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【時々エッセイ】 猫の手ざわりは魔法でできている 11

今日もまた、猟奇殺虫事件が。
猫の狩猟本能をはいえ、バラバラになった何だかわからない虫やカサカサになった扁平ダンゴムシの片づけをするのはママなんですよ。掃除本能もついでにもってはくれないもんですかね。
食っちゃったらそれはそれで大変だけど。
以前、ジョルジュだけが家にいた頃はネズミがいました。
リビングに入って座椅子に座ろうとしたら、そのすぐ前にネズミの死骸が。ギャーッと言って逃げました。そして、見間違いかもしれないとわずかな希望をもって戻ってきて座椅子の背もたれの後ろから、そして10本の指の隙間から見てみました。やはりネズミの死骸でした。もう一回ギャーッと言って逃げたところで戻ってきたらまた同じものがあるわけで、キリがないので自分で片付けるしかありませんでした。50cmくらいのチリトリとホウキのセットを持ってきて、なるべく見ないようにして捨てました。
食べるわけでもなく私にお供えしてくれた理由は、いまだにわかりません。
俗説のように、狩りのできないママに獲物を持ってきてくれたのかも。
今は幸いなことに、ネズミはいません。
猫三匹の鳴き声が聞こえる家に住み着くネズミがもしいたら豪傑か世捨てネズミか、ネズミ界隈の罰ゲームです。

静かなるスニャイパーたち

ネズミはいませんが、古い家だから哺乳類以外の生き物のバリエーションが豊富です。暖かくなるとそれが顕著になります。ネズミと違って猫の危険を全く認識していない生き物ばかりです。
動きの遅いヤツはうちのスニャイパーたちに狙わることはありません。動きの速いヤツが餌食になります。
その中には猫に危険を及ぼす者もいます。
以前、家の中で蛇に遭遇したことがあります。猫も驚いて近寄ろうとしなかったし、人間も驚いて近寄れなかったし、蛇も驚いて逃げてくれたので助かりました。
困るのは、危険なのに猫が闘いを挑んでしまう生き物。代表がムカデです。
触ろうとする猫たちを部屋の外に締め出し、ムカデと対峙します。自分も逃げたいけど助けてくれる誰かがいるわけではないし、ママが闘わなければ猫たちが闘ってしまうので、もはや自分が強くなる以外の選択肢はありません。
火ばさみで挟んで家から出、雑木林になってしまっている庭の一番端に捨てます。(他人の家の敷地に捨てたらそれはそれで新たな闘いが始まってしまうので、その地点が限界です)
戻っても猫たちにヒーローとして迎えてもらうわけでなし。
それでも、可愛さと甘えという恩返しをいつも受けているからママはこれからも闘います。
あと、そろそろ虫コロリ粉剤買います。

狩猟本能の発揮は玩具で




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