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パートナーシップを磨く

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テクノロジーが進化し、世の中のトレンドが次々と変化してく時代。個人と個人、個人と組織、組織と組織、国家と国家、あらゆる次元にパートナーシップが充満することで、創り出せる結果が左右… もっと読む
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#ペホス

親子のパートナーシップ5:子の成長は「増える」こと。じゃあ、親の成長は?

 連投157日目。親子のパートナーシップ第5弾。  これから子どもが経験するであろう勉強、スポーツ、恋愛、人付き合い、入試、就職、結婚等を、親はすでに経験していたりしますね。  その経験してきたことを参考にしながら、子どもがより幸せで楽しく生きられるように、教えてあげたり、アドバイスをしてあげたりするでしょう。  子どもにとっては、新しい知識を得たり、経験をしたりして、「増える」ことが成長ですよね。  じゃあ、親にとっての成長って何なんでしょう?  はっきり言って、いつ

「誰のせいか?」よりも大切なこと

 連投171日目。  今朝のワイドショーで「いじめ」が取り上げられていました。  イギリスやフランスでは、「いじめはある(起こりうる)もの」として捉えているそうです。だから、通学中に靴を踏んでもいじめだし、体育の授業で失敗してからかわれてもいじめだし、いじめそのもののとらえ方が広いですよね。  ところが、日本では「いじめはない(起きるはずがない)もの」というとらえ方をしているところがあります。そのためか、子どもが命を落としてもなお、「いじめは認められなかった」「ふざけて

話しやすい“環境”をコーディネートする

 連投170日目。  コミュニケーションは、「伝え方」「聴き方」といった具体的なやり方にスポットが当たりやすいですよね。 ・全然、話を聴いてもらった感じがしない ・伝えるには伝えたけれど、ピンと来ている感じがしなかった  コミュニケーションで行き違いが起きて、誰かに相談する時って、自分が抱いた印象も含め、どんなやり取りがあったか(なかったか)を共有することはあっても、どんな“環境”だったかまで共有することは少ないでしょう。  “環境”は幅広いので、今回は「場所」「機会

パートナーに素直に感情を表していますか?②

 連投169日目。  昨日の続きです。2つの問いを残していましたので、わたしなりに書いてみましょう。 【Q1:あなたは、パートナーがどんなあり方でいたら、素直に感情を表出できますか?】 まず、何より重要なことは、「ただ、一緒にいてくれる」ということですね。  ついつい相手の反応にあわせて、感情を抑えてしまうという人もいると思います。泣いたら“カッコ悪い”“恥ずかしい”とかね。つまり、相手の反応って、相手の価値観(≒評価)の表れですから、反応にあわせるということは、「評価

パートナーに素直に感情を表していますか?①

 連投168日目。  突然ですが、あなたは、自分の感情を素直に表出していますか?    人がやる気をもって始めたことが、成功しても失敗しても、さらに次の取り組みにつながるかどうかを分けているのは、成功したときの喜びや、失敗した時に悔しさを、思いっきり味わっているかが、結構重要であることが最近わかってきました。  成功して踊りだしたいくらい嬉しいのに、喜びを爆発させずにクールに決めてみたり、ものすごく悔しいのに、涙を流すことなくショックを受けていないフリをしたりしていると、

本当はブレーキを外すだけでいい

 連投167日目。  「人は成長・進化する力を持っている」  相手がなかなか前進せずにいる、成長・変化をせずにいるように見えると、ついついやる気を出そうとしたり、一歩踏み出す勇気をもてるように承認して促したりしたくなりますよね。 ・君ならできるって信じているからね! ・これをキャリアアップのチャンスにしていこう! ・ここまでしっかりやって来れているから、引き続き頑張って!  不安や弱音や迷いを口にしていたら、なにかドライブをかけるような関わりがいるように感じますよね。

パートナーの不安をかき消そうとしない

 連投166日目。  なにか新しいことをやる時、あるいは一度失敗したことをやる時には、不安はつきものですよね。  それをかき消そうとしても、そうそうかき消せるものでもありません。  「そんなに不安がらなくても大丈夫だよ」  そんなことを100万回言われても、湧いてくるものは湧いてくるし、むしろそういうアドバイスを重ねられると、場合によっては「何がわかるのよ!」イラっとしたり、「何もわかってないな…」とがっかりしたりするでしょう。  これはあくまでもわたしの経験に過ぎ

