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教師をしていてよかったと思えたこと➁ーシドニー現地校日本語教師として

海外で英語を使ってクラスルームマネジメント

オーストラリア・シドニーの
現地校でYear8(中学2年生)の
日本語授業を担当したとき(2007年のことです)

オージーの生徒たちの
クラスルームマネジメントは
挑戦のひとつでした。

日本人の生徒相手でも
うまくいかない時もある
クラスルームマネジメント。

それまでにシドニーにあるカレッジで週に一度
日本語指導した経験もあり、

「英語ができないから
クラスルームマネジメントできな~い!」

という自信のなかった自分から

「できるかもしれない」に変わっていました。
37才の私です。


21才で初海外。英国語学留学。
学校の英語の先生になりたいのに、
話せない、聞けない、

RとLの発音できない、
thの発音できない、

本当に英語ダメダメだった私から、
日常会話はまずまず大丈夫になっていました。

日本でも中学教員のときに
苦戦したクラスルームマネジメントを
オーストラリアの学校でするなんて、
21才の時の自分は
考えもしなかったことでした。

約20人のクラスの中にひとり
いつも集中できない生徒がいました。
Pさんという生徒。

真面目に日本語を勉強したい生徒たち数人が
「なんとかならないか」
と相談に来たこともありました。

私はなんとかPさんが
活動に参加できるように工夫をしながら
最後まで信じて愛をもって対応しました。

年度の後半には
Pさんの授業態度はよくなり
真面目に学びたい生徒たちからの
苦情もでなくなりました。

日本帰国が決まり、
最後の授業で生徒たちに別れを告げると、
Pさんが泣き出してしまいました。
私との別れを残念に思ってくれたようでした。

最後まで、Pさんを信じ続け
励まし続けてよかったな~と
感じた瞬間でした。
教師をしていて
よかったな~と思えた出来事のひとつでした。

29才で中学の教員を辞めたときには、
もう日本の学校の先生には
きっともどらないだろうな
と思っていたのですが、

シドニーの現地校での経験が
自分には会社員より
学校の先生の方が向いているかも
と気づくきっかけとなりました。

38歳での気づきでした。

現地校の日本語の先生として
働いた1年間、
ビジネス(お金儲け)を考える必要がなく、
純粋に
「生徒たちの学びをお手伝いする」
という働きかたが、
私にとっては心地よく感じました。

30代には
いろんな仕事に挑戦し、
たとえば、
*日系旅行会社のツアーコーディネータ(SYDNEY)、
*子供英会話教室の講師(契約社員)(JAPAN)
をしていた時には商品を販売して利益を上げる
必要がありました。

そういうことより、
だれかの学びをただ純粋に応援する

そっちのほうが、
当時の私には心地が良かったんです。

それで
日本の学校現場にもどろうと
思ったわけです。38才の頃です。

当時は今学んでいる
ビジネスマインドセットを
全く知らなかったのですから
そう思えた自分は
その時はそれが最適だったのでしょう。

今、個人事業主となり、
自分ビジネスをすすめるにあたり、
視点を変えて

どなたかのお悩みの解決のお手伝いをし、
喜んでいただき、
私もそれをよろこびとできることを
とても楽しみにしています。


自分が何をしていてワクワクするのか、
自分にはどんな仕事があっているのか

やっぱり
やってみないと分からない。

だから、
興味があることにとことん挑戦して、
そして目標があったら、
それを達成するために
回り道することは
決して無駄ではなかった。

自分の経験から
若い皆さんへ伝えたいです。

後日談として

私が1年間勤務した現地校は
シドニー工科大学院で日本語教授法のコースを取っていた時の
教育実習校でした。

そこでお世話になった私の指導教員のM先生(日本人)
はフルタイムでその現地校で長年勤務されています。

M先生から次の年
Pさんの様子を聞く機会がありました。

私が去った後、
オーストラリア人の教員が
私のいた日本語教員のポジションを
担当することとなったそうです。

Pさんはひきつづき
日本語を選択したとのことでした。
まず、そのことをうれしく思いました。
私の日本語が大嫌いだったら
おそらく日本語を選択しなかったのでは?
と思ったからです。

また、新しく担当になったオーストラリア人の先生が
同じくPさんの対応に苦慮されているとのことでした。

M先生によると、
新しく担当になった先生のほうが
私以上に苦慮されている状態で、
もうお手上げに近いという様子のようでした。

そのことを聞いた私は
勝ち負けではないのですが、

「英語ネイティブではない私でも
ひとりの教師として
オーストラリアで
一人の生徒と
しっかり向き合うことが
できたのかもしれない」

そう感じられた瞬間でした。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

「教師をしていてよかったと思えたこと」
シリーズはまだ続きます。

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 学校現場を理解する
英語・ライフコーチ ✨ひでこ
*以前はマジメすぎて、頑張りすぎる性格
*中学校6年、高校14年勤務!
*心身の不調からの復活経験
*AUS生活6年半(留学・永住生活)
🌟 53歳での早期退職からの
軽やかな生き方を追求中!
🌍 あなたと世界をつなぐ
橋渡しがミッション
*現在はおもにUK,AUSでの
海外経験・授業のヒントなどを発信中!
*Body/Mind/Spiritを整え、
豊かな人生・働き方を手に入れるための
ヒントをシェアしていきます✨
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