コーヒーブレイク

続編・リーダーになりたがらない若手社員とパートナーシップ

 社内のパートナーシップデザインを提案するHOSUです。今日は、昨日、書ききれなかったところを書きますね。

その状態が続くと、一体何が起きるのか?

 ちょっと昨日のおさらいです。昨日、以下のことを書きました。 

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納得のいかないことを、ただ納得がいかないと言えない。
苦しいことを、ただ苦しいと言えない。
手伝ってほしいことを、ただ手伝ってほしいと言えない。

「自分がいま、どういう状態か?」が言える”場”がそこになければ、それはパートナーシップが欠けている証拠です。
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 では、「自分がいま、どういう状態か?」が言えない状態が続くと何が起きるでしょうか?

 「そう、自分がしんどくなりますね」・・・なんて表面的なことが、わたしの言いたいことではありません(笑)
 この状態が続くと、いろんな影響が起きるわけですが、わたしが注目したいことは、コンテクストに関わる話です。

「相手も全部は言ってないだろう」という邪推が働く

 「自分がいま、どういう状態か?」が言えないと、自分には言えていないことがあるーということを、自分は知っていますよね。でも、これは意識できるレベルのことですから、「よし、言おう!」とか「やっぱり、言えない」とか自分の頭の中で選択している感覚があろうかと思います。

 ただ、同時に、自覚していないレベルでは、「相手も全部は言ってないだろう」と勝手に推測し、確認のための質問をしないという作用が働きます。
 そう言われて、自分の体験を振り返ってみたら、大なり小なり思い当たることがあるはずです。

 「それ、本人に確認すればいいじゃない」ということを、確認せずに(できずに?)いる人を、何人も見てきて思うわけです。
 そういう人は、自分にいま起きていること(不安、後悔、感謝、等)で、言わず(言えずに?)にいることを抱えていることが多いなぁ…と。

 ただ、言えばいいだけなのに、言わない。
 ただ、聞けば良いだけなのに、聞かない。

 こんな状態が組織の中にあるから、突然、退職願が出てきたり、出社しなくなる社員がでてきちゃうんじゃないかと思うんです。そんな不健全な状態、わたしはこの日本の企業から一掃したいんですよね。みんな苦しいはずだと思うから。

「言い過ぎたなと思って、後悔しているんだ」

 自分が厳しく言い過ぎたとかがあれば、「言い過ぎたなと思って、後悔しているんだ」って言えばいいじゃない。
 傷つけたんじゃないかなと思ったんだったら、「傷つけたんじゃないかなって心配しているんだ」って言えばいいじゃない。

 手伝ってほしいって言ったら、なんでわたしにばかり振ってくるの!って思うんじゃないかって思っているんだったら、手伝ってほしいって言う前に、「なんでわたしにばかり振ってくるの!って思うかもしれないけど」って、ひと言添えればいいじゃない。
 相手を傷つけるんじゃな以下と思うんだったら、「いまから話すことが、君には耳の痛い話で、傷つくんじゃないかと思ってるんだけど」と、ひと言添えればいいじゃない。

 そんな風に相手に起きることを想像して、言うのやめたり、聞くのを諦めたりするんじゃなくて、その想像していることも伝えればいいと思うんですよね。

 仮に、想像したようなことがなければ、「そんなことないですよ」と平然といるだろうし、想像したようなことがあったとしても、それを伝えられたら、その一言がクッションになって衝撃は和らぐでしょう、きっと。

 リーダーが正直に、自分に起きていることを言葉にすることが、リーダーになりたくないという社員が減ることにつながるなんて、考えたことないかもしれないけど、そういうアプローチが、コンテクストアプローチの面白いところなんですよね。

 ま、それだけで、すべてが激変しないかもしれないけど、”問題の位置”を自分の手元に引き寄せてできることの一つだから、だまされたと思って、やってみてくださいね^^


記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。