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【番外編】ゆるりと振り返る海外就職 Day15〜どこにいても、自分次第!〜

Day14という、なんとも中途半端なところで終わりにしていた、このシリーズ。
じつは、なんとなくそれがずっと気になっていました(笑)。

とはいえ・・・書きたかったことはもう完全に書ききってしまっていて、ネタがない。
そう思いながら、気がつけば最後に更新してから1年半近く経っていました。

今回でこのシリーズは、本当に最後の最後。
ちょうど今月で帰国して2年ということもあり、「日本での2年間を振り返って、今何を思っているのか」を少し書いてみようかなぁと思い立ちました。

といってもですね、結論はタイトル通りなんですけどね・・・!


帰国、それから

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今からちょうど2年前。
新型コロナウイルス感染拡大により、当時生活していたフィリピンでもロックダウンが始まりました。

忘れもしない、2020年3月16日。
朝一番の便でセブを出発し、日本の空港に降り立ったときのショックは今でも忘れられません。

何がショックだったかって・・・いつもは離発着の便でびっしり埋まっているはずの掲示板。
書かれてある飛行機の便は、私が乗って帰ってきたその1便だけだったのです。
新型コロナウイルスによる打撃の大きさを間近に感じた瞬間でした。


さて、そこから1年間は、「自分に何ができるか」を模索し続けた1年だったように思います。

1〜2ヶ月ほどで、また”旅するインタビュアー”としての活動を始められるかと思っていましたが、状況は帰国時と変わらず。
やむなく中断を決断してからは、インタビュアーとしての経験が活きるのではないかと考えてコーチングを学んだり、これまでの経験を活かして、何かカタチにできないかと起業塾に通ったり・・・とにかく思いついたことはなんでもやってみたし、現れたチャンスはどんなものでも掴み取ろうと必死に走り続けていました。

でも・・・恥ずかしながら、結局自分のなかで、何をやってもしっくり来ず、もともと自分のなかで決めていた「1年」という期限はやってきてしまいました。

じゃあ、どうするか。
正直、30歳を目前に、そのまま模索を続けるのは、あまりにも不安過ぎました。

「今の自分にできることで、何かしら社会に貢献しよう」

そう心に決め、帰国してちょうど1年経ってから日本で復職し、今に至ります。


現職は、英語にも、海外にもほぼ関係のない仕事です。
海外経験を活かしてキャリアアップした訳でもなく・・・「じゃあ、海外経験は活きなかったってことね」という見方もできるでしょう。

じゃあ、海外で過ごした時間は無駄だったのかというと・・・そうでもないのかなぁという気がしています。
たしかに、「英語を活かす」や「異文化マネジメント」の経験についていうならば、現段階の私は、まったく活かせていないでしょう。


でも、なんだか・・・以前日本で働いていた頃より、格段に穏やかな気持ちで、日々お仕事に臨めている気がします。

以前に日本で働いていた頃の私は、常にガチガチに武装していたような働き方でした。
誰にも頼れない、誰にも迷惑をかけたくない・・・どこか頑なな部分も多かったなぁと思います。
そして、そんな自分の「〜すべき」を無意識のうちに、周りに押し付けていたこともたくさんありました。
そのせいで、苦しい思いをした人もいたかもしれません。
なにより、私自身がそんな自分を許せなかったし、息苦しい、生きづらいなぁと感じることばかり。

4年ぶりに日本で復職すると決めたとき、正直「ちゃんと適応できるのかな」とか「また息苦しさを感じたらどうしよう」とか・・・いろいろな不安やちょっとした恐れがありました。

まったくもって大丈夫です・・・!
毎日元気に、楽しく過ごしています(笑)。


もしかしたら、海外で過ごしたかどうかはあまり関係なく、年を重ねるなかで、少しずつ自分のなかで、良い意味で”ゆるみ”が出ているだけかもしれません。
ただ、「英語を使ってマネジメントする」という部分が完全に活きてはいないにしろ、約2年半の間、いろいろなバックグラウンドを持つ方々とともにお仕事をした経験は、私にとっては大きかったかもしれないなぁと感じています。

