見出し画像

公認会計士試験不合格体験記4〜レベルアップの方法と能力維持の方法〜

どうも、こんばんは。アナキンです。

公認会計士試験に不合格となってしまった原因や起こった出来事をまとめていくこのシリーズを3回連続でリリースしていきましたが、そろそろ終わりにしようと思っております。資格試験を目指していたり、何か勉強している人たちに何か気づきがあればと思ってこのシリーズをまとめていましたが、何より未来の自分に向けて2021年に同じ轍を二度と踏ませないよう、自己を律するためにこの記事を書いております。

過去記事はこちらになります。

それと、私のナンパnoteも読んでくれている人もいるのですが、もしあなたが受験生ならナンパはやめましょうね。私みたく不合格になりますよ笑。




それでは本題に入りましょう。

前回の記事では2019年12月短答の話までしました。500点満点で256点を取り、合格点285点に29点足りなくて不合格になったところから。この時は財務会計が68点で惨敗した回でした。当然ですが、財務会計をテコ入れして答練を回転させました。この時の経験でわかったのですが、特定の科目の特定の論点を強化させる場合は、とにかく短期間で連続して同じ論点の問題を解くのが効果的でしたね。私は苦手な論点や点数が上がらない論点は3〜4日連続で同じ答練をやり込む、という手法をとりました。すると当然ですが、今まで7割ぐらいで頭打ちだった点数が9割〜10割の得点力になっていきます。この時は100点とるまでやり込むという感じでやっていたのですが、2回目3回目になっても8割しか取れない時は、本当に嫌気が差してくるのですが、まあなんとかやりました。


例えばですが、連結会計を強化させたいとしましょう。連結会計の答練1本を1ヶ月で4回解くのと、1週間で4回解く場合なら、同じ勉強量でも1週間で4回解く方が得点が上がります。当然といえば当然なのですが、同じ勉強量でもその期間と密度を圧縮させると能力は飛躍的に上がります。下手に期間をあけて問題を解くと、なかなかレベルアップや能力アップにつながらないですね。期間をあけて問題を解くというのは能力をレベルアップさせるトレーニングというよりも、能力を維持するトレーニングという側面が強くなります。


まあ、今現在ブログを書いている時点では、この能力をレベルアップする勉強と能力を維持する勉強が違うことに気づいて意識していますが、2019年12月短答を落ちた直後にはそこまで意識してはいなかったですね。

連結会計の答練を1週間で4回解いたらレベルが1つ上がってレベル2になるとしましょう。もし、1ヶ月に4回解くペースで勉強していたら、同じ勉強時間でもレベルアップはしないことが往々にして起こり得ます。物事の上達やレベルアップを行うには、単純に練習や勉強にかけた時間というのも重要だと思いますが、その勉強時間をどのくらいの期間でどのくらいの密度でかけたか?という視点も大事です。これは勉強に限った話ではないですね。他の分野にも共通する話です。私も学生時代の部活動や勉強の経験や、仕事の経験、ナンパの経験などを思い返すと、短期間に密度の濃い経験を積むことがレベルアップにつながっていると、しみじみ思います。勉強でも他の分野でも、努力しているけど能力が頭打ちになっている場合、トレーニング量の密度を上げるのは一つの手段だと思います。


そんなこんなで2020年2月まで財務会計のテコ入れをしつつ、他の科目の勉強も続けて3月を迎えます。この時3月に実施した短答式試験の答練では最高で全国30位にまで順位を上げることができました。30位をとった回以外のやつも成績は良く、順調に5月短答に向かっていました。






ですが、、、






そうです。コロナがやってきました。

4月に入り、学校などの教育機間の営業停止が始まりました。

予備校の自習室を使った勉強ができなくなってしまったのです。この不合格体験記でも書きましたが、アナキンは家で勉強するのがとにかく嫌いなのです。家で勉強できないから、その対策として予備校の自習室を利用して成績を上げていたのに、その生命線が突如として断たれました。

まあ、みるみる成績は落ちましたよ笑。

6月までは家で勉強するのが嫌いとはいえ、できることはやろうと思い、もともと実施予定だった答練についてはスケジュール通りにこなしていました。ですが、答練を実施するのが精一杯で、その他の復習に時間を割く精神力は残っていませんでした。完全に自由な状態で勉強するのって精神力を3倍ぐらい使う気がします。バーベルスクワットをやるのに、スミスマシーンでやるのと、そのままの状態でやるのでは同じ重さでも疲労感が違うのと同じではないかと思います。姿勢を維持するのにもエネルギーを消耗する感じですね。

そして、5月に短答式試験を実施するはずだったのが、コロナの影響で8月に変更となります。






その後6月から予備校は営業再開するのですが、まあ勉強のカンは鈍りましたね。コロナで短答が延期になったので、短答の答練も2回ほど追加実施しましたが成績は落ちました。今まで短答の偏差値60は常にキープできていたのが、偏差値52ぐらいまで落ちましたね。

ただまあ、3月までの成績は良かったので、不合格はないとは思っていました。ええ、不合格はないと思っていました。

12月短答の失敗もあったので、特に試験直前は財務会計の能力維持に注意して勉強をすすめていました。




そして、8月の短答ですが、合格点320点のところ316点で4点足らず不合格。財務会計140点、管理会計36点、企業法70点、監査論70点という内訳です。12月短答では財務会計で落ちましたが、8月は管理会計で落ちました。管理会計以外は全部7割とってるのにね。。。

改めて6月から8月の勉強した内容を見返しているのですが、明らかに管理会計の復習量が足りてないんですよね。そして、管理会計の復習量が足りないことには試験の2日前にも実は気付いていました。「あれ、管理ちょっとまずくね??」とは思っていましたが、その段階でもそこまで深刻には考えていませんでした。

その理由ですが、ここ数年の管理会計の問題の難易度が相当難しいからです。管理会計は難易度が高く標準偏差も極めて低い科目であるため、取れるところだけとる守りで行けばいいし、失敗しても大勢には影響しないだろう、とたかをくくっていました。それと6月7月に実施した答練の管理の成績が悪くなかったことも、管理がヤバイという認識を持てなかったことにつながります。まあ、これは12月短答のときの財務と同じ過ちなんですよね。


コロナでペースを乱して成績を落としてしまいましたが、こうやって2020年度の会計士試験を振り返ってみると、12月と8月で同じ過ちを犯していますね。能力維持ができず、能力低下を検知することができず、問題の形式変更に上手く対応できなかった。

能力維持と能力低下の検知ですが、これはさきほど書いたレベルアップの勉強とはまた違った方法が必要だと考えています。おそらく、1〜2ヶ月に1度は答練を1回転させる、など定期的なモニタリングを兼ねた勉強のような仕組みを導入しないとどうにもならないでしょうね。ここにメスを入れない限り、また次の試験で同じことをやる気がします。2021年の試験では、この能力維持の勉強法が上手くいくかどうか、というところが課題となってきますね。


前半で記述したレベルアップと能力維持のバランスを上手くとりつつ、2021年の合格を目指しします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?