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「私は安く売りません」

こんにちは! ペガサス大学学長のペガサスハイドです。僕は漫画家という仕事をしてきたため、僕のところにはイラストレーターさんや漫画家さんからの悩み相談がたくさん届きます。

「イラストレーターを目指して1年目」という、ある新米絵師さんから相談を受けたのですが、その人の絵を見せてもらうと、顔は上手に描けているものの、体や服のシワはまだまだといった感じでした。絵が描けない人が見たら「上手だね」と言ってもらえるでしょうが、描ける人から見れば、まだ練習中という感じでした。

しかしその人の絵が最近、売れたそうなのです。その方は以前から僕にイラストについて相談してくれていたので、「ハイド先生のお陰です! 」とお礼を言ってきて下さいました。

僕が「良かったね。1枚いくらで売ったの?」と聞くと「9,000円です」と彼女は答えました。

きゅ、きゅ、きゅ、9,000円???

申し訳ないけど、その人の絵はまだまだ未熟です。しかしその人は自分の絵に9,000円の値段をつけて売っていました。

ネットでキャラクターイラストを売っている人は、1,000〜3,000円ぐらいの値段を付けている人が多いので、9,000円はかなりの高額です。

「結構高いんだね」と僕が言うと「はい。だけど1000円とかだと、ほとんどお金にならないんで」と、彼女はキッパリと言い放ちました。

確かに彼女の言う通りです。1枚のカラーイラストを描き上げるのに3時間かかるとして、イラストを1枚1,000円で売ったとしたら、イラストレーターは時給300円ぐらいで働いたことになりますから、こんな値段ではやってられないと思うのは当然です。そんな値段ではとてもイラストを描いて生活なんてできません。

本当はイラストや漫画に値段などないのです。出版社を通すと原稿料はそれなりの相場がありますが、個人売買だと値段など自分で自由につけられます。10万円でも100万円でもいいのです。

絵を描く人は「イラストレーターになりたい」と言いながら、「私の絵を売ったりしてもいいんだろうか」とか、「高い値段をつけたらぼったくりと思われる」と思って、自分の絵を安く売る人が多いです。

ですから彼女の「1枚=9,000円」は、新米絵師としては思い切った価格ではありますが、1,000円で売ったことを考えると、1件で9件分の収益を得た計算になりますから、ビジネスのやり方としては要領が良いやり方です。実際、彼女の絵はその値段で売れました。

イラストレーターや漫画家は、アーティストやクリエイターではありますが、「商売人」ではないので、なかなかそういった考え方ができる人が少ないです。彼女は絵の実力はまだまだですが、商売人としての才能があるのです。

僕が「自分を安く見積もらない、その姿勢が素晴らしいね」と言うと、「はい、私、自分を安く売りたくないんです!ちょっと高いかなと思う値段をつけて、その値段に私の実力が追いつくように勉強しながら描くんです!」と返事が返ってきました。

素晴らしい心掛けです。そんな風に明るく、向上心がある性格の彼女の絵だから売れたのかもしれません。

彼女の絵がもっと売れればいいなと思いました。

僕のペガサス大学では、イラストや漫画の技術面だけでなく、売り方や成功者のマインドまで学べる「漫画家プロマインド学部」があります。他の学校では教えてくれない、才能の育て方や、強運のつけ方まで教えています。興味がある人は是非来て下さいね。無料セッションをやっていますので、まずはそちらからどうぞ !


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