【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 46
犬は飼い主の言いつけに従い飼い主に喜ばれて幸福を感じます。
飼い主の感想は「あっぱれ、犬の鑑」です。
猫は甘えたいときに甘え、飼い主の関心が他にあると全力で妨害します。
この場合の飼い主の感想は「あっぱれ、猫の鑑」です。
猫が飼い主の邪魔をするのはお約束事です。プロミスです。
邪魔しないと却って体調を心配しなければなりません。
裁縫中に来て糸巻にじゃれつき糸を全てぐっちゃぐちゃの状態で開放。
ニャイス・プロミス。
かかとの上がったしゃがみ姿勢で新聞紙とチラシをまとめているママの膝にのる。
ニャイス・プロミス。
皿にカリカリオヤツを入れていく側から食い散らかして、頭で見えないうえに変動するから数が数えられない状態にする。
ニャイス・プロミス。
昨日は半期に一度の猫トイレ砂総入れ替え容器洗浄でした。
(本当はもっと頻繁にやるべきなのですが、肩と腕が痛くて…)
お約束の妨害タイムです。
いつも嗅いでいるのに、あえて砂を嗅ぎまわる。
カラになった容器に入る。
入ってテコでも動かない。
新しい砂の袋で爪とぎして四方八方に飛び散らせる。
掃除しているホウキの前にわざと来て、自分も掃除されようとする。
容器を拭いている雑巾に爪を掛けて仕留める。
ママが自分たちのためにやってくれているという感覚はゼロです。
でも、猫トイレを掃除しないと不潔なせいで我慢して猫様が病気になったり、あちこちに粗相したりしたら自分が困るので、結局自分の為なんですけどね。
あと、猫たちに何の興味も持たれずにほっとかれて黙々と掃除するより、こっちの方がはかどるんですわ。
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