挑戦(チャレンジ)できるパートナーとして

 連投165日目。  先日、パートナーシップについて参加者と探究するワークショップを行いました。その場面を振り返りながら、湧いて来たのは、自分が何か新しいことにチャレンジする時に、どんなパートナーがいると心強いのか?ということでした。  チャレンジって、自分にとっては未知の領域に踏み込むことや、未経験の仕事を引き受けることを言いますよね。  そして、赤ちゃんって、基本的にありとあらゆることがチャレンジな訳ですよね。  これまでは、へその緒でこなしてきた呼吸も栄養の摂取も

その点検・確認は、誰のため?

 連投164日目。  新入社員や異動で初めての仕事を任される人は、わからないことが多々あるでしょう。  その段階では、手取り足取りの指導やフォローが有効ですが、ある程度の基本的な仕事ができるようになってきたら、一人前の相手として扱うことが必要です。  ところが、そこの切り替えができないままの指導者は少なくありません。 ・明日の会議の準備はできてる? ・報告書は完成した? ・Aさんに連絡してくれた?  まぁ、これを子どもの頃にやられ続けると、親が臨むのとは真逆の子ども

「仕返し」を連想しなくていい関係へ

 連投163日目。  一緒に働くパートナーや、チームスポーツで一緒に練習を重ねるパートナーに対しては、一緒に創りたい結果に向けて、心をひとつにしていきたいところですね。  その上で、パートナーにフィードバックしたいことがある時に、次のようなことを思うこと、ありますでしょうか?  「相手にとって耳が痛いことを言うと、自分も言い返されるんじゃないか…」  まず、こう連想する時点で、残念ながらパートナーシップがない状態ですよね…。  でも、こちらがフィードバックしたことと

親子のパートナーシップ10:ガードをおろせる安心感

 連投162日目。親子のパートナーシップ第10弾。  家族という単位が、安心で安全にコミュニケーションできる空間であることは、しあわせの条件のひとつです。  わたしたちは、家の外にでれば、会社員や学生という立場で人と付き合いますが、どうしても他人との比較や評価にさらされています。実際に、誰かから批判的なことを言われるということがなかったとしても、わたしたちが意識の中で「こんなんじゃダメだ〜」と自分を誰かと比較したり評価したりしていたりするでしょう。  家の外では、どうし

親子のパートナーシップ9:人の気持ちがわかる大人に

 連投161日目。親子のパートナーシップ第9弾。  人の気持ちをわかろうとする優しい子どもに育ってほしい。  まぁ、基本的には多くの親御さんがそう望んでおられることと思います。  相手の気持ちを理解しようとするのは簡単じゃありませんよね。別に、大人になったからって、わかるようになるわけじゃありませんしね。  で、子どもが人の気持ちも考えずに、自分勝手なことをしているように見えると、ついつい次のように言ってしまうことがあるでしょう。  「ちょっとは、人の気持ちも考えな

親子のパートナーシップ8:いら立ちを戸惑いとして受け取る

 連投160日目。親子のパートナーシップ第8弾。  昨日は「戸惑いをいら立ちで表現していませんか?」という切り口でパートナーシップについて探究しましたが、今日はその逆バージョン。  結論から先に言うと、「子どもがいら立っているとき、そこに戸惑いがあるかも?」と受け取ってみるということです。 「ちゃんとできると思ったのに、失敗した」 「ちゃんと準備したと思ったのに、忘れた」  そんな時に、追い打ちをかけるように、お父さんやお母さんから「もう!何してるの!」と言われたり、

親子のパートナーシップ7:戸惑いをいら立ちで表現してませんか?

 連投159日目。親子のパートナーシップ第7弾。  親子シリーズで書いて7日目ですが、つくづく上司と部下にも当てはまるなぁと実感しています。  とにかく、自分の部下や子どもには、思う通りに成長してほしいし、思う通りに行動してほしいという思いを持ちますよね。その思いがあるからこそ、思い通りじゃないことで戸惑うことが起きがちです。  実は、この戸惑いこそ、何かとことをややこしくする要素のひとつであることに、多くの人は気づいていません。 ・お茶は自分でいれようとしてこぼした