「人それぞれ、いろいろな事情があるし、いろいろな考え方を持って生きている」
正直なところ、以前はそんな当たり前のことに思いを馳せることが、まったくできていなかったと思います。
一方で、今はここが自分のなかできちんと腑に落ちているからこそ、上手く回っていくことが多いんじゃないかなぁと感じています。

海外にいた頃、自分が「正しい」と思うやり方では、上手く事が運ばないことがたくさんありました。
そんなときこそ、現地スタッフの方に助けを求めてみたら、私では絶対に思いつかないアイデアを持っていたりしたんです。

どんなときも、自分なりの意図や考えを持つことは大切です。
ただ、そこに固執し過ぎず、周りの意見や考えも上手く拾って取り入れていく・・・そんな幅広い視野や視点を持ちながら、仕事を進めることで、より良いものを届けることにも繋がるし、何よりぐっと楽に物事が進んでいきます。
それは、海外であれ日本であれ、同じことなんですよね…!

「今更かよ!」なのですが(苦笑)、かつて本当に頑なだった私にとっては、かなりプラスの変化だったのではないかなぁと思っています。



ほかに、今に活きていることと言えば、なんでしょう・・・?


海外では突拍子もないことが起こる、なんてこともよくありました。

「どんなときも、落ち着いて考えれば、きっとなんとかできる!」

そんな度胸というか、根拠のない自信を持ちながら、日々お仕事に臨めるのも昔とは違うかなぁと感じます。

あとは…海外経験に限らずですが、転職を何度か経験したことで、お仕事を通して、いろいろな方とご一緒させていただきました。
その過程で、いろいろな働き方、仕事の進め方、関係各所とのコミュニケーションの取り方・・・あのまま1社に留まっていたら、学べなかったことがたくさんあり、そのひとつひとつが自分にとってすごく糧になっているなぁと、日々感じています。


どこにいても、自分次第!

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ここまでは、「仕事」に限定したお話でした。
では、「生き方」というか、「人生」というか・・・もう少し大きなところから見ると、どうでしょうか。


これまで海外で、ご自身の志や目標にしたがって、まっすぐに歩き続ける方々とお会いし、たくさんの刺激をいただいてきました。
みなさんのおかげで、私自身も思うままにチャレンジし、前に進み続ける・・・そんな生き方をしてこれたと思っています。

「帰国したら、そんな風には生きられないのかな」

これも海外にいた頃は、幾度となく不安に感じていました。

かつて日本にいた頃の私は、とにかく人目が気になって仕方がありませんでした。
「やってみたい!」と思っても、失敗が怖かったり、そもそも「周りに〇〇だと言われそうだから、やめておこう」とビクビクしていたり・・・とにかく窮屈に感じていました。

それに、どちらかというと、未来に向けた建設的な話をするよりも、目の前の現実を嘆いては愚痴を言い・・・という環境にいることの方が多かったと思います。
そして、それが嫌だと思いながらも、なんとなく流され、同じように生きている私自身がいました。


果たして今、同じように生きているのでしょうか・・・?


日本に帰国してから2年間、「これからどうするか」を模索し、動いていくなかで、本当にたくさんの方々とお会いしました。

お会いした方々は、みなさんそれぞれが自分の”ありたい姿”をしっかりと持ち、そこを目指して真っ直ぐに進み続けておられます。
なにより・・・自分の軸をしっかり持って、自分の人生を夢中で、一生懸命に生きている方ばかりで、みなさんイキイキと輝いておられます。

