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トヨター!早くきてくれー!

https://youtu.be/vA3VlzNNaLA

EV車といえば、どの会社を想像するだろうか。
テスラ?トヨタ?

実は中国と韓国のEV車メーカーがかなり注目されていて、後述するけどウォーレン・バフェットが2.3億ドルの資金を投入してたりヨーロッパで日本車以上に認知されてる会社があったりして、日本はすっかりお株を奪われた感がある。

てなわけで解説していきます

■韓国の場合
ヒュンダイとキアが強い。生産台数で上半期世界トップ5入り。アメリカでカーオブザイヤー受賞歴もある。EUや中東では、EV車といえば韓国と言われるくらい普及している。シンガポールでも排ガス規制に対応してタクシー20000台をヒュンダイのソナタに切り替えている。

なぜ韓国メーカーはシェアを拡大したのか?

大きな理由のひとつはマーケティングがうまかったこと。ヨーロッパにレンタカー事業で参入して、10年赤字で「とにかく乗ってもらって体感してもらう」というのをやり続けて認知度を高めていった。結果、乗ってみたらなかなかイージャン・マスクってな感じでヨーロッパで評価されて顧客をゲットしていった。

■中国の場合
BYDというメーカーが強い。後述するけど一瞬だけテスラを超えて販売台数世界一の座に就いたことがある新進気鋭のEVメーカー。もともとは電子部品メーカーで携帯電話向けの電池や半導体を作っていたのだけど、国有の小さな自動車メーカーを買収して自社の電池技術とガチャコン!と融合して究極生命体EV carsの誕生と相成った次第。以前、別の記事でも書いたけど成長企業はみんなM&Aしてはりますなぁ(はんなり)

M&Aについてはコチラ
https://note.com/peko0609/n/n6a747e2d08db

この会社、1年前はEV車の売上で世界15位にも満たなかったのだけど一気に躍進してテスラに次ぐ2位に躍り出ている。中国国内の市場が7%減少する中、BYDは販売台数を前年同期比で2倍に伸ばしている。株価も過去半年で30%上昇するというなかなかヤバめなメーカーなのである。

■BYD、なぜこんなに強いのか?
・ウォーレン・バフェットの支援を受けている。2008年に2.3億円の資金が投入されていて、現在の時価総額は1,200億ドルに達している。この規模の企業を日本に持ち込んだらトヨタに次ぐ第2位の規模になる。
・EV電池や半導体の一部を内製化している。コストダウンできるのと外部のサプライチェーンで問題が発生したときに影響を軽減できるメリットがある

工場が深圳にあるおかげで上海のロックダウンの影響を受けなかったため、テスラの生産が止まってる間に自動車をゴリゴリ作りまくって一ヶ月だけ販売台数で世界一になったことがある。

で、この会社が次にやろうとしてるのがリチウム鉱山の買い付け。電池の原料まで内製化しようとしていて、自社で独占するのでなく同業他社に供給していく模様。テスラにも供給するらしいけどテスラはコメントを控えているので、要精査。

■韓国メーカーとの共通項
中韓のEV車メーカーが優れているというのは分かったけど、両者の共通項は何なのだろうか?答えは以下の通り

・品質やブランドよりもスピード感を持ってマーケティングしている。実際トヨタや日産よりも認知度が高まっている。日本企業は品質やブランドに固執して行動が遅くなりがちなので出遅れる。今さら出てきても勝負にならない可能性がある

・内製化。実はヒュンダイとキアも電池など重要な部品の内製化を実施している。テスラの回でも触れたけど最近の世界経済は内製化がカギとなっている。戦争などのリスクを軽減できるのと、コストダウンを図れるのとでメリットが大きい。すいませ〜ん、日本企業の内製化、まぁ〜だ時間かかりそうですかね〜?

■その他の注目企業
ベトナムのviaファースト社。アメリカの市場に乗り込む。今年の年末にIPOするので、どうするかはアナタ次第!ってなところ。カリフォルニアに6店舗出してて、今後さらに20店舗追加する予定。店舗はあくまでもショールームで、販売はオンラインで行う。

ここの特色はサブスクモデル。EV電池を35-160ドルでサブスクにしてて電池交換やメンテまでコミコミでやっている。ただ販売実績がまだ少ないのとアメリカがこのサブスクモデルを受け入れるのかどうか?が課題。でもこのサブスクモデルによって初期費用を抑えることができて、従来のEV車が3万-7万ドルだったところを1.5万-2万ドルまで下げられるので、これをアメリカがどう捉えるかがカギ

■まとめ
トヨター!早くきてくれー!

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