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ゆるりと振り返る海外就職 Day10〜海外で働くために必要な英語力って?〜

こんにちは!

記念すべき10回目の投稿になりました!
約2年半の間、アジアで過ごしていた、私の海外生活回顧録「ゆるりと振り返る海外就職」。
意外とあっという間だったなぁ〜と振り返って思います。

さて、今日も”ゆるふわ”っと綴ろうと思いましたが、いつもよりはちょっとseriousなお話かもしれません。

きっかけは、、、先日素敵なイベントでお話をする機会をいただいたこと。
*「旅」に関する素敵なイベントがたくさん開催されているので、ご関心のある方はぜひ!

学生の方を中心に、多くの「海外で働きたい!」という思いを持った方々がご参加くださっていました。
そこでたくさんの方が悩んでいたことが、「海外就職に向けた英語学習」の話でした。

英語学習や英語力に関するたくさんのご質問をいただく中で、自分自身の英語力や英語との付き合い方について、期せずして振り返ることになりました。
今日はイベント終了後、私自身が今一度考えたことをもとに書いてみます!

・一体どの程度の英語力があれば、海外で働ける?
・果たして、本当にビジネス英語レベルが必要なのか?
・どんな風に英語力を伸ばしてきたか?

などなど、一経験者として感じたことを綴ってみました。
どこまで参考になるかは分かりませんが、気になる方は読んでみてください!

2年半、アジアで働いていた私は果たしてビジネス英語ができるのか?

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果たして、アジアで2年半働いてきた私は、「ビジネス英語」ができるのか・・・?
そう聞かれると、本当に正直なところ、私はあまり自信がありません。

もちろん、もともと海外で働くことを夢見ていたこともあり、TOEICのスコアなどは高い水準まで伸ばせるよう努力もしてきました。
最終的に、海外インターン期間中にTOEIC900点を取得し、アジア海外就職を目指すのに十分なスコアはあったでしょう。

ただ、そんな私がアジアで仕事をする中で使ってきた英語は、かなりシンプルで簡単なものばかり。
難しい表現はほとんど使っていません。
実際、フィリピンでインターンをしていた頃は、講師の先生方に"Your English is not so sophisticated"と言われっぱなしでした(苦笑)。
2年半の海外生活を終えた今でも、オンライン英会話のレッスンで、ボキャブラリー不足を指摘されたりしているぐらいです。

それでも、日常生活はもちろん、仕事もほとんど支障はありませんでした。
一発で伝わらなければ、図解する、ジェスチャーを使う・・・あらゆる手段で「伝える」ことはできます。
そして、私はそれでいいと思っていました。

「海外で働く」となったとき、少なからず英語力のことが頭をよぎることでしょう。
もちろん、各国に就職するにあたって、目安となる英語力はあります。
ただ、あくまで私の個人的な意見ですが、そこまで「ビジネス英語をマスターしなきゃ!」と気張る必要はなく、「日常会話ができればOK」とか「英語で自分の意見や伝えたいことが伝えられればOK」と、もっと気楽に考えてもいいのではないかなぁと思っています。
*注:これは「アジア就職」の場合に限ります。

それよりも、「英語を使って何ができるか」の方がより大切なのではないか・・・イベントを機に改めて考えてみて、そんな風に思いました。

ここを前提とした上で、今日は私が海外就職に至るまで、どんな風に英語を勉強してきたかについて、引き続き書いていきます!

海外就職前や海外インターン時代の私と英語

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中学・高校と、英語は得意でもあり、大好きな科目でした。
誰にも負けまいと、一生懸命勉強に励んでいました。
その甲斐もあって、学校のテストや入試の問題は問題なく解ける状態にはなっていました。
今考えると本当にお恥ずかしいのですが、当時は「英語は得意!」とわりと自信も持っていたと思います。

ただ、現実はまったく違いました・・・。
私はたしかに、基礎的な文法は理解していて、文法問題やテストは問題なく解けましたが、いざ英語で話すとなると、まったくもって話せないことを大学に入ってから痛感させられたんです。

大学時代の私は、国際交流サークルに所属し、海外からの留学生と交流する機会がたくさんありました。
彼らと話をするとき、当然ながら英語を使って会話をしますが、国際系の学部の同級生が流暢に英語で会話をするなか、私は口からなかなか英語が出てこなかったんです。
そこから、周りにいるすごい人と比較してしまったこともあり、「私は英語が話せない」と思うようになり、テストは解けるのに、英語がほとんど話せないことがどんどんコンプレックスになっていきました。

それでも、「いつか英語を活かして仕事がしたい!」という気持ちは強く、新卒の就職活動で少しでもアピールできるよう、就職活動の前年は、ほぼ毎回TOEICテストを受けにいっていました。
最終的に、就職活動までに840点を取ってはいたものの、やっぱり「話せない」コンプレックスは拭えません。

もちろん、当時試験対策を通して英語の基礎をしっかりと固められたのは、今振り返るとすごく良かったのですが、私は「これだと、いつまで経っても”話せる”ようにはならないな・・・」と感じていました。
そこで、「海外で働く」というチャンスがいつやってきても、確実に掴み取るためにも、社会人1年目の秋、ついに英会話学校に通う決心をし、そこから2年半の間、週に2回のネイティブ講師によるグループレッスンを受けることに加え、毎週1回英語日記の添削を受け続けました。