そんな素敵な方々に囲まれ、ご一緒させていただくなかで、日々学び、成長させていただいている・・・そんな日々を過ごしています。
上手くいくこともあれば、失敗することもあればですが、たくさんの方々に背中を押していただいたおかげで、前に進んでみようと思えたことが、これまでたくさんありました。


今、改めて振り返ると、それは単に「かつての私が、自分から世界を広げて、出会いに行かなかっただけ」であり、「日本だから…」とか「海外だから…」という違いはないんです。

日本にいても、海外にいても、「自分の人生の舵を取るのは自分」という意識を持ち、「目の前の日常や自分の人生をいかに面白くするか」を考えて、動いていく・・・自分がそうするからこそ、いろいろな出会いがあり、学びがあり、刺激が生まれます。

結局のところ、「海外で働くかどうか」が大事なのではなく、自分自身がどんな環境に身を置き、どんな人生を歩みたいと思っているのか・・・をしっかりと考え、動いていくことが大事。
そう、「どこにいても、自分次第!」なんですよね…!

当たり前のことですが、改めてそう思っている今日この頃です。


おわりに

帰国して2年。
山あり谷あり、本当にいろいろなことがありました。
職歴が一貫していないのと、転職回数が多過ぎて、転職活動が大変だったりとか(苦笑)。

英語や海外経験をこれから積極的に活かしたい訳でもない。
私にとって、”海外就職”って一体何だったんだろう・・・?

正直、そう思った瞬間も何度かありました。


じゃあ、「海外就職」は私にとって無意味だったのか。

きっと、そんなことはなくて。

どこかに存在すると思っていた”レール”はどこにもないということ、
なにより、「道は自分の力で切り拓き、創り上げていくものである」ということを教えてくれたと思っています。

そして、どこか頑なで視野が狭かった私に、自分の思う”正しさ”の枠を取っ払い、広い視野を持つ大切さを教えてくれたとも思っています。


遠回りのように思える道も、何かしら意味があるもの。
今となっては”当たり前”だと思えることも、これまでの時間があったからこそ、そう思えるものだったりします。

自分で考えて動いたことは、長い目で見たとき、きっと何かしら自分の糧になる。

動いてみたいけど、悩んでいる方には、そう伝えてあげられたらいいなぁと思っています。

同時に、先ほども書きましたが、「海外で働くかどうか」は正直あまり関係いとも思っていて。
「なぜそうしたいのか」、「その先でどう在りたいと思っているのか」をしっかりと突き詰めて考えてみたとき、もしかしたら他にも良い選択肢はあるかもしれません。

いつ、どこにいても、結局は自分次第!

それを念頭に置きつつ、いろいろな人と出会い、いろいろな話をするなかで、たくさんの選択肢をまずは知ってほしい。
あとは、そのときどき、自分にとってベストな選択を積み重ねていけばいいんじゃないかな・・・そんな風に思っています。



今回のお話は、海外就職の後に「日本で英語を活かしてステップアップしたい!」、「海外経験を活かしたい!」と強く思っている方には、あまり夢や希望を与えられるお話ではなかったかもしれません。
カッコいいことは何ひとつ書けませんが(苦笑)、それでも何かヒントや力になるといいなぁと思いながら、ここまで書いてみました。


さて、私自身が「これからどう生きるか」については、相変わらず模索中です(笑)。
ただ、いつだって「自分の人生に彩りをつけられるのは自分」ということを忘れず、目の前の”今”を思いっきり面白くするために、日々一生懸命生きていこうと思っています。


このシリーズは、今回の「番外編」をもって終了!
今後については、最近は更新が滞りがちではありますが、また「ぺく☆ぺく通信」で綴っていこうと思っています。

じつは・・・これからやりたいことがあり過ぎて、ウズウズ(笑)
ですが、ゆっくりとマイペースに、楽しみながら進んでいく予定♫
次の更新をしばしお待ちくださいね。


私の書きたいままに綴ってきた、このマガジン。
これまでお読みいただきまして、本当にありがとうございました!!






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