コーヒーブレイク

言いたげな様子を感じ取ったら、呼び水となるひと言を、ぜひ。

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールド。パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、イキイキと働く人が増え、しあわせに生きられる人を増やすことを目指しているコーチのHOSUです。

 連投86日目。

 パートナーシップがあれば、安心・安全に、自分にあることを表現することができます。

 裏を返せば、自分にあることを言うかどうかを迷ったり、言いたいことを飲み込んだりする場面では、その相手との間に、安心・安全さを感じられないなにかがあるということです。
 それは、実際に、相手がとても攻撃的で、上から目線で、常日頃から自分を開示できないくらいの人だったら、わかりやすいですね。ただ、基本的に信頼関係があり、パートナーシップのある相手だと感じていても、ふとした瞬間に、躊躇することって起こりうるものです。
 それは、相手側に問題があるのではなく、こちら側に躊躇させる何かがある場合です。

・これは言わない方がいいかな…という”遠慮”があった
・きっと機嫌を損ねるだろうな…という”否定的な推測”があった
・これは言い訳がましく聞こえるかも…と”誤解されたくない気持ち”があった 等

 どれも伝える側の内面で起きている反応に過ぎないのだけれども、それに左右されることってあるものです。

 ウェルカムでオープンなパートナーからすると、遠慮も、否定的な推測も、誤解されたくない気持ちも、コミュニケーションの中で解消できることなんですけど、湧いてくる反応は湧いてくるのでいたしかたありません。

 そこで聴き手側にできることは、話している相手と十全といて(十全と相手に意識を向けて)、「ん?なにか言いたいことが言えずにいるかも」と感じるセンサーを働かせることです。

 このセンサーは、どちらかというと、「働かせようとして働く」ものではなく、十全と相手といる状態で、「自然と働く」ものなんですよね。

 ただ、これ、この記事で書くと、どうやったって、伝わりにくい(笑) わたしはこのセンサーの感度を上げるトレーニングを重ねてきました。その結果、十全と相手といる状態をつくり、あれこれ思考するのではなく、本当にふっと湧いてくる感覚、「あ、いま何か言いよどんだ」ということが湧くのですが、人間が本来持っているセンサーなので、トレーニングをしていない人でも経験がある人はいるはずです。

「ん、なんかいつもと違う」
「あ、いまなにか思いついたみたい」
「あ、いま心の扉を閉じた(あきらめた)」

 文字にしたら、この「ん」とか「あ」とかが、ふっと湧いて来た瞬間を表しているんですけど、伝わりますかね^^;;;
 「〜〜だから、〜〜だし、なんかいつもと違う」とか「〜〜〜て言ってて、〜〜〜〜て言わなくなったから、心の扉を閉じた」という思考の果ての推測ではなく、その瞬間に、当たってるかどうかじゃなく、根拠が明確にあるわけでもなく、そう感じるもの。あ〜書ききれない^^;;;

 いえ、今日、仕事の打ち合わせをしている時に、沈黙の時間に、ふとそういう瞬間があったんですよね。

 だから、「ん、いいですよ。どうぞ、話してみてください」と、沈黙している相手に伝えて、どんな内容でも受け取るわたしがいることを伝えて、そこから話がまた広がったということがあったんですね。

 この呼び水となるひと言で、安心・安全に言える場が創り出されます。だから、外れていてもいいから、「もしかしてこうなのかも?」というものがふっと湧いて来たら、あなたの方から安心・安全な会話のきっかけをつくっていきましょう。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。