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日本の防衛産業が衰退し韓国の防衛産業がイケイケになってる件

どもー。今回は日本の国防について割と深刻な話を

なんでこの話をするかというと最近台湾問題で周辺の海運が止められてサプライチェーンがガタガタになってたり、中国のサイレント侵略が進んでたりで日本は改めて国防を見直す時なんじゃないかなと。

実際キッシーも防衛予算10兆円にしまーすとか言ってドヤ顔してたけど、実は日本の国防ってそんな明るくもないんだよね。いつも通りマイキーの非道徳な社会学から詳しく解説していきますよっと

この人が何者なのかについては、改めて記事にするかも🦆

動画の要点
・国防そっちのけで権力闘争に明け暮れる省庁
・サイバーセキュリティの弱さ
・防衛関連事業の撤退
・三菱重工と三菱電機の対立
・防衛産業のシェアを韓国に奪われている

省庁の権力闘争
国際安全保障局(NSS)の局長ポストを巡って、以下5つの省庁が国防そっちのけで大乱闘スマッシュブラザーズしてるのが今の日本の状況。

防衛省
財務省
経産省
外務省
警察庁

例)防衛省 対 財務省
防衛省は元々防衛庁だった頃、財務省出身者が防衛事務次官になる習わしがあったが、省に昇格してから防衛省が自立を強めている

他、警察庁と外務省の対立や防衛省と経産省の対立などもあるんだけど、そのへんは動画を見てみてほしい。ぶっちゃけ揉めてない省庁がないので説明しだしたらキリがないw

ここで重要なのは国防という超重要事項をそっちのけで、各省庁が内部の権力闘争に明け暮れているという事実。これだけでも十分ヤバいんだけど…

サイバーセキュリティの課題
内閣サイバーセキュリティセンター(NICS)の統制が取れていない。電力ガス水道通信金融など様々なインフラが関わってくるのだけど、これらを管理している省庁がバラバラなので意見が合わないことがある。

動画の冒頭で、現代の戦争はハイブリッド戦であり、軍事面とサイバー面での波状攻撃を仕掛けてくると指摘されてるけど、その状況でNICSの統制が取れてないってことはセキュリティ面での弱さに繋がるリスクがある。

あ、あと本題からは逸れるんだけどサイバー攻撃と言えば今サブスクでマルウェアを誰でも簡単に使えるんで、ダークウェブで中学生がサブスク契約してイタズラ目的でマルウェアを飛ばしまくるってことが結構あるんだよね。やめてくれよ……

日本の防衛産業は儲からない
防衛関連製品を製造してる会社が最近、撤退を検討している。「何を馬鹿な。国防に関わる重要な仕事を手放すなど非国民である!」と顔を真っ赤にする前に、会社側の言い分を聞いてほしい。これ自分が会社の立場だったらそりゃ撤退考えるわ!ってなるんで

まず入札後に原価や輸送費などが高騰しても入札価格で納入しろという問題。あと受注から実際に納入するまでの期間を、メーカーの倉庫で保管させられる場合がある。これが10年単位に及ぶこともあり、一度に納入するのでなく少量ずつ納入させられてその間の保管費をメーカー側で持たされている。

あと別件でスバルが提訴した問題があるんだけど、ヘリコプターの大量発注が来て作ってたらキャンセルを食らうとか結構エグいムーブをかまされている。

いや、やってらんねぇよ!

次世代戦闘機開発と三菱の対立
自衛隊が次世代戦闘機を2035年までに目指すという狙いがあるんだけど、ここで鍵になるのが三菱重工三菱電機の2社。

この2社は元々同じ三菱財閥の系列なんだけど、歴史的にかなり仲が悪い。で、今回次世代戦闘機開発という重要プロジェクトに、よりによってその犬猿の仲の2社が協力関係にならざるをえなくなってしまった。数兆円規模の予算を組んでる国家プロジェクトの命運がこの2社にかかってるので、ちゃんと協力してもらわないとうまくいかないんじゃね?って話になってる

防衛産業における韓国のシェア急拡大
安倍内閣が2014年に武器輸出三原則の改正を実施した。それまで武器の輸出自体ができなかったのだけど、これを一部例外を認める形で可能にしてくれた。ただ実際うまくいきませんでしたという状況。なんでかというと同じ頃、韓国が防衛産業の輸出をガンガン伸ばしてて日本の立場がなくなったから。

例)対ポーランド輸出
・戦車1,000輌
・自走砲600台
・戦闘機48機
合計1,648機

ポーランドだけで1兆円規模のマーケットになる。
すげぇなぁ~ ……で、でも日本も少しは頑張ってますよね……🥺?

まぁ…ねぇ…1,000機ぐらい??
ギャグかな?☺

さて、韓国の装備品輸出がここまで伸びた理由だけど、大きな理由としては政府の全面バックアップがあったから。民間企業をガンガン稼がせようぜ!ってことで政府が後押しした結果、韓国の防衛装備品がシェアを拡大し、ついに2022年の輸出額は確実に100億ドルを超えると言われるまでになった。ちなみに2014年に日本が武器輸出三原則を改正した時、韓国の輸出額は35億ドル程度だった。これが7年間で倍以上になっている

あと韓国が伸びた理由として李明博大統領が各国にトップセールスをかけまくったのもある。当時アジアでは米国製の装備品が買いたかったんだけど高くて買えなかった、というところに歩み寄って「じゃあそちらのニーズに合わせて安く作りますよ」ってな具合で韓国製品をガンガン売っていった。で使ってみたら思ったより韓国製品悪くないよねってなってアジアを中心にシェアを拡大していったという経緯がある。

他にも、例えば最大手貿易企業ハンファグループのハンファディフェンスという企業がK-9自走砲を製造してるんだけど、これを例えばポーランドにマーケティングした時にポーランド側の装備と接続できるように改良してしまった。

ポーランド「オレらは武器は持ってんだけど運ぶ車輌がなくてなぁ…」
韓国「じゃ装備品とうちの車輌くっつけて走ればよくね?」
ポーランド「買うわwww」
韓国「あざーすwww」

あとはインドと組んだ時、インド側としては自国の防衛産業を育てたい思惑があったのだけど、ここに対して韓国は「じゃあうちの製品インドで製造させてくださいよ。そしたらインドの製造業が育つじゃないスか」ってことで、現地の雇用を創出していくとともに、エアコンなどをインド向けにカスタマイズして提供するなど、徹底的に現地にすり合わせたマーケティングを仕掛けている。

このへんのマーケティング手法はスマホや家電、EV車と同じだよね。(※過去記事参照)

https://note.com/peko0609/n/n51cbe42c0712

あれ、これ日本負けてね?


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