「もじつけ」って、なんぞや?
7月末ごろから、友人たちと一緒に創ったオリジナルの遊びである「もじつけ」を行なっています。
「もじつけ」とは?
「もじつけ」という名前の由来は「文字×こじつけ」であり、「文字を初めて見た子どもたちはどのようにそれで遊ぶのか?」がコンセプト。
私たちは人生経験を重ねる中で、例えば「い」と「ぬ」という本来独立しているはずの文字の並びを見て、条件反射的に何らかの固定的なイメージを抱くようになっていきます。もちろんそれは生きていく上で必要不可欠な力です。「きけん」という文字列を前にしてあれこれ長考していたら、下手をしたら命を落としてしまうことだってあるでしょう。
しかし一方で、固定観念に囚われるあまり、私たちはそれ以上の視点を持つことができず他の考えを排斥してしまったり、異質なもの同士を組み合わせて新たなものを生み出し続ける可能性を閉ざしてしまったりする恐れがあると思っています。
こうしたモヤモヤを越えるべく、まるで子どもたちが初めて見たものを探索するように、異質なもの同士をこねくり回して結び付けながら新たなものを創造していくようなアプローチを友人と模索した結果、文字を1つひとつの要素と見做し、それらをランダムに並べてどうにかこうにか〝意味〟をこじつけ、新たなものや概念などを生み出すという実験的な試みを行なうことになりました。そして、その試みに「もじつけ」という名が付けられ今に至ります。
「もじつけ」の遊び方
そんな「もじつけ」の基本的な遊び方は次の通りです。
①ランダムな文字列を生成する(今のところ2文字。初期は日本語ひらがなのみだったが、最近は異言語文字も加えている)
②その文字列から連想されるものを、イラストや画像などで表す
③お題発表から約1週間後、Twitterのスペース機能などを使い、各自が表したものと、何故そう思ったかをシェアし合って語り合う
文字列からどのようなものを連想するかは自由で、発表方法に決まりなどはありません。今のところ手描きやお絵描きアプリで絵を描くという表現方法が主ですが、風景写真や動画、音楽などでも構いません。また、表現するものに縛りはなく、生物的なものでも物的なものでも現象や概念的なものでも何でもOK。
唯一、これまでの世界には実在しない未知のものを表現するため、そもそも「正解」はなく、したがって自分や他者が表現したものを否定しない(というか、未知のものだから否定のしようがない)というルールさえ守れば、あとはのびのび表現し語り合うことができます。
「もじつけ」をしていると、例えば「うま」などのように、既存の意味が存在する文字列が偶然出来上がることもあります。しかし、「う」と「ま」という本来独立しているはずの文字の並びをどう解釈するかに、決まった「正解」はありません。生き物の「馬」を連想する場合もあれば、食べ物を食べた時の「美味い」を連想するかも知れません。また、「海の〝う〟と魔物の〝ま〟」を連想しても良いですし、双方の文字のフォルムに着目して曲線的な何かを連想することもあるでしょう。
実際に「くし」というお題が出たことがあり、私は次のようなイラストを描きました。
このように、それぞれのプレイヤーたちは文字列と向き合いながらあれこれ考えて表現し、約1週間後にシェアします。全員共通の文字列がお題となっているはずなのに、1人ひとり違った(時に重なる部分も含んだ)表現や解釈が生まれていくことが毎回興味深いです。
「もじつけモンスター」一挙紹介‼️
このように行う「もじつけ」ですが、私は裏テーマとして「もじつけで生まれたモンスターたちを図鑑にしたい」という野望?を抱いています。その結果、私は毎回、何らかの生命体が出来上がってしまうのです。
ここからは、これまで生まれた「もじつけモンスター」?たちを紹介したいと思います。
ある程度回数を重ね、日本語以外の文字も加えることになりました。現在はひらがなよりも異言語の文字が多くなるというカオス状態になっています笑
まとめ
いかがでしたでしょうか。
おそらく文章だけでは面白さが伝わりにくいかと思いますので、もしご興味を持っていただけたら、Twitterにて「#もじつけ」を検索し、チャレンジしていただけたら嬉しいです!
現在私を含めて3名のメンバーで遊んでおりますが、一緒に遊んでみたい仲間を募集しておりますのでぜひぜひ!