英会話学校に通い、アウトプットする時間は定期的に作っていて、少しは話すことへの抵抗はなくなった(いや・・・というより、ただ英会話学校に通うのが楽しかっただけかもしれません。笑)とはいえ、いざフィリピン・セブでインターンを始めた頃の私は、やはりまだ「英語を話せる」とは言えない状況でした。

まず、怖いし、運転手さんとどうやって英語でやり取りしたら良いのかわからないので、タクシーに一人で乗れませんでした・・・。
毎日3時間の英語レッスンが受けられるインターン生活で、最初の自己紹介の次のレッスンから私が始めたことは、「タクシーに乗ったときのロールプレイをしよう!」だったことは、今でもはっきりと覚えています。
タクシーが一人で乗れるようになったら、モールで買い物をするときのロールプレイ、病気で病院に行ったときのロールプレイ・・・日常で使う基本的なフレーズが口からすらすら出るまで、徹底的に練習していきました。

この間も、日々フィリピン人スタッフの方々とのコミュニケーションは、なんとか英語でこなしていました。
基本的な文章は問題なく作れるとはいえ、頭で考えながらぶつ切りでしか話せないので、たどたどしい英語でしたし、当時はまだかなり日本語訛りが強かったので、みんなに訛りの強さを指摘されたり、"Sorry?"と聞き返されることもしばしばでしたが、全然なんとかなっていました!
そこはお得意の・・・大きな身振り手振りと笑顔でなんとか乗り越えてましたから(笑)。
ねっ、ちょっと大丈夫な気がしてきませんか・・・?

では、一体そこからどうやって自信を持って英語を話せるようになったのか。
これは・・・徹底的に「英語に触れる」時間を作ることでした。

海外インターン時代、わりと忙しかったこともあり、1日の半分以上はお仕事に時間を費やしていました。
同じ「海外に身を置く」でも、1日みっちり英語レッスンを受けられる留学よりも、「英語を身につける」という点ではやや不利ではありました。
が、「英語に触れる」機会はいくらでも作ることができます。


・朝早く出勤して、フィリピン人スタッフとのsmall talkを楽しむ
・休日も英語に触れられるよう、外で開催されているMeet upに積極的に参加する
・フィリピン人スタッフや講師の先生と食事に行ったり、休日に遊びに行けるチャンスがあったら、欠かさず参加する
・Meet upで出会った友人を交えて、お互いの文化について話し合うイベントを開催する
・ムエタイジムやフィットネスジムに通い、英語でレッスンを受ける

などなど、、、「どうやったら英語に触れられるか」を徹底的に考えて、行動していました。

日々の仕事やレッスンで英語に触れ、仕事終わりや休日もなるだけ英語に触れるような生活を約7ヶ月ほど続けていたら、最初の頃よりはぐっと「話せる」感覚が得られるようになっていました。

私もまだまだ発展途上! でも・・・それできっと大丈夫ではないだろうか。

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フィリピン・セブでインターンをした後、ベトナムの旅行代理店で勤務していましたが、社内での日常的なやり取りは、基本的な英会話ができれば問題ありませんでした。
ベトナム人スタッフにとっても、私たちにとっても英語は第二言語であり、難しい表現はほとんど不要で、いかにシンプルに自分の言いたいことを伝えるかの方が大事です。
そしてそれは、アジアの他の国で働くとしても同じことが言えるでしょう。

もちろん、まったくビジネスの場でふさわしい英語表現を身につけなくても大丈夫と言っている訳ではありません。
丁寧なお願いの表現、英語での電話やメール対応、(私の場合はほとんど不要でしたが)英語での交渉や営業の仕方・・・私自身もセブの語学学校にいた最後の3ヶ月は、ビジネスの場で使うことを意識した練習を徹底的にこなしていました。

ただ、その基礎となるのは、日常会話レベルの英語だと思うんです。
基本的な英文法の知識をしっかりと身につけ、自分の意思をたどたどしくても英語で伝えられる・・・それさえできれば、あとはビジネスシーンで使うフレーズを頭に入れていくだけです。

そして私自身、ビジネスシーンで使うフレーズがほとんど身についていないところから海外生活をスタートし、現地の方とお仕事をする中で数々の失敗をしながら身につけてきました。
実際、丁寧なお願いの表現がマスターできていなかったことから、何かをお願いしたときに、フィリピン人スタッフの方を不快にしてしまったこともあります。
そんな風に、失敗しては学び、失敗しては学び・・・の繰り返しで、いつの間にか上達していたと思うんです。
だからこそ、最初から「ビジネス英語をマスターしないと!」と気負わずに、日常会話ができるレベルで飛び込み、現場で試行錯誤しながら学んでいけば良いと思っています(あくまで個人的な意見ですが)。

海外で働くにあたって、英語はコミュニケーションの基礎。
英語力それ自体ももちろん大事ですが、それよりも「英語で何ができるか」の方が大事だと私は思っています。
そして、仮にまだ英語に自信がなかったとしても、「いかに自分の知っている表現でコミュニケーションを取ろうとすることができるか」、そんな姿勢こそが英語力よりも大事なのではないだろうか、そんな風に考えています。

今日はちょっと真面目なお話になってしまったかもしれません・・・。
また来週からは”ゆるふわ”っと書き綴っていこうと思います(笑)!

サポート、お待ちしております♫ みなさんとともに素敵な”旅”を続けていく力にしていきます✨