コーヒーブレイク

コンフリクト(葛藤)とパートナーシップ

気になったワードは「コンフリクト」

 わたし、本を読むときは、読んで湧いてきたことがあれば、本を閉じて、しばらく湧いてきたことを探究したり、調べ物をしたりするんですね。そんなわたしが「ティール組織」という500ページもある分厚い(5センチくらいあるんかな?)本を手にしてしまったんですね^^;;;

 この本は、最新の組織論で注目されているテーマを扱っていて、興味があるところでもあるだけに、いちいち読んでは探究をするという繰り返しで、なかなか読み終わりません(笑)

 そして、今日、移動中に読んでいると「コンフリクト」という単語が登場しました。”対立”とか”葛藤”という意味なんですが、そこでまたページをめくる手が止まってしまいました^^;;;

「コンフリクトをどう扱うか?」

 リーダーの悩みのひとつはこれだよな〜と思ったんですね。

・経営陣は店舗拡大を図りたいが、現場の社員は人材育成に力を入れたい
・社員の個性を生かした異動をしたいが、その人が異動するなら辞めると辞表をちらつかせる社員がいる
・開発部門は質の向上を追及し、営業部門はコストダウンを求める
・業績低迷に伴って、長年、付き合いのある取引先との取引を打ち切らなきゃいけない

「経営陣と社員」「社員同士」「部署間」「取引先」など、コンフリクトが起きる場所は、そこかしこにありますよね。「あちらを立てれば、こちらが立たず」というコンフリクトの処理に頭を抱えることってありますよね。

 リーダーであれば、その決断を下さなきゃいけないから、ある意味、どちらの選択もいばらの道みたいなこともあって、「どうしたらいいんだ〜」ってことも少なくないと思います。

そんな時にパートナーシップはどう機能するか?

 そんなコンフリクトが生じる場面で、リーダーを救うのもパートナーシップなんじゃないかな〜って考えてました。

 一見すると、まったく相反する葛藤ってありますよね。いま関わっている介護事業を運営している組織で言えば、「利用者を増やす」ということに対して、「人手が不足していて利用者を受け入れられない」といったことがあります。

 現場サイドから、「人手が足りないので無理です!」と言われて、経営者も「仕方ないな」と引き下がれるならコンフリクトは生じませんが、売上が右肩下がりに下がっていたら、焦りも生じますからね。「本当に受け入れられないのか?」「職員が楽したいだけじゃないのか?」と経営会議でぽろっと言おうものなら、「現場のことが何もわかってない!」と会議の後でゴシップされて終わりです。何も事態は好転しないどころか、組織に不満が充満し、突然、大量の辞職願が提出されるという事態にもつながりかねません。

 会社の中で経営者と社員って、敵同士じゃないはずなんですけどね。なんか、「敵同士なの」みたいな経営会議になっていたりしません?

 「なんで、売上が上がらないんだ?」「ここにいるメンバーはもっと主体性をもって、経営に対する危機感をもってくれなきゃ困る!」なんて言葉が会議を支配して、社員は黙り込む・・・なんてこと、あなたの組織でも起きてないですか?(起きてなければいいですけど)

 本来は会社の命運は社員の人生設計にも関わることだし、この難局を乗り越えるために、どこに着目し、何に違いをつくることが、望む結果につながるのか?ってことを一緒に考えるパートナーのはずだし、経営陣も現場の社員と一緒に考えたいはずなのに、「社員が責められると感じる会議」をしちゃってる話、時々、耳に挟みます。

 社員が結果をつくるために、取り組んだこと(取り組んでいないこと)のうち、何が機能して、何が機能していないか?を述べて、そこを責められるのではなく、そこを起点にして過去を責めるのではなく、未来を新しく創り出すために機能したことを継続し(continue)、機能しなかったことを再考する(consider)経営会議の運営が望まれますね。

 それができるところには、パートナーシップはあるけれど、それができていないところは、パートナーシップが欠けているのかもしれないな〜と考えていました。ティール組織にそんなことが書いているわけじゃないけれど、本の中に出てきた一個の単語から、こんな探究をしちゃうんですよね(笑)

ということで、言い訳じゃないけど(笑)、ティール組織は年内読了を目指します(笑)

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。