【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 47
今日は牛肉でカレー作ろう。
大体同じ曜日に思い立ち、いつも週２くらいでカレーを食べています。
いつも冷凍室から出した牛肉を冷蔵庫で半日かけて解凍するのに。
なぜ、あの日に限ってカウンターに置きっぱにしていたのか。
何かガサガサ音がして、キッチンに行ってみると半分以下に減った牛肉とルネとモネの姿が。
近づくと逃げたので悪いことをしている、そしてママがやめさせる、ということはわかっていたみたいです。
ジョルジュは参加していませんでした。
理由として考えられるのは、「牛肉はそろそろ年寄りの胃にはもたれる」「ママのヒステリー姿を見たことがあるから参加しない」「宗教上の戒律」
多分、２番目だと思います。
でも、ルネとモネを叱っても思っても仕方がありません。
なんで食べるの！？ってそりゃあんたが出しっぱなしにしてたからだよ。
猫の先祖が牛を倒して食ってたなんて話は聞いたことがないけど、猫は牛肉大丈夫なんだっけ。
そう考えて、牛肉入りの猫缶があることを思い出しました。
で、生肉はどうなんだ？それに、人間用の食肉は。
色々考え、不安がつのります。
加熱前の生肉だから菌がいたかもしれません。
人間用の食肉だから、着色料が使ってあったかもしれません。
それからしばらくは、ルネとモネの様子を観察し続けました。
ネコ側からすればガン見です。
段ボールの隠れ家にいても、動けないのではないかと覗きこみます。
ほぼストーカーです。
食欲を観察、トイレの異常を観察。
特に何事もなかったので、一安心です。
持ち前のそそっかしさで取り返しのつかないことにならないように気をつけないと。
人間失格より猫飼い失格の方がダメージ大きいですから。
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