚科の薬を取りに行って欲しいと言うのである。突き放して放っておいても良かったのであるが、何事も断れないのが私の性格である。仕方なくパシリをしてやった。ただし、代金を1000円いただくことにした。そうじゃないと割に合わない。
薬を取りに行って友達に渡し、再び「Ms」に帰ったのは午後20時前だった。それから1時間半のあいだに焼酎のロックを3杯、それにソーセージとピ-マンのピザトーストを食べて900円。いい具合に酔ってきたが、時間は21時過ぎになっていた。微妙な時間である。軽めの睡眠薬を飲んで仮眠しても、大して眠れない。そうかと言って早朝4時の仕事まで起きていたら体が持つかどうかわからない。どちらにしようか迷った挙句、私は後者を選んだ。そして日記を書いているとちょうど日付が変わったところである